金剛堂山 |
---|
標 高 | 1650m(中金剛)1638m(前金剛)1616m(奥金剛) | |
所在地 | 利賀村 八尾町 | |
利賀スキー場 | アプローチ | 八尾町から大長谷の室牧ダムをさかのぼり栃折峠を超え利賀村百瀬に至。百瀬の最上流に栃谷登山口がある。利賀村からもトンネルを越えれば百瀬に入ることが出来る。 |
所要時間 | 八尾町からは約1時間 利賀村からは25分 | |
単純標高差 | リフト山頂駅から1,406mピークまで86m | |
登り行程 | 登り215m 降り△139m 距離1.6Km | |
降り行程 | 登り139m 降り△790m 距離3.9Km | |
登山日 | 2003年12月28日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム | 山頂駅(2時間6分)1406mピーク<休憩40分>(1時間12分)山頂駅(38分)山麓駅 |
八尾からの峠を越えると快適な道となる |
リフト乗り場で登山届けを出さないと載せないと 言われ、スキーセンターに引き返す |
天候が回復してきたので慌てて山行きの準備をする。家を出たのが10時過ぎで、もう頂上は無理な時間だ。峠を越えて百瀬に入ると急に道がよくなる。百瀬村は急峻な山田川の奥にたたずむ隠れ里だったに違いない。1982年に第1回世界演劇祭「利賀フェスティバル」を観劇に来たときに初めて訪れた村だ。車がやっと通れるような道を辿って着いた場所が広々としていて、豊かな集落作っているのに驚いた事を覚えている。 |
青空が見えだし、樹木に積もった雪がきれいだ |
11時30分の遅い出発となってしまった 今日は偵察程度にしかならないだろう |
駐車場に着いた時は、もう車がいっぱいで百瀬川に架かる橋の上に駐車させられた。係員にリフト券は一回いくらかと聞いたら300円だと言うので300円を持ってスキーセンターに行く。そこで山頂駅まで買おうとしたら3回券が必要で900円だと言われ、車に戻る。先ほどの係員が「すみません」と謝っていた。リフト乗り場まで行くと改札の女の子から登山をするなら登山届けを出してからにして下さいと言われる。面倒なので「頂上の付近をチョロチョロと廻るだけです」と言うが納得しない。近くを通ったスキー場関係の男性に助けを求められてしまい、しょうがなくセンターに戻って登山届けを書く。ますます出発が遅れてしまった。 |
山頂駅から道を間違え杉林の中を縫うように歩く 膝上のラッセルが続く |
途中のブナの木に貼ってあった標識 高いところにあり、雪山専用だと思われる |
ファンスキーを履いて、リュックを膝の上に載せ、リフトを乗り継ぐ。山頂駅に着いて身支度を終えると11時半だった。このまま頂上に行ったらそこで夜を迎えることになりそうだ。 何処かで引き返さないといけない。1時半をタイムリミットと決め、そこで引き返すことにする。 ゲレンデを少し降ったところでスキーをデポして尾根に取り付く。杉が密生していて通り抜けられる所を探しながら歩く。小さなコルから灌木の間の登りとなる。ラッセルは膝上に達しスピードが出ない。リフト降り場の「...スキーの先端を上げて下さい」のアナウンスがうるさい。 |
二つ目のピーク(1384m)から114m降ったコル |
そのコルからの136mの登り 北斜面だからか股下のラッセルとなる |
小さなピークを越えて降りとなる。その小さなコルからのなだらかな登りを終えると1384mのピークとなる。ここからがこのコースの一番ハードな場所だろう。115m降って135mの登りとなる。「どうせ山頂まで届かないから」と思っていると弱気になるようだ。ここで引き返そうと言う気持ちが湧いてくる。思い直して目の前の1406mピークを目指し、114m下のコルへと降る。南向きの斜面は雪が重いようだ。雪質は降りは軽く、登りは重い方がありがたいのだが... |
振り返ると1384mピークが見える |
1406mピークから見た白木峰と仁王山 3月に中林と仁王山経由で白木峰に立った |
降りながら時間が気になる。だが、ここまで降りたらもう行くしかない。降りきってコルに出る。登り始めた時に青空が広がりだした。早く視界の効く場所に出たいと思った。だが、北斜面だからだろう、股下のラッセルになる。左に見えていた白木峰と仁王山がきれいに浮かび上がってくる。振り返ると1384mピークの樹林帯が眩しい。登り切った1406mピークは意外に広かった。今日はここまでと決め、恒例の1人宴会に入る。前金剛の頂上は遠いがアップダウンは少なそうだ。次回は必ず行き着くと誓う。 |
頂上からは足跡をたどって戻る |
西の方向に見える山並みは何処だろう? |
冬はおでんが美味しい。しばらくくつろいだ後今来た道を戻る。トレースをたどるので帰りは楽だ。雪が軽いので降りはトレースを無視した方が早い。思ったより早く山頂駅に戻る。デポしておいたファンスキーを履くが調整がプラブーツ用だった。ゲレンデのちょっとしたショックでもはずれてしまう。皮の登山靴も滑りにくい。結局スキーを手にぶら下げて歩いて降りることになってしまった。 |
1384mピークに戻ると山頂駅が見えた |
デポしていったスキーを履くが調整していなかっ たため、すぐはずれるので歩いて降りる |
ゲレンデを降りてスキーセンターに戻り、コカコーラを買う。3台の圧雪車がゲレンデを登って行った。明日のためのゲレンデ整備だろう。ゲレンデ放送がリフトの営業終了を伝えている。4時だった。欲求不満のままスノーバレー利賀のスキー場を後にする。来年早々に登る予定だが、早い時間にスタートすれば頂上に行き着けるだろう。ゲレンデを降りるのはスキーがなくてもそんなに大きな影響はないと思った。スキーなら4〜5分で降りられるが、歩いても30分ほどだ。 |
スノーバレー利賀のスキーセンター |
スキーセンターでコーラを飲んでいると圧雪車が 3台出て行った |
6日後に同じコースで山頂を目指す予定だが、今日のトレースは残っているのだろうか? もし残っていたら自分のトレースを辿る事になる。そんなことは初めてだが、それも又、面白い。 誰も入山していない事を祈るばかりだ。 |
スキーセンター内の売店 |
車を停めた橋の上からスキー場を眺める |