金剛堂山



白木峰より撮影 左奥に見えるのは白山(2002年9月1日撮影)

標 高1650m(中金剛)1638m(前金剛)1616m(奥金剛)
所在地利賀村 八尾町
  アプローチ八尾町から大長谷の室牧ダムをさかのぼり栃折峠を超え利賀村百瀬に至。百瀬の最上流に栃谷登山口がある。利賀村からもトンネルを越えれば百瀬に入ることが出来る。
所要時間八尾町からは約1時間 利賀村からは25分
単純標高差859m  積算標高差(920m)
登山日2002年9月16日
天 候雨のち曇り
同行者単独
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
栃谷登山口(90分)1346mピーク(60分)前金剛(90分)東俣登山口
参考コースタイム
とやま山歩き(シーエーピー)
栃谷登山口(150分)金剛堂山(90分)栃谷登山口
コースタイム栃谷登山道(140分)前金剛(110分)栃谷登山道


 立山に登ろうと思っていたので朝5時に起きる。が、雨が降っていた。 服を着替えたまま、しばらくぼーっとしていた。立山は職場でもあり、こんな日に立山登山なんて出来ない。皆に笑われるのが見えている。

 あきらめて金剛堂山にする。8時頃家を出て大長谷から栃折峠を越え百瀬の部落に入る。南北に長い部落だ。9時半頃栃谷登山口に着く。8月に来たときは東俣登山口から入った。標高差はあまりなかったが、だらだらとアップダウンを繰り返し、距離だけは在った。今日は栃谷から入る予定。

 登山口の駐車場に車が2台停まっていた。1台は県外ナンバーだ。誰かが登っていると思ったら気が楽になった。
 9時37分、小降りになった雨の中、雨具をつけて出発。鉄骨で造られている橋の手前が流されている。いったん河原に降りて大きな石を登り直す。小さな谷の左岸のブナ林の中になだらかな道が続く。霧の中、ぼんやりと浮かぶ幻想的な景色が心地よい。しばらくして対岸に渡ると尾根への取り付きになり、ジグザグの道が続く。途中、材木で造った階段が歩きにくい。

 10時6分、1Km地点に到着。ここからしばらくなだらかな道が続く。楢、栃に代わり、ブナが多くなる。10時40分、2Km地点到着。雨はあがっていた。ガスも薄くなり左側に利賀村スキー場の上部が見えて来た。すぐ近くにあるように見え、今までの深山幽谷に浸っていた気分が醒めてしまう。 スキーに狂っていた頃には気がつかなかったが、スキー場建設は環境破壊なのかもしれない。立山の観光用自動車道路も登山愛好家にしてみれば大きな環境破壊なのだろう。尾根筋の路は続く。

 11時5分、3Km地点到着。上部で怪しい音がするので熊かと思い、大きな声で「ヤッホー、おーい」などと叫びながら登る。ひょいと曲がった所で、女性1人と男性2人の3人組のパーティーが休んでいた。間が悪い...「いやー、あのー、熊がー....」などと、訳の解らない言い訳をしながら挨拶をした。 頂上は良い天気だったとの事。元気が出てくる。
しばらくして、かなり年配の夫婦と思われるパーティーとすれ違う。上には誰もいないそうだ。
 麓の方も雲海が切れ、百瀬の部落が見えるようになった。

 11時37分、4Km地点到着。水分と糖分を補給しながら頂上を目指す。晴れていたと言う情報は過去のものだったようで、ガスがかかっていて風が強そうだ。途中二つのピークがあり大きい方のピークは50mほど下る。ガスの中、細く切れ込んだ路を歩いていると突然頂上に出た。
 11時55分だった。先月来たときもガスと風だったが、今日はもっと悪い。気温も低いし風が強すぎる。

 缶ビールで得意の1人乾杯。昼食をとったりしながら30分ほどいたが寂しくなり、12時27分下山開始。下山途中にもう一組に出会う。ジャージーを着た普通のかっこうの中年のカップル。あと1時間ほどだと言ったら、奥さんらしい方は大きなため息をついていた。
 14時15分、登山口に到着。百瀬部落で「天蓋の湯」につかり疲れを癒す。湯につかりながら、次回は晴れた日に、八尾登山口から登ろうと誓った。晴れた日に...
  


登山口の看板 この奥は通行止めになっている
 

手前が抜けて橋だけが残っている
 

1Km地点
 

登りにくいので階段の横を歩く
 

ブナの林が美しい
 

2Km地点
 

1人ではもったいないような景色だ
 

3Km地点
 

今歩いてきた尾根筋の路
 

4km地点
 

右下にスキー場と百瀬が見える
 

頂上にある藤原義勝の祠
 

県立自然公園の看板と石版
 

一等三角点