二子山・日尾双嶺山



日尾双嶺山より撮影(2003年1月26日撮影)

標 高736m
所在地上新川郡大山町
小坂登山口 アプローチ福沢から黒川を南下して小坂部落
所要時間富山市から45分
単純標高差435m
登山日2003年1月26日
天 候快晴
同行者単独後5人パーティーといっしょに
参考コースタイム
富山山歩き(シーエーピー)
小坂(120分)東峰(15分)西峯(90分)小坂
コースタイム小坂登山口(165分)東峰(15分)西峯(15分)東峰(40分)日尾双嶺山(155分)小坂登山口

 かんじきで登ってかんじきで降りるのは、なんとなくもったいないと思い始めた。あれこれ考えた結果、下りで時間を稼げるのはスキーしかないという結論に達した。
 弟からもらったショートスキーがある。富山に1台しかないスキーだと言っていたが、与えた相手が悪かったとあきらめてもらおう。金具を求めてゼビオ、ヒマラヤ、DEPO、イオンと廻るが適当なものがない。
 スキーのために冬用のプラスチック登山靴を買ったのに金具が見つからない。ここになければ、あきらめようと「マンゾク」に行くと、なんとか間に合う中古のファンスキーの金具があった。工賃込みで5千円。 速攻でゲット。


小坂登山口の看板
 

所々にみられる標識
 
 今日の行き先は決めてある。先々週仲間の中林が登ってきたという二子山だ。
 八尾から小坂まで車で約40分ほどだった。登山口の駐車場に2台の車が停まっていた。そこへもう1台入ってきて、素早く身支度を終えた方が1人、登山道へ入って行った。
 スキーをリュックに縛り付けるのに手間取り、9時40分、登山口を出発。


麓から見る二子山
 

ラッセル後
 
 先に入った方が色々道を教えてくれたが殆ど聞いていなかった。踏み後があったからだ。日尾双嶺谷の右岸を歩く。
 30分程で、西峯からの急な尾根が谷まで落ち込んでいる場所に出る。大きな岩のあるところで沢を渡る。なんと、そこには5人のパーティーがいた。信じられない事にラッセルしている。
 近づいて挨拶をしてみると皆50代ぐらいだ。(人の事は言えないが...)交代でラッセルしながら、もう一度右岸に渡る夏道を探すがみつからない。
 行ったり来たりしながら迷っていると先ほどの男が現れた。違うルートから登ろうと思ったが雪が深すぎてあきらめてこちらに来たとの事。


夏道が解らなくて行ったり来たり
 

この標識は橋本廣さんがつけたらしい
 
 スキーを持ってきた事を悔やむ。小枝に引っかかるし、重いし、おまけに滑れそうな開けた場所が全然ない。
 沢を渡ってから頂上までは尾根筋のかなりの急登が続く。交代でラッセルしながら12時25分、頂上に到着。
 頂上は広く刈りあけてあり、見晴らしが良い。富山平野以外は東の立山連峰から南の東笠、西笠、横岳、キラズ、ソンボ、大高、西の白木、戸田峰、高峯、牛岳ときれいに見渡せる。
 皆で乾杯。昼食のメニューがいつもと同じだ。そろそろ昼食のメニューを変えなければ寂しい。お隣からイチゴやリンゴをいただく。女性のいるパーティーはいいと思った。


頂上の標識
 

遠くにキラズ山、漆山岳、ソンボ山
 
 昼食後、リュックを置いたまま西峯に向かう。40mほど降りて又登る。東嶺と西峯はほぼ同じような高さだ。西峯からは富山平野がよく見える。御佐波御前山もすぐ目の前だ。
 東峰に戻り、日尾双嶺山と割谷山に行くと言う5人について行く。南東方向に小さなコルを二つ超え日尾双嶺山へ。途中二つ目のコルに林道が走っている。
 これは双子山の裏まで行っているようだ。後で調べてみると小坂へ来る途中左へ入る道があったが、その先から入る滝又林道らしい。


途中から案内してもらった5人パーティーの方々

 

日尾双嶺山手前のコルから見た東峰(奥の山)
 
 14時45分、日尾双嶺山到着。頂上と思われる所に赤い布がぶら下がっていた。2002.3.20と書いた布もあった。
 パーティーの1人が「双嶺山(そうれやま)だから頂上が二つないと変だ」と言う。勝手にこれとこれだとか言っていたが、ほとんど見分けがつかない。
 双嶺山は二子山の事ではないだろうか?それが地名になり、日尾双嶺山、大双嶺山が名付けられ、二子山の麓に下双嶺という部落が出来たのではないだろうか?


東峰からの立山連峰(手前滝又林道が見える)
 

東峰からの立山連峰
 
 小休止の後、14時55分、日尾双嶺山を出発。時間的に割谷山は無理と判断して下山開始。日尾双嶺沢に向かって急な尾根筋を降る。
 東峰に取り付いた地点に15時25分に出会う。この頃から左膝が痛み出し、皆についていくのが精一杯になる。
 登山口へは16時23分に到着。皆と「又、どこかで遇いましょう」と言って分かれた。 だが、こんな膝で登山を続けられるのだろうか?オートマでなかったら車の運転さえ出来そうになかった。