犬ケ岳 |
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所在地 | 富山県朝日町、新潟県青海町、糸魚川市 | |
大平峠登山口 | アプローチ | 国道8号線県境の境川を車で20分登る |
登山口標高 | 470m | |
標 高 | 1593m | |
標高差 | 単純1123m 累積(+)1650m 累積(−)525m | |
沿面距離 | 11Km | |
登山日 | 2003年7月5日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 大平登山口(不明)尻高山(40分)坂田峠(3時間)白鳥山(1時間30分)菊石山(2時間15分)犬ケ岳(1時間40分)菊石山(2時間)白鳥山(1時間50分)坂田峠(40分)尻高山(不明)大平登山口 | |
コースタイム | 大平登山口(52分)坂田峠(1時間35分)白鳥山(1時間20分)菊石山(35分)ピーク<休憩30分>(55分)犬ケ岳<休憩20分>(1時間15分)菊石山(1時間15分)白鳥山(1時間13分)坂田峠(55分)大平登山口 |
犬ケ岳に登る事になった。「...なった」と言うのは主体性に欠けるようだが、実際に主体性がなかった。犬ケ岳の話をしていると、中林が「夏の山ではない。低山で暑いから行くなら今だ」と言うので行く事になったのだ。 前の晩は酒を飲んで10時半頃帰った。飲んで帰った事を言わなかったので晩酌が出て又飲んだ。そのせいで風呂から上がって山行きの準備もせず、すぐ寝てしまった。 |
![]() この看板の文字をよく読めば入口を間違えて いる事に気づいたはずなのに |
![]() 間違えて入った大平峠側の登山口 |
朝4時半に目を覚まし、急いで準備をする。だが先週、山から帰ったままだったので時間がかかる。雨具も広げて干したままになっている状態だ。地図を会社に忘れて来ている事に気づく。 カシミールで印刷しようとしたが、インクが切れていて印刷できない。尾根歩きだからなんとかなるだろうと家を出る。すでに5時半だった。 |
![]() 登山口から200m登った所にある尻高山 (標高677m) |
![]() 尻高山の二等三角点 |
富山インターから入り、朝日インターで降りて東進し、県境の境川で右折する。地図の記憶をたどり、境川の途中で左折する。林道を登っていくと大平峠という所に出た。だが登山口がない。峠にある看板を見ているとどうも通り過ぎてきたようだ。 1Km程戻ったところに登山口があった。登山口にしてはみすぼらしいが、栂海新道の看板もあるので疑いもせず車を停める。身支度を終え、7時8分、登山口(470m)に取り付く。 |
![]() 小1時間歩いてたどり着いた坂田峠の登山口 |
![]() 白鳥山近くに貼ってあった垂れ幕(?)と鈴 栂海新道開通30周年と書かれていた |
なだらかな道をしばらく行くとやがて急登となる。登りがけはどうしても気持ちが高ぶってピッチが上がりやすい。気持ちを抑えてゆっくり登る。 7時35分、尻高山(677m)と書かれたピークに出る。二等三角点があった。中林が言っていた、途中にいくつかの山があると言う、その中の一つだと思った。そこからなだらかな道をたどり、下っていくと目の前に大きな山が見える。 降りきったところにあったのは林道だった。標識を見ると坂田峠とある。そう言えば登山口はそういう名前だった。はやくも地図を忘れたつけが廻ってきたようだ。 |
![]() 白鳥山の看板 |
![]() 白鳥山の三等三角点 |
8時丁度、坂田峠(615m)を出発。普通はここがスタート地点なのだ。下山後にもう一回ここを登り返さなければいけないと思うと、精神的なダメージが大きい。犬ケ岳まで行けないかもしれないという想いも頭をよぎる。 視界の悪い樹林帯をひたすら歩く。体もあたたって来たのでペースを上げる。「しきわりテント場」という所があった。近くに3本の沢が集まっていて、そのうちの真ん中の沢が水場になっている。一番左の沢から急斜面に取り付く。積雪期は分かりにくい道だろう。 |
![]() 白鳥山避難小屋 屋根の上に展望台がある |
![]() はるか彼方に見えるのが犬ケ岳、手前が菊石山 右に初雪山の裾野が見える |
木で作ったアーケードのようなものに垂れ幕が下がっていた。横には大きな鈴も付いている。登山道にはミスマッチだが微笑ましい。「栂海新道開通30周年記念」と書いてある。30年も経っているのに新道と言うのも変だ。そろそろ栂海街道とか栂海登山道と呼ぶべきだと思うが、慣れ親しんだ名前は変えられないのだろう。 9時35分、白鳥山頂上(1287m)に出る。頂上には白鳥山避難小屋がある。こじんまりとしたきれいな小屋だった。2階建てで屋根の上に展望台があり、金属のハシゴがかかっている。 近くのドラム缶の水たまりにオタマジャクシが沢山泳いでいた。このままカエルになれるのだろうかとふと思う。カエルになれたとしても「井の中のカエル」ならぬ「ドラム缶の中のカエル」だ。小さなクリームパン2個でエネルギーを補給する。 |
