立山(雄山)



室堂平から(2003年5月3日撮影)

所在地立山町
室堂 アプローチ立山駅からケーブル、バスで1時間強
登山口標高2425m
標   高3003m
標高差単純575m 累積575m
沿面距離2370m
登山日2003年5月3日
天 候
同行者登り単独、下り4人
参考コースタイム
とやま山歩き(シーエーピー)
玉殿の湧水(10分)室堂(40分)祓堂(20分)一ノ越(60分)雄山

 今シーズン初めての立山だ。今回は山登りだけじゃなく埼玉からの友人に会う約束もある。 メール友達なのでまだ会ったことはない。
 場所は室堂から雄山の間で時間は特に決めていなかった。向こうの特徴は子連れ狼でこちらの特徴は赤いプラブーツにピンクのスパッツ。
室堂に着いてみると登山者とスキーヤーでいっぱいだった。携帯の番号は交換し合ったが、出来るだけ最後まで使わない約束をしていた。もっと詳しく打合せをしておくべきだったと反省する。


頂上の鳥居と峰本社
 

雪に埋もれた頂上の社務所
 
 9時、室堂ターミナルの屋上で、ピッケルを持った人達を羨ましく思いながらも、一ノ越に向かう。
 一般の登山者から50m程離れて浄土山側の斜面を歩く。祓堂辺りを歩いている子供連れがいたが親子三人連れに見えたので違うと判断。
 一ノ越で休憩後、雄山に向かう。雪はほとんどなく、岩場でプラブーツが歩きにくい。この季節は高い山でも夏道と雪道の両方を歩かないといけないようだ。


埼玉と東京からの3人
 

自称「子連れ狼」の真子さん
 
 頂上からの展望は素晴らしかった。白山がはっきり見え、乗鞍から笠ヶ岳、穂高、槍、が見える。北は五竜から鹿島槍、その奥に妙高や黒姫が見える。
 残念ながら富士山は見えなかった。社務所は庇付近まで雪に埋まり、鳥居は3分の1程出ていた。
 取りあえず峰本社に参拝をすます。そして缶ビールで乾杯。1時間ほどいたが、子供連れは見あたらず、下山することにする。
 頂上から東側の雪の斜面をプラブーツで滑って降りる。三ノ越で子供連れを見つけ、尾根に戻るが、親子三人連れのようなので、そのまま一ノ越まで降りる。


小学校1年のともたか君
 

かっこいい谷口(やぐち)さん
 
 一ノ越山荘で缶ビールを買い、もう一度乾杯。そして昼食とする。いつものカップ麺にオニギリ。これからはもう少し華のあるものに工夫したい。
 ブラブラしていると携帯に電話が入る。会う約束をしていた友人からだった。頂上にいるが子供がいて早く降りられないと言っている。
 服装を聞くと黄色と紺の横縞のシャツとのこと。待っているのも退屈なので迎えに行くことにした。
 同じコースもつまらないので雪渓を登った。空身で三ノ越付近まで直登する。雪は柔らかくなっていて、けり込んだ靴は気持ちよく雪に刺さった。三ノ越手前で雪渓が切れ、尾根に出る。


滑る
 

滑る
 
 三ノ越と頂上の中間ぐらいを歩いている子供がいた。近づいてみると家族連れのようだ。子連れ狼という雰囲気ではない。服装も違う。だが近くまで来て、目と目が合った時、この女性だと判った。
 子供に「暑くないの」と言って、むこうを向き、リュックを下ろし、ヤッケを脱ぎ出した。何故かドキドキする。下から現れた服は黄色と紺の横縞だった。
 意外な展開に目で合図だけして、すれ違おうとした。だが「こんにちは」と言われてしまった。挨拶を返し、旦那さんのような方と子供にも挨拶した。
 が、間が悪い。悪いこともしていないのに気が引ける。「せっかくだから頂上まで行ってくるよ」と言って頂上に向かう。


中央に針ノ木岳、左にスバリ岳、左奥に蓮華岳、
右奥に北葛山

奥大日岳と大日岳
 
 1日に頂上を2往復もするとは思ってもいなかった。帰りは三ノ越の下あたりで3人を追い越し、雪渓を一気に滑り降りる。
 雪が腐っていて滑りにくい。目に見えない小さなクレパスに何度か足を取られそうになる。
 頂上の社務所が閉まっていてビールが飲めなかったと言っていたので、一ノ越山荘でビールを買って冷やす。
 待つこと20分、やっと降りてきた。取りあえず乾杯。(3本目になってしまった)彼は会社の同僚とのこと。いっしょにくるはずだった他の人達にキャンセルされて3人になり、家族連れに見られて困っていると言っていた。
 その彼は背の高いハンサムなナイスガイだった。


1週間前に登った鍬崎山と弥陀ヶ原高原
 

薬師岳
 
 一ノ越からスキーをはき、滑ってはトラバース、滑ってはトラバースの繰り返しで室堂ターミナルまで降りる。
 小学校に入ったばかりという男の子も上手についてきた。大人3人は登山靴にスキーという状態だった。彼女は初めての経験だったらしく、彼の不安定なスキーを笑っていたことを詫びていた。
 楽しく滑り終え、室堂で解散。彼女は立山へは毎年2〜3回来ている天狗平山荘の常連なので、そのうち又、会えるでしょう(^_^)