天蓋山



山の村キャンプ場から(2003年6月22日撮影)

所在地岐阜県神岡町
登山口 アプローチ富山市より車で2時間
登山口標高985m
標   高1527m
標高差単純542m 累積560m
沿面距離2640m
地 図カシミール ←クリック
登山日2003年6月22日
天 候
同行者早智子(山の神)
参考コースタイム
とやま山歩き(シーエーピー)
登山口(60分)雀平(20分)頂上(40分)登山口
参考コースタイム
岐阜県の山(山と渓谷社)
登山口(2時間15分)頂上(1時間40分)登山口(分)
コースタイム登山口(55分)雀平(25分)頂上(55分)登山口

 大猫山の帰り道、明日の山行きを何処にしようか悩んでいると、中林が天蓋山がいいと言う。秋元も昨年行ってきたと言う。標高差も550m程だと言うのでわが家の山の神の足慣らしにもちょうどいい。
 神岡町の山の村というのがやや遠い気がするが、1度は登ってみたい山だった。前の晩は富山市内の友人宅で飲み会があり、大猫山から帰ってシャワーを浴びてからの参加だった。
 家へ帰ったのが真夜中の1時だった。午前8時、やや2日酔いの気分で家を出発。


下の村キャンプ場の管理棟にもなっている
夕顔の駅、手打ちそばが美味しそうだった

キャンプ場の入口にある茅葺きの家
 

 国道41号線を南下して、神岡町で471号線に入る。焼岳へ行ったときと同じ道だ。双六峡谷への分かれ道で左に入り山吹峠に向かう。
 峠を越えてしばらく走ると森茂牧場が見えてくる。その牧場の中にドライブイン「夕顔の館」があり山の村キャンプ場がある。
 キャンプ場の中を通り、300m程走るとグランドのような大きな駐車場に出る。そこが登山口である。6台ほどの車が停まっていた。


駐車場の脇にある天蓋山登山口
 

始めはなだらかな登山道
 
 9時30分、登山口を出発。今日はストーブも持った。クーラーボックスも持った。缶ビールも2本用意し、オニギリもジュースも水もつまみも持った。
 すべて私のリュックに入っている。その中には下心もしっかり詰まっている。(^_^;)
 せせらぎの横に続く道をしばらく行くと急に左に曲がり、せせらぎに別れを告げる。何処かで見たような風景だと思ったら、尖山だった。
 尖山と違うのは、もう1本、小さな川を渡る事である。その小さな川をもう一回渡って戻る。最後の水場のようだが2時間程の山なのでその必要もないだろう。そのままなだらかな斜面を直登する。
ダケカンバやブナが生える気持ちのいい