大辻山 |
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所在地 | 立山町 | |
奥長尾山登山口 | アプローチ | 富山市より車で1時間 |
登山口標高 | 925m | |
標 高 | 1361m | |
標高差 | 単純436m 累積500m | |
沿面距離 | 2300m | |
登山日 | 2003年11月23日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 長尾峠(1時間30分)頂上(1時間)長尾峠 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 本道登山口(20分)奥長尾山(20分)カンバ平(30分)北尾根分岐(25分)頂上(60分)本道登山口 | |
コースタイム | 長尾峠[本道登山口](1時間5分)頂上(32分)長尾峠 |
粟巣野スキー場から導水管の階段に取り付く いきなりの急階段はペース配分が難しい |
途中で導水管から離れ山道に入る 枝に積もった新雪が逆光の朝日に目映い |
前回はゴンドラの運休を知らず、急遽、立山山麓家族旅行村から瀬戸蔵山経由で鍬崎山を目指したが敗退した。今回は粟巣野スキー場(600m)から大品山経由で挑戦することにする。 時間に余裕を持って、7時30分、北電の導水管横の階段にとりつく。途中から登山道に入り、大品山(1404m)を目指す。枝につもった新雪が朝日に逆光となって目映い。 積雪は10cm程でちょうどいいクッションになっている。いきなり目の前に貯水池(1000m)が現れ、その大きさに驚かされる。標識には左への矢印で大品山遊歩道と書いてあった。 ここでスパッツを履き、標識の通りに左に進むが道が悪い。そしてすこしずつ下っているようにも見える。 あらためて地図を見ると、登山道は貯水池の横から尾根沿いに直登している。戻って道を探すが見つからない。貯水池を一週してみるがやはり見つからなかった。 |
貯水池の大きさに驚かされる |
登山道が分からず貯水池を一週 |
反対側から眺めるとかすかに尾根に向かうジグザグの道のようなものが見える。雪があるから分かる程度のものだ。 貯水池の横から藪に取り付くが足下は滑るし掴んだ木からは雪が落ちて頭や襟元を直撃する。 30m程登ってみるが道らしいものも見つからず藪こぎをあきらめる。 水平道を反対側に行ってみたがサージタンクで行き止まりだった。時間はまだ9時前なのでいったん降りて、ゴンドラに乗って鍬崎山を目指すことにする。 |
水平道を西に行くとサージタンクがあった |
貯水池にあった小屋 |
9時半頃にゴンドラ駅に行くが妙に静かだ。張り紙があり、ゴンドラは11月4日から12月の14日まで運休と書いてあった。 先月も1ヶ月ほど休んでいたはずで、まるでやる気が感じられない。納得出来ない気持ちのまま引き返す途中、ゴンドラの駐車場で懐かしい人達と出会う。夏に立山の真砂岳で会った古い友人のN嬢とT嬢である。 大品山に登る道を教えてもらうが、今からではもう手遅れだ。あのまま水平道を行くと大品山に直登する道があるらしい。このまま帰る気もせず、2人の勧める大辻山に登ることにした。 |
芦峅寺から礼拝山に向かい、青少年の家を横目に大辻山に向かう。途中、猿の集団に出会う。子猿も含めて道路上に数十匹もいた。餌がないのだろうか? やがて道路上に雪が見え始め、四駆に切り替える。長尾峠には車が2台停まっていた。この時期の定番の山だと思ったのに意外に少ない。後で分かったことだが峠から400m程先の登山口の近くにも駐車スペースがあり、何台か停めてあった。今回は長尾峠から直接長尾山経由で大辻山を目指すことにする。 |
長尾峠に駐車 |
長尾峠から直接長尾山経由で登る |
このコースは今日はまだ誰も入っていないようだ。長尾山には相変わらず頂上の標識がない。次回は標識を作って持ってこようと思っていたのだが、急な山行き変更で持って来ていなかった。 いったん下った鞍部が長尾峠から林道を400m程下ったところからの登山道との合流点だ。そこからだらだらとした登りが続く。積雪は10〜15cm。足跡から見て登山者は5〜10人ぐらいのようだ。 鍬崎山に登れなかった欲求不満からかピッチが上がる。1時間ちょっとで頂上に出る。10人ぐらいが宴会の最中だった。 |
大辻山頂上には3組11人が宴会中 |
今日はあの鍬崎山に立っているはずだったのに |
ガスの合間に展望が素晴らしい。称名川の上に弥陀ヶ原、そして雄山、浄土山、鬼岳、獅子岳、鷲岳、鳶山、越中沢岳、薬師岳と続く。剣岳も時々頭を出す。そしてガスに隠れていればいいのに、鍬崎山もはっきり見える。 道に迷わなければ今頃どの辺を歩いているのだろうか? 山の頂上に立っているのに悔しさを感じてしまう。久しぶりに用意したかんじきもリュックの背に空しい。 宴会の人達を後に早々に降りることにする。葉の落ちた木々の間から見える美女平駅の角度が新鮮だった。 雪が積もっているのでクッションがよく、小走りに降りる。途中2回も滑って転ぶが駆け下りるスピードは落ちない。鍬崎山への悔しさからだろうが、ちょっと大人げない。 30分あまりで林道に降りる。途中で何組もの夫婦連れに出会うが空はすでに厚い雲に覆われてしまっていた。 |
ガスの切れ間に剣岳が一瞬見えた |
称名川と雑穀谷、上には弥陀ヶ原と立山連峰 |
中途半端な時間なので上市町の方に降りることにする。途中の大辻山と高峰山との鞍部が鳥越峠である。鳥越峠は大辻山の裏の登山口となっていて、頂上近くで長尾山からの登山道と合流している。鳥越峠は又、高峰山の登山口でもある。その高峰山の裾を走る非舗装の林道を下ってみると2Km程で行き止まりだった。鳥越峠に戻って上市町を目指す。久しぶりに上市町の「都」でラーメンを食べて帰ろうと思った。 ←行き止まりになっていた林道 |
反対側の鳥越峠にある大辻山への登山口 |
高峰山への登山口 |