金剛堂山



金剛堂山頂上にて(2003年8月31日撮影)

標 高1650m(中金剛)1638m(前金剛)1616m(奥金剛)
所在地利賀村 八尾町
  アプローチ八尾町から大長谷の室牧ダムをさかのぼり栃折峠を超え利賀村百瀬に至。百瀬の最上流に栃谷登山口がある。利賀村からもトンネルを越えれば百瀬に入ることが出来る。
所要時間八尾町からは約1時間 利賀村からは25分
単純標高差859m  積算標高差(920m)
地 図カシミール
登山日2003年8月31日
天 候
同行者山の神
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
栃谷登山口(1時間30分)1346mピーク(1時間)前金剛(1時間30分)東俣登山口
参考コースタイム
とやま山歩き(シーエーピー)
栃谷登山口(2時間30分)前金剛(1時間30分)栃谷登山口
コースタイム栃谷登山口(2時間32分)前金剛(1時間56分)栃谷登山口


 雨なので近くの山でトレーニングと思い、山の神と金剛堂山へ向かう。途中の大雨に流石に気がそがれる。それでも行くだけ行ってみようと、百瀬川をさかのぼる。
 スノーバレー利賀を過ぎるあたりから小降りになり、登山口では身支度できる程度になっていた。駐車場に車が1台停まっていたが、川に釣り人がいた。この濁流では釣れないようで、上がってきて、二言、三言、言葉を交わした後、帰っていった。
 雨なのでテントを持って行く事にする。冷夏のせいで売れ残りが出たのだろう。1980円で売っていた海水浴用のものだ。役にたたないかもしれないが、頂上で張れば、それはそれで又、面白いものだろう。


栃谷登山口には登山者はいなかった
 

H鋼2本で作られた橋を渡る
 
 10時10分、雨具を身につけ、濁流している百瀬川(770m)を渡る。昨年えぐられていた橋桁はきれいに直っていた。道端にはツリフネソウ、キツリフネ、ミズヒキが咲いている。足元にはヨシナが群生しているがこの季節ではもう堅くて食べられないだろう。
 谷を渡った後、尾根へ向かってやや急登となる。きれいなブナ林の中を材木で作られた階段の道が続く。尾根に出ると道はややなだらかになる。雨は降ったりやんだりなので雨具の上着を傘に代える。風通しがよくて涼しい。登山に傘は意外に便利なのだが利用する人は少ないようだ。


谷(栃谷?)を渡って尾根へ向かう
 

ブナ林とよく踏み固められた登山道
 
 10時43分、1Kmの標識(990m)を通過する。粘土質の滑りやすい道や腐葉土でぬかるんだ道を歩く。雨水が集まり川のようになったところもある。
 11時21分、2Kmの標識(1205m)を通過する。やがて細尾根に出て左側にスキー場、その奥に百瀬の里が見えてくる。天候のわりに視界がいいのがありがたい。
1346mピークを越えて50m程降る。今年の冬、かんじきで駆け下りたところだ。そこから又、登りが続き、11時49分、3Kmの標識(1280m)を通過する。水分補給以外、休憩を取っていない。


材木で作られた階段が尾根筋まで続く
 

きれいなブナ林の中の登山道
 
 雨は降ったりやんだりで大降りはしないので助かる。12時23分、4Kmの標識(1455m)を通過する。山の神のペースならもう少し早くてもいいのだが雨具をつけているせいだろう。
 最後のコルにさしかかったとき山の神から先に行ってテントを張っていて欲しいと頼まれる。ピッチを上げ、先行して12時42分、頂上に到着。テントを広げるが張り方が解らない。取説を読み、ようやく張り方が解ったが風が強く、一苦労した。張り終わったところへ山の神が到着。


1Km毎にある標識
頂上まで何Kmと書いてあった方がありがたい

登山道から見た百瀬村とスノーバレー利賀の
 スキー場

 靴を脱いでテントに入り、さっそくビールで乾杯。ストーブでお湯を沸かし、カップ麺を作る。お汁粉もあり、コーヒーもある。今日は水もたっぷり持って来ている。お腹がいっぱいになると眠くなり、しばらく横になった。そんな事が出来るのもテントのおかげだ。裾がメッシュになっていて風通しが良すぎたが、海水浴用なのでしょうがない。
 14時13分、テントをたたんで頂上を出発。途中、歩きながら眠ってしまいそうなくらい眠かった。明るくなりかけていたのに振り返ってみると頂上付近はガスに覆われていた。


頂上は近い
 

頂上にある石版
 
 滑りやすい道に気をつけながら下りる。同じ道を往復するのはそろそろ飽きてきた。これからは周遊するコースや縦走するコースを考えてみよう。
 16時9分、登山口に到着。靴を履き替え、雨具を脱ぎ、荷物を積み込んで車に乗り込んだ途端に大粒の雨が降ってきた。ジャストタイミング、間一髪だった。
 雨がはじけ散る道を走り、百瀬村の小高い丘にある「天竺の湯」を目指す。登山後の温泉は最高だ。雨に濡れた体には、なおさらだ。ビールは飲まないようにと山の神に釘を刺されたのが残念と言えば残念だった。山の神は山道の運転に自信がないらしい。


雨よけに持って行った海水浴用のテント
冷夏で売れ残ったのか1980円で売っていた

後がメッシュなので風通しがよかった(^_^;)
 

 標高差が900m程しかないトレーニング登山だったのに、それなりに心地よい疲れを感じてしまった。2人分の荷物とテントは軽くはなかったが、標高差2000mの山行きに多少の不安を感じる山行きとなった。
 誰だったか有名な人の言葉に「必要なものは何一つ忘れてはならないが、不必要なものは何一つ持って行ってはならない」と言うのがある。海水浴用のテントは余分だったかもしれない。


奥に見えるのが中金剛(1650m)
 

一等三角点
次回に草刈をしてあげよう