立山(雄山)



雷鳥沢から撮影(2002年10月5日撮影)

標 高2992m
所在地中新川郡立山町
室堂 アプローチ立山駅からケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂へ
所要時間立山駅から約1時間10分
単純標高差540m (室堂2450m)
登山日2002年10月5日
天 候快晴
同行者単独
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
室堂(50分)祓堂(20分)一の越(60分)雄山
コースタイム室堂(21分)祓堂(7分)一ノ越(17分)三ノ越(10分)雄山


  立山は今年に入って3回目だ。この夏から始めた山登りは立山にも足を向けさせてしまう。立山は職場でもあり、仲間の働いているところへ遊びに行くのは心苦しいものがある。 だが立山には魅力に満ちた山々があり、行かないわけにはいかない。

 同じ部にいる若者が室堂から雄山まで1時間を切った事があると言うのでそれに挑戦した。 8月の挑戦は同伴者が出来てしまい、初めからタイムアタックはあきらめた。 9月はいきなりとばし過ぎてバテテしまい1時間5分かかり敗退。三の腰からの登りがきつかった。
 この時は大汝、富士の折立、真砂岳、別山、剣御前と縦走した。 奥大日まで行く予定だったが疲れてしまい、新室堂乗越から地獄谷経由で帰ってきてしまった。

 今回は天狗平でバスを降り、地獄谷経由でウオーミングアップしてからの挑戦とした。 佐藤武彦さんが面白いと言っている水平道のガレ場を降りての地獄谷だ。 降りていく途中で熊の糞を見つける。こんな所まで熊が来ている。いや、こんな所まで人間が来ていると言った方が正しいのかもしれない。 水平道を行く人たちが興味深そうに見ていると思ったのだが、実は心配していただけかもしれない。 ガレ場の登りの途中で昔の硫黄の吹き出痕を見つける。

 天狗平からゆっくり1時間ほどかけて体をほぐし、室堂の玉殿の湧水前で時計をチェック。10時37分、出発だ。 前回の轍を踏まないようにペースは落とし気味に歩く。 室堂山荘まで5分かかる。山荘からはやや登り勾配となる。前日の北日本新聞に綺麗な紅葉の写真が載っていたせいか、登山者が多い。
 歩いているうちに追い抜く時の要領が分ってきた。追い抜くときは一気に加速するといいようだ。 だがそれも数人のグループならいいが、10人以上のパーティーだと難しい。 右に左にだらだらと歩き、なかには話しながら横に並んで歩いている人もいる。 雪渓で遊んでいる人たちは下から大きく迂回して追い越した。

 10時58分、祓堂に到着。ここから一の越まで歩きやすそうに見えるが傾斜はきつい。 11時05分、一の越到着。室堂から28分かかった。リュックはかついだまま、水分補給だけする。 前回の反省からリュックは軽くしてある。非常食やヘッドランプなどは持ってきていない。 雄山へ向かって尾根筋にとりつくが登山道は行列が出来ている。右側にある、道らしき所を歩き、高度を稼ぐ。この後、頂上までそんな事の繰り返しになる。段差が大きく、歩きにくかった。

 11時22分、三の越到着。室堂より45分経過。どうやら1時間は切れそうだ。前回はかなりバテテいたし、10分しか残っていなかった。今回は体力は残っているし15分もある。 11時32分、頂上到着。55分で登りきった。
  「どうだ若僧!」
 頂上の雄山神社社務所はもう閉鎖されていた。前日の雪が屋根に残っていて、しずくが落ちている。乾いている場所は人でいっぱいで座れそうにない。神社の方も人でいっぱいだった。端にいる人は崖のそばに立っていて、ちょっと押されるだけで落ちていってしまいそうだった。

 もう今日の目的は達成したので、この後はゆっくり降りる事にする。大汝、富士の折立の頂上に立つが、富士の折立は人気がないようだ。真砂岳から大走りを下り雷鳥沢から室堂に向かう。 途中、大空にパラグライダーが飛んでいた。ゆっくり雷鳥沢のキャンプ場に降りって行った。おそらく真砂岳まで担いで上がって飛んだのだろう。立山をパラグライダーで飛ぶのは違反じゃないかと言っている人達がいたが、こんなに広い空の1部を1人ぐらいにわけてやってもいいだろう。 冒険心と遊び心を持っていたら、こんな素敵な事にチャレンジしない手はない。
 


天狗平から地獄谷へのショットカットのガレ場
 

ガレ場の途中で見た熊の糞
 

地獄谷の奥に別山や真砂岳が見える
 

室堂ターミナル前の玉殿の湧水(10:37)
 

祓堂(10:58)
 

一の越山荘(11:05)
 

三の越(11:22)
 

雄山頂上(11:32)
 

雄山神社から社務所を望む
 

大汝山頂上
 

富士の折立の下り 遠くに別山から剣岳
 

大走りの下り
 

剱御前の上を飛ぶパラグライダー
 

大汝頂上の岩の上で 右下が剣岳