![]() 一気に200m下り、振り返ると白鳥山が頭上に そびえる |
![]() 右手前方に見える初雪山 |
山並みが見えるがどの山が何なのか分からない。これから行く犬ケ岳も分からない。地図がないと不便だ。白鳥山から樹林帯の中を行くと、やがて急降下となる。200m程降りるようだ。それからは尾根筋のアップダウンの繰り返しとなる。 やがて右側が大きく崩れた尾根に出る。そのピークを登り切り、急降下していくと草刈機の音が聞こえて来た。登山道の整備をしているようだ。 コルに日焼けした3人の男達がいた。犬ケ岳までの距離を聞くと、ここから2時間半程だと言う。10時半だから頂上へは13時という事になる。朝の余計な2.6Kmが悔やまれる。往復で2時間のハンディーとなっている。 |
![]() 菊石山頂上、菊花石が取れるらしい |
![]() 貴重な水場 近くにテント場がある |
せめて菊石山まで行って来れば、と言われた。菊石が見つかるかもしれないと言う。菊花石の事だろう。取りあえず歩を進める。登り切った所が菊石山(1210m)だった。 時間は10時55分。金属の標識と主三角点の石柱があった。視界はよくない。きれいなブナ林の中を行くと水場があった。そこから又登りになる。次のピークに出ると広く刈開けてあった。だがガスがかかり山は見えない。すぐ下に雪渓があったので雪を採ってきてビールを冷やす。 地図がないので先が読めない。後で調べたのだがどうもそこが黄蓮山のようだった。時間はすでに11時半を過ぎている。ビールを飲みながら引き返す事を考えているとガスが引いて来た。そして山が見えだした。双眼鏡で覗くと山小屋が見える。その右に見えるのが犬ケ岳だろう。 |
![]() 大きくはないがブナ林がきれいだった |
![]() 栂海山荘 登山道補修の人がいた この色彩感覚にはついていけない |
小さなピークを二つ超えれば犬ケ岳のすぐ下までいけそうだ。ここで引き返すのではなさけない。がんばれば1時間ほどで行けるような気がする。せっかく顔を見せてくれた犬ケ岳だ。頂上まで行って挨拶するのが礼儀と言うものだ。←意味不明 12時丁度、頂上を目指して出発する。いくつかピークを越え急登を登り切ると、いきなり栂海山荘だった。時間は12時50分だった。そこには別の3人の男達がいた。先ほどの仲間らしい。3人がどの辺にいたか聞かれた。その位置によって仕事の段取りが違うらしい。 |
![]() 栂海山荘入り口 |
![]() 犬ケ岳の二等三角点 |
山荘前に荷物を置き、頂上に向かう。頂上までは200m、標高で40m程だろうか。
南方に道が続き、さわがに山、黒岩山、朝日岳と続く。西には初雪山がそびえ、北には今、歩いて来た尾根が連なる。 遙かに見える白鳥山は気が遠くなりそうなくらい彼方だ。今日は黒岩山に中林が来ているはずだ。そのために双眼鏡を持ってきたのだが遠すぎた。13時10分、頂上を後にする。尻高山の1時間が改めてプレッシャーとなってくる。 |
![]() 犬ケ岳頂上の標識 左奥に栂海山荘が見える |
![]() 手前にさわがに山 奥に黒岩山 ガスの向こうは 朝日岳のはず |
出発するとき、途中にいる3人への伝言を頼まれた。ヘリコプターが来なかったと言ってくれとの事。食料や資材の他、大事なご馳走と冷たいビールなどが来る予定だったのだろう。悲しそうだった。 帰りはひたすら道を急ぐ。3人に会って伝言を伝えると「こんなに天気がいいのにどうして来ないんだ」とぼやいていた。帰り道も2個所の急登を含め、450mの登りが待っている。だが帰りは気楽だ。歩けば歩くだけ登山口に近づくからだ。 栂海山荘水場で350mlのペットボトル2本にポカリスエットを作る。菊石山を14時25分、白鳥山を15時40分に通過する。 |
![]() 歩いて来た山並み 一番奥が白鳥山 |
![]() 坂田峠から再度尻高山を目指して登る(^_^;) |
登山の最後はいつも長く感じるのはどうしてだろう。登るときはあっという間なのに、降りる時は倍ぐらいに感じる。道を間違えたかと思われるほどだ。 16時53分、ようやく坂田峠に到着。だが今回はこれで終わりではない。悔しいがもうひと山越さなければいけない。パンを一個ほおばり、再び山道に取り付く。 17時27分、尻高山、17時50分、登山口に到着。初めての山に地図を持って行かないのは無謀と知った。犬ケ岳まで往復出来たからよかったものの、途中で引き返したら悔いの残る山行きとなっただろう。 |