キラズ山


楡原御鷹山からのキラズ山 右端がキラズ山で奥が笠ヶ岳、左が六反山
(2002年9月1日)

標 高1,187.8m
所在地上新川郡大山町、大沢野町、岐阜県神岡町
登山口 アプローチ富山側から行くと41号線の猪谷でJRの猪谷駅から降りてきている道との交叉点を左折してすぐの橋を渡り右側が舟渡登山口でで左へ行くと小糸登山口。舟渡からはすぐに山道になるが、小糸登山口からは林道をかなり上まで登ることが出来る。
所要時間41号線猪谷から舟渡へは車で3分、小糸へは車で5分
単純標高差950m(舟渡登山口〜頂上)、587m(舗装林道〜頂上)、315m林道終点〜頂上
登山日2002年12月21日
天 候曇り後雨
同行者早智子
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
舟渡(30分)林道出会い(30分)作業路入口(60分)登山口(60分)頂上(140分)舟渡
コースタイム林道出会い600m地点近く(60分)登山口の標識の近く(40分)車の停車場所


 キラズ山に行きたいと思っていた。母の実家の裏山である。雪が深くならないうちに行ってこようと思い、出かけようとすると、家族が「キラズ山は熊が出るから1人ではあぶない」と言いだし、結局女房がついていくことになった。 この時点で頂上はあきらめる。

 コンビニに寄って食料を仕入れるが、いつもより量も品数も多い。ピクニックと勘違いしている。41号線猪谷の交叉点を左折して橋を渡り、舟渡に入る。民家の横から林道を登るが整備されていないようだ。杉葉が沢山落ちていて、車が通っている気配が全くない。(帰りは小糸の方へ降りたのだが、こちらはきれいだった)
 牧場跡を過ぎたあたりで小糸側からの林道と合流する。徐々に雪が深くなるが最近車が通ったらしく、新しい轍がある。 パジェロイオではこれ以上進めないという所まで登り、少し広くなっているところを見つけ、車を停める。

 地図で見ると標高580mほどだ。9時50分、スパッツをつけ、軽登山靴で歩き始める。雪は15〜20cm程で、踝の上ぐらいまでもぐる程度だ。すぐに林道が交差する点(600m)に出るが、登山道が分からないのでそのまま真っ直ぐ進む。
 見晴らしのいい広場に出てしまう。大きな石碑に竣工記念と書いてあった。 その先は水平道となっていて、どうやら道を間違えたらしい。

林道の交叉点まで戻るが、30分ほどのロス。事前の調査が大事だと反省する。  10時20分、右へ登っている林道を歩き出す。雪が深くなり、クラスト状態で、歩きにくい。
体重をかけて体が持ち上がったとたんに踏み抜けるので一歩一歩階段を上っては落ちるような感じである。落ちないときもあるので、よけい疲れる。
 そのうち初めから力を入れて踏み抜いた方が楽だと気づいた。それはそれで疲れは少ないがが膝に感じるショックは大きい。途中カモシカが出迎えてくれた。

 かんじきは持って来ていたのだが1人で、はくわけにもいかない。 歩き初めてから雨も降り出したが、雨具も1人だけで着るわけにもいかない。 頂上はあきらめていたが、あまりにも不完全燃焼だ。
 11時20分、平らな杉林を見つけて雨宿りがてら昼食を取り、12時20分、引き返すことにした。 下りの時にかんじきを試してみるが紐が短くて結べなかった。昭和20年代に使われたかんじきは長靴の時代だったので、紐も短くてすんだのだろう。

 13時5分、車に到着。 振り返れば頂上は遙か彼方、雨の中。雨に煙る大高山が目の前にせまり西新山も洞山も泣いているように見える。
「今度は1人で来いよ」と言っているような気がした。
  


牛舎のあった牧場跡
 

630m広場 竣工記念の石碑が建っている
 

旧林道との交叉する点
 


この杉林の中を旧林道が走る

旧林道
 

崖の上からカモシカが2頭こちらを見ている
 

大高山左半分
 

大高山右半分
 

西新山
 

西新山と洞山の間の大亦峠
 

洞山(反射板が二つある)
 

キラズ山(木を切ってはいけない山)