キラズ山


小佐波御前山からのキラズ山 中央の三角形が1020mのピーク
その奥のでこぼこの山がキラズ山(2002年8月24日)

標 高1,187.8m
所在地上新川郡大山町、大沢野町、岐阜県神岡町
登山口 アプローチ富山側から行くと41号線の猪谷でJRの猪谷駅から降りてきている道との交叉点を左折してすぐの橋を渡り右側が舟渡登山口でで左へ行くと小糸登山口。舟渡からはすぐに山道になるが、小糸登山口からは林道をかなり上まで登ることが出来る。
所要時間41号線猪谷から舟渡へは車で3分、小糸へは車で5分
単純標高差950m(舟渡登山口〜頂上)、587m(舗装林道〜頂上)、315m林道終点〜頂上
登山日2002年12月23日
天 候晴れ後曇り
同行者単独
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
舟渡(30分)林道出会い(30分)作業路入口(60分)登山口(60分)頂上(140分)舟渡
コースタイム林道交叉点600m(60分)登山口標識(60分)1,080mピーク(85分)林道交叉点


 天候もそれ程悪くないので一昨日敗退したキラズ山に行くことにした。家族によけいな心配をかけさせたくないので(1人で行きたいので)、八尾の山に行って来ると言って家を出る。 例によってコンビニで食料を調達。
 車を走らせていた時、かんじきの紐が短かったことを思い出しコンビニに戻るが適当なものがなく、大沢野のカーマまで引き返す。かなりのタイムロス。今日も出足でトラブったようで先行きの不安を感じる。

 今回は道の良い小糸部落の方から入る。 一昨日よりは雪は少ないようだ。旧林道との交叉点600m地点に車を停める。昨日だろうか、車を乗り入れた後がある。一瞬、車でもう少し上まで行こうかと考えたが、車はここまでと決め、11時2分、歩き始める。
 一昨日の踏み跡が車の轍に荒らされて歩きにくい。 車の轍を歩こうとするがこれも凍っていて滑るし、狭くてバランスが取りにくい。 700mを超えたあたりから雪も堅くなりクラスト状態の上を歩けるようになる。 12時03分、登山口の標識がある地点に着いた。800mだ。

 道は左右に分かれていてどちらも水平道のようだ。標識をよく見ると、尖ったもので削ったように左方向への矢印が書かれていた。左側へ歩き出すが道は標高を保ったまま山頂から離れていく。
あの矢印はいたずらかと思いながら引き返す。もとの標識すぐ近くの山側の木に縛られた小さな布を発見。これで又30分ほどロスをする。

 12時35分その布の場所から取り付くがすぐに道を失う。取りあえず稜線まで出ようと、若い杉林と背の低い雑木の中を歩く。雪の状態は不規則でつま先を蹴らないと歩けないような堅いところもあれば、膝上まで潜るような柔らかいところもあり歩きにくい。

 頂上にはガスがかかっているし、もうこの辺で帰ろうかと思い始める。戸田峰での途中敗退から頂上への執念が薄れたようだ。 それでも、もう少し、もう10mと思いながら歩いていると13時7分、突然稜線に出た。
向こう側には長棟側の支流、大池谷が深く切れ込んでいる。左側にはいったん下った向こう側にかなり大きなピークがぼんやりと見える。青い布を見つけるが念のため赤い布を見やすいところに結んで稜線を登る。

 13時23分、小さなピークに出る。ガスの中でよく見えないが、しばらく下っていった先が登りとなっているようだ。地図では分からないピークだろうか。家を出るときに合わせた高度計はもうあてにしない方がいいだろう。1120mのピークではなさそうだ。 地図から判断すると1080mのピークのようだ。時計を見ると1時40分を過ぎている。昼食も取っていないし、頂上まで往復1時間かかるとしたら、時間的にもちょっと難しい。

 ガスのかかった雪山で1人でいるのは思ったより寂しいものだ。お腹が空いているせいもあるのだろう。 いつもの缶ビールを紙パックの日本酒にしたのは大成功だった。暖めて飲むと体が温まる。 30分ほどいて14時15分、下山開始。細い尾根筋なので道に迷うこともなく14時24分、先ほどの布を見つけ、斜面を左側に降りる。これも何処に出ても先ほどの水平道に出るはずだから足跡を無視してどんどん下る。
 水平道からは雪も柔らかくなっているのでかんじきをはいて一気に車まで降りる。15時41分だった。振り返る頂上は相変わらずのガスの中。年内のリベンジを誓い、山を後にした。
  


林道が交差する地点で車を停める
 

旧林道へ誰かが車で上がったようだ
 

車は二つ目の曲がり角で帰っていて道はきれい
 

旧林道とガスに隠れた頂上

林道と水平道との合流点にある登山道の標識
 

登山道入口 右側の木に布が巻かれていた
 

尾根筋までの直登
 

尾根からの降り口に布をつける
 

昼食を取ったピークらしいところ
 

尾根筋でよく見かける杉の大木
 

手前にあるピークらしい所
 

一瞬ガスがうすくなった時に見えた かすかに下って又登っているようだ