明 星 山



明星山への登山道から撮影(2002年10月14日撮影)

標 高1188.5m
所在地新潟県糸魚川市
岡登山口 アプローチ国道148号線大正橋を渡って右折して1.3Km程
所要時間富山から北陸自動車道を利用して1時間30分
単純標高差950m (登山口240m)
登山日2002年10月14日
天 候雨後曇り
同行者単独
参考コースタイム
富山山歩き(シーエーピー)
岡(70分)登山口(50分)分岐点(60分)頂上(120分)岡
コースタイム岡(65分)登山口(33分)分岐点(40分)頂上(47分)ヒスイ峡分岐点(93分)岡

 たまには県外にも行ってみたいと思い、新潟県の明星山に行くことにした。天気予報も快晴とのことで朝6時八尾を出発。北陸高速道に入り、有磯SAでそばを食べてエネルギーを補給。
 心は早くも明星山を駆けめぐっている。ところが親不知ICを過ぎる頃から空が暗くなり始め、糸魚川ICでは完全に雨となる。天気予報はあてにならない。


林道入口近くにある駐車スペース
 

林道入口(鎖がはってある)
 
 それでも国道148号線を南下しているうちに雨は小降りになってきた。148号線大前の大正橋を渡った所で右折して国道を離れる。
 700m程進んだところで又右折し、600m程で岡集落に入る。登山道への林道の入口が解りにくいが集落の最後の民家があるあたりだ。


入口近くは舗装されていて雑草も少ない
 

雨上がりの杉林に日が差し込み始める
 
 8時00分、岡到着。林道の入口には鎖が張ってあった。 近くの民家の主人が駐車場を教えてくれた。そこで身支度を整えていると、奥さんが来て、明星山は初めてかと聞かれ、初めてだと答えると入口が分かりにくいから気をつけるようにと言ってくれた。
 昨日車で入ったが車の横を草が覆い尽くしていたとの事。その林道から登山道に入る道が分かりにくいから注意するようにとの事だった。
8時17分、身支度を終え、雨の上がった林道を歩き始める。


明星山が一瞬姿を見せた
 

雑草に覆われた林道と登山口入口
 
 勾配のきつい林道が続く。途中、青空が広がり始め、杉林の切れ間に明星山が姿を見せる。9時22分、登山道の入口を見つける。確かに分かりにくい。
 登山道は草が生い茂り、道が見えないくらいだ。おまけに下は雨でぬかるんでいて滑りやすい。
 立派な登山道のある山しか歩いていなかったので、こういう道もあるのだと認識を新たにする。
 沢を一つ超えた所でもう一つ沢があるようだ。両方からせせらぎの音が聞こえてくると山全体に水の音が響き渡り、雨が降っているのかと錯覚する。
 9時29分、水場に到着。さらに歩を進め、9時55分、ヒスイ峡への分岐点に出る。直登を選ぶがこのあたりから急登になる。石灰岩の山らしく奇岩が連続する。


唯一の水場
 

龍護の分岐
 
 10時35分、竜護の分岐を過ぎた直後に頂上到着。頂上には5人の登山者がいた。初めは解らなかったが、単独の男性と4人パーティーのようだ。
 頂上付近は紅葉真っ盛りのようだが、ガスで視界は50mほどしかない。遠くの山に来て視界が悪いとがっかりする。
 とりあえず乾杯、そして昼食。帰り道を尾根コースにしようと思い、訊ねてみるが誰も知らない。そんな道はないと言う。
 頂上近くに分かれ道があったと言うとそれはヒスイ峡へ行く道だと言う。それ以上は聞けなかった。


頂上にあった石碑?
 

三等三角点と木製の標柱
 
 皆降りてしまった後、11時47分、頂上出発。分かれ道から左に入る。もしも間違っていたとしてもヒスイ峡に出るのならそれでもいい。
 細い尾根筋のきれいな道だった。紅葉が真っ盛りで露出している白い岩との取り合わせが面白い。尾根筋なのだがかなりの急坂だ。
 途中夫婦らしい二人組に出あう。岡集落からきたと言うので安心した。道はかなりきつかったとのこと。降りきって樹林帯に入ったところで男性1人にあう。
 長岡から来たと言っていた。富山県の八尾から来たと言うと金剛堂山や白木峰にも登った事があると言っていた。


頂上にいた4人パーティーと男性1人
 

頂上から先へ行った場所から頂上を撮影
 
 その人と別れた直後に大きな岩の上で滑り、転倒してしまった。ズボンとリュックを泥だらけにしてしまう。腰につけていたカメラも岩にぶつけたようだが、幸い壊れなかった。
 「急な所では転ばないが、平らな所では転ぶ、人生もしかり」などと、転んだせいか妙に殊勝な気分になりながら歩く。


尾根筋の登山道
紅葉と奇岩が絶妙の取り合わせ

降りてきた尾根筋を振り返る
 

 12時34分、降りきったところで道は分かれていて、左はヒスイ峡、右は岡集落となっている。
 右へは少し上りとなる。小さな峠を越えてくだっていくと沢を一つ越え、12時48分、元の登山道にもどる。さらに道を急ぎ林道に出ると、先に降りた4人のパーティーが休んでいた。
 「お先に」と言って先を急いだが、尾根筋の道を教えてあげればよかったと反省。
 14時07分、駐車場に到着。時間が余ったので、ヒスイ峡や高浪の池を見て回る。ヒスイ峡から見上げる明星山は剣岳とは趣が違うが、素晴らしい岩山であった。


尾根筋を降りた所にあるヒスイ峡との分岐点
 

ヒスイ峡の分岐からの比較的歩きやすい登山道
 
 子供の頃から崖を見ると登ってみたいという説明のつかない強い衝動に駆られたものだった。その想いは今も変わらない。
 若い頃に何かのきっかけがあったら、ロッククライミングの世界に入っていたかもしれない。幸か不幸か、もうその世界に入るには、やや手遅れのようだが。


ヒスイ峡から見た明星山の岩壁
 

頂上にて