鍬崎山 |
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所在地 | 大山町 | |
ゴンドラ頂上駅 | アプローチ | 富山市より車で50分 |
登山口標高 | 1188m | |
標 高 | 2090m | |
標高差 | 単純m 累積m | |
沿麺距離 | 6300m | |
登山日 | 2003年4月6日 | |
天 候 | 曇り後快晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 山頂駅(60分)大品山(100分)1756mピーク(80分)頂上 (90分)大品山(90分)山頂駅 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 山頂駅(40分)瀬戸蔵山(40分)大品山(120分)リッジ(90分)山頂(120分)大品山(70分)山頂駅 | |
コースタイム | 山頂駅(35分)瀬戸蔵山(60分)大品山(55分)1450m付近(40分)大品山(85分)山頂駅 |
朝8時頃、急に予定がキャンセルされてフリーになる。慌てて山行きの準備をして家を出る。行き先はすぐ決まった。 昨日、雷鳥バレースキー場へ行った友人から雪が降っていたというメールが入っていた。大品山に登り、調子が良ければ鍬崎山へ向けて行けるところまで行ってみよう。 地図は用意出来なかったが、尾根筋のルートだから大丈夫だろうと思った。 |
十数年ぶりに乗るゴンドラ |
ゴンドラの頂上駅から見た西のそらは暗かった |
ゴンドラの駐車場に着いてみると車がいっぱい停まっていた。横で準備をしていた二人の男性は60歳前後に見えたが、スキーではなくボードを持っている。そのうちボードもやってみたい。 先週の戸田峰で左足の外側踝が痛かったのでプラ靴からゴアの軽登山靴に変えてみた。となりのボーダーは気になるらしく「山に行くのか?」とか「そんな靴で濡れないのか?」とか色々聞いてきた。山にも興味があるらしい。 |
山頂駅近くから 鍬崎山が遙か彼方に見える |
途中で追い越した50歳前後の夫婦 長靴にスパッツ無しで木製のかんじきだった |
ゴンドラの駅で往復1700円のチケットを買う。「下りの最終は16時半だから気をつけて下さい」と言われる。ゴンドラに乗るのは十数年ぶりだ。 ゲレンデは全面滑走可能で一番下まで昨日の雪で真っ白だ。4月に下のゲレンデまで雪が降るのは珍しい。 ゴンドラの頂上駅でも最終は16時半だと念をおされる。スキーを持ってくれば良かったと気づく。頂上付近にデポしておけば帰りの時間を気にしなくて済む |
4月だというのに気持ちのいい新雪だった |
瀬戸蔵山にあった反射板 |
9時35分、かんじきを履き、頂上駅(1188m)を出発。先に二人ほど入っているようだ。いつ頃入ったのかと思いながら跡をたどるとすぐに最初のコルで追いついた。
50歳前後の夫婦づれだった。挨拶を交わして追い抜く。 湿雪気味の新雪はかんじきで20cm〜30cm程だ。青空が広がりだす尾根筋を快適にとばす。 10時10分、突然反射板のあるピークに出る。地図を持ってきていないので分からないが、どうも瀬戸蔵山らしい。こんなところに反射板があるとは知らなかった。ここから尾根は右に方向を変える。 |
瀬戸蔵山から見た鍬崎山と雪庇 |
枝に積もった雪が真冬のようだった |
400m程行った小ピークの下りでコースを間違える。真っ直ぐ行ったのだが尾根が急に落ち込んでいた。変だと思い周りを見ると右上の方にコルが見えた。 こんなに視界が良い日でも道を間違える。雪山の尾根歩きはいい加減な気持ちで歩くとあぶない。特にここは尾根筋をはずれて行くのが正しいコースなのでガスっていたら分かりにくいところだろう。 |
カモシカが危ないところを歩いている |
気持ちよく歩かせてもらう かんじきで30cmぐらいの新雪 |
11時10分、刈り開けた広い場所に出る。大品山の頂上らしい。三方をダケカンバに囲まれ、一方向だけブナ林になっている。 とりあえず大品山が目標だったが、いつのも悪い癖で、もう少し行ってみることにした。何処まで行けるかは時間次第だ。 90mの下りは帰りの登りの事を考えて小幅の足跡を残す。コルからの登りでは雪がかんじきにくっつきだす。さらに1429mの小さなピークから急に雪が深くなる。40cmから深いところでは50cm(膝上)にもなる。このあたりから立山杉に出会うようになる。 |
大品山を下ったコルからの急登 後ろの木立に隠れて見えるのは大日岳 |
大品山を後ろに1429mピークを目指す |
遅くなってもいいのならなんとかなりそうな距離にも思える。だが頂上付近は急登だ。1500m手前ででこの積雪なら頂上(2090m)の雪の深さは相当なものだろう。 12時10分、食事も取っていないので引き返す事にした。時間切れというのは悔しい。もっと早く家を出られればよかった。スキーを持ってくればよかった。と色々悔やみながら大品山に戻る。 12時50分、大品山頂上の鍬崎山がよく見える場所で昼食を摂る。これからは昼食の時間を節約して、行動食で登るような山行になりそうな予感がする。楽しくない山登りだ。人も誘えない。 |
こんなにも気持ちの良い斜面を独り占め |
大品山が遠くなる |
13時40分、大品山を出発。大品山から100m程手前の小さな広場が踏み固められていた。朝方の夫婦がここで食事をしたようだ。もう少し行けば広くて鍬崎山がよく見える所があったのに... その近くで若者が1人、食事の準備をしていた。スノーシューを履いて来たようだ。その若者に大品山の広場を教えて、ひたすら降りる。 左足の外側踝(くるぶし)が痛み出す。毎週こんなことでは、と心配になる。朝方間違えた尾根筋からはずれる場所に、いくつか赤いビニールテープでマーキングする。 |
大品山に戻って昼食 |
大品山から見た大辻山(左)と美女平(手前) |
15時5分、ゴンドラの頂上駅に到着。時間が1時間半近くも余った。朝8時半にゴンドラに乗り、昼食も行動食ですませたら3時間以上余裕が出来る。 スキーを持ち込んでいれば16時半の制限もなくなる。満足感よりも悔しさが残った山登りになった。 ゴンドラは7日から26日までの3週間、保守点検で休業となる。今年の雪の鍬崎山はもう終わったようだ。来年の3月末に再挑戦する事を誓って、スキー場を後にした。 |