西穂高岳 |
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所在地 | 岐阜県上宝村、長野県安曇村 | |
西穂高口駅 | アプローチ | 神岡町から車で40分、ロープウエイで30分 |
登山口標高 | 2156m | |
標 高 | 2909m | |
標高差 | 単純753m 累積(+)800m 累積(−)47m | |
沿面距離 | 片道3.9Km | |
登山日 | 2003年7月27日 | |
天 候 | 曇り(ガス) | |
同行者 | 早智子「山の神」 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 西穂高口駅(1時間30分)西穂山荘(1時間30分)西穂独標(1時間30分)西穂高岳(1時間)西穂独標(1時間)西穂山荘(1時間)西穂高口駅 | |
参考コースタイム 岐阜県の山(山と渓谷社) | 西穂高口駅(1時間30分)西穂山荘(1時間20分)西穂独標(1時間40分)西穂高岳(2時間10分)西穂山荘(1時間)西穂高口駅 | |
コースタイム | 西穂高口駅(1時間)西穂山荘<休憩10分>(1時間10分)西穂独標(42分)西穂高岳(25分)西穂独標<休憩23分>(55分)西穂山荘<休憩35分>(46分)西穂高口駅(分) |
第二ロープウエイ乗り場のしらかば平 |
121人乗りの2階建てロープウエイ |
昨日の白山に続いての3時半起床。山の神は昨日(7月26日)雄山に登っていた。30日からの富士山登山の足慣らしらしい。そして2人揃っての連日の西穂高岳登山。オーバーペースにならなければいいがと気になる。4時半に家を出て、神岡から471号線に入り、新穂高の中尾温泉経由でしらかば平に向かう。始発は6時15分だ。舗装されていない駐車場に車を停めてロープウエイ乗り場に向かう。空には雲が広がっていて、天候が心配だ |
途中に鉄塔が3本ある |
西穂高口駅 |
しらかば平駅は賑わっていたが、ロープウエイにはすぐ乗る事が出来た。これが新穂高温泉駅からだと駐車場もいっぱいで、ロープウエイも時間待ちになる。往復2700円で新穂高温泉駅と100円しか違わないのがやや納得出来ない。全長2598m、標高差848mを行く121人乗りのロープウエイは大きい。2階建てのロープウエイの1階に乗る。2階はいっぱいなのに1階は空いていた。地上数十メートルの高い所を行く乗物なのに、それでも少しでも高いところがいいのだろうか。帰りのロープウエイも2階がいっぱいだった。標高を上げるにつれでガスの中に入る。だが空は明るい。西穂高口駅に着く頃にはガスを抜け青空が広がった。 |
西穂高口駅構内にあるレストラン |
登山道入口近くにある番隆上人像 |
西穂高口駅構内には売店やレストランがあり、登山口と言うより観光地と言った方がいいようだ。7時3分、2156mの西穂高口駅から歩き出す。駅横の広場を横切り、番隆上人像を左に見ながら樹林のなかの登山口に入っていく。しばらくはなだらかなアップダウンを繰り返す。20分ほど歩くと急登となる。一瞬、右後方に焼岳の頂上付近が見えたがすぐにガスの中に消えた。小さいが迫力のある山だ。 |
西穂山荘手前の急登 |
途中で一瞬姿を見せた焼岳 ↑クリック |
8時1分、西穂山荘に到着。山荘の前は人で賑わっている。山小屋の雰囲気と都会の雰囲気がミックスされたような不思議な空間だった。都会から来た登山者にはいかにも登山者という風情がある。山に入り浸っている我々は安全快適に登れればそれでよしとするので、見栄えでは負けてしまう。10分の休憩後、8時10分、西穂山荘を後にする。山荘からは大きな石の並ぶ歩きにくい道が50m程続く。その後はなだらかな尾根筋の道が続く。徐々に勾配が強くなり、急な岩場を登り切ると西穂独標に出た。ガスで景色が見えないので、いきなりだった。時間は9時20分。富士山に登ると言うだけあって「山の神」は意外に足が速い。 |
西穂山荘前の広場 |
西穂山荘のフロント |
となりにいたベテラン風の登山者に西穂までの時間を聞くと、片道1時間半、往復3時間だという。この先は危険そうなので「山の神」を待たせて西穂を往復する事にした。「1時間半で帰って来る」「帰ってこなかったらゆっくり西穂山荘まで帰ってくれ」と言ってストーブと食料を渡す。ストックも置いていく。帰るときは重いものはここにデポしておくようにとも...9時31分、独標を降りようとするが、渋滞している。最初の三つのピークの上り下りは渋滞がもどかしかった。その後は昨日の疲れはあったがピッチを上げた。登って、登って、降りて、そして又登って。岩場と登山道が入り交じっていた。 |
西穂山荘の売店 |
西穂山荘と西穂独標の中間あたり |
10時13分、いきなり看板のあるピークに出る。看板を見るとかすかに西穂高岳と読める。左には白い字で西穂山荘、右には奥穂高岳と書いてある。近くで休憩している人に聞くと西穂高岳だと言う。42分で登った。記念写真をお願いしてすぐに下山にかかる。何も見えなければ頂上にいても意味がない。4分の滞在で、10時17分下山開始。急な所以外は小走りに走る。登りの人も下りの人も、その足音に驚いて道を開けてくれた。「驚かせて申し訳ありませんでした」この場を借りてお詫び申し上げます。 |
西穂独標への登り |
西穂独標 |
登るときは気が付かなかったが、あるピークで「ピラミッド」と書かれた石があった。それを大きく降りた後、小さなピークをいくつか繰り返し、独標に戻った。10時42分だった。西穂頂上での4分の休憩を含み、往復1時間11分だった。「山の神」は寒かったが1人で降りるのが怖くて待っていたとの事。早く帰ってきてよかった。缶ビールを1本空けて11時5分、独標を後にする。12時丁度、西穂山荘に到着。 |
西穂独標から西穂高岳への下り |
ピークを登りコルを降る 西穂まで13個のピークがあるらしい |
山荘前は朝よりも人が増え、大にぎわいである。その端に座り、昼食とする。山荘前は日だまりとなっていて暖かいが、それでもラーメンの温かさはうれしい。12時35分、西穂山荘を出発。13時21分に西穂高口に到着。この辺りの天候がいいので思わず振り向いたが西穂方面は雲の中なのでほっとする。下山後新穂高温泉の「ひがくの湯」という露天風呂に入る。800円で少々高いが、バスタオルまでついていた。湯につかった後、畳の間に寝ころんで「山の神」を待つ。すぐ近くにある缶ビールの自販機を横目に見ながら... |
何番目のピークだったか? |
ガスの中の西穂高岳頂上 |
焼岳でもふられ、北の俣でもふられ、西穂でもふられて、どうもこの方角は天候に恵まれないようだ。益々心の中で槍、穂高のイメージがふくらんでいく。朝方、ちょっとだけ見えた対岸の山は笠ヶ岳だろうか?岳だろうか?荒々しい岩壁が見えて心がときめいた。又、リベンジの山が一つ増えた。 |
西穂独標から見たピークの後ろに大きく 見えるのがピラミッド(ピークに人が見える) |
戻ってみると昼時の西穂山荘は人でいっぱい だった |