小白木峰



小白木峰の大きな地唐 向こうに見えるのは金剛堂山(2003年10月4日撮影)

所在地富山県八尾町、岐阜県清見村
登山口 アプローチ八尾町より車で50分
登山口標高970m
標   高1437m
標高差単純467m
沿面距離2Km
登山日2003年10月4日
天 候曇り
同行者山の神
コースタイム通行止め場所(27分)登山口(1時間15分)小白木峰頂上<昼食35分>(1時間10分)登山口(24分)通行止め場所



  会社の登山クラブが10月25日に白木峰を縦走する事になっている。車の回送に時間がかかるので白木峰側と小白木峰側の両方からスタートして、落ち合ったところで食事にしようと言う計画だ。だがコースを歩いた者が誰もいないので要領を得ない。果たして落ち合った場所が食事に適しているのか? 高齢者がいるので小白木峰側の登山道はどうなっているのか?等々...

 


  と言う事で下見に登ってみる事にした。小白木峰側の登山口は、道路が手前で通行止めになっているという噂だった。大長谷川本流と西瀬戸谷との合流点から300m程登ったところですでに通行止めになっていた。導水管があり、下に発電所がある場所だ。ここには6〜7台分くらいの駐車スペースがあった。

     標高840m地点から国道とは思えない道を歩く。右下は大長谷川が深い峡谷を形作っているのだが涸れ沢になっている。30分ほど歩くと取水口のある登山口(970m)に着く。帰ってから距離を調べると1.6Km程あった。小さなトンネルに立ち入り禁止の看板があるがそこを通らないと登山口に行けない。


  この横に架かっている橋で下流方向に向かって通行止めになっていた。大長谷川もこの辺りは水量も豊富なので川の水は途中で伏流しているようだ。雪対策のためのトンガリ屋根なのだろうがデザインが可愛い。


  いきなり小さな沢を渡り、すぐに渡り返す。そして道は左へと続く。ちょっと分かりにくいので注意が必要だ。通る人も少ないのだろう。下草は刈られていて踏み跡があるが、ステップが切ってないので歩きやすいとは言えない。一個所、崩れている場所があり、ロープが張ってあった。右へのトラバースの後は直登となる。途中で古い水平道を横切るがいつ頃の道だろうか。この直登もステップが切ってないので雨の日などは滑りやすいだろう。

 登山口から約1時間でいきなり平坦地(1390m)に出た。出迎えてくれたのは大きな地唐だ。地唐に生えているミヤマホタルイが稲のようだ。立山では餓鬼田とも言われる所以である。餓鬼田には収穫の秋を迎えても米がみのらないまま枯れていくという悲しい伝説がある。


 地唐を後にして先に進むと15分ほどで小白木峰(1437m)の頂上に出る。三角点がなければただの道である。藪の上の遠くに白木峰が見える。ここからは両側には灌木が生え、視界はよくないようだ。偵察なので、今日はここで引き返す事にする。
三等三角点
オオカメノキ(ムシカリ)の実 ヤマボウシの実(甘い) 山ブドウの実(酸っぱい)


  登るときに見つけておいた山葡萄を採り、ヤマボウシの実を食べる。山葡萄で造った葡萄酒は甘さ控えめで格別の味がする。数年寝かせた方がよりまろやかなものになるようだ。ヤマボウシの実は、子供の頃は美味しかったのだが、今はそれ程でもない。取水口に帰り着き、国道を下る。
 10月25日の山行きの頃は紅葉もきれいになっているだろう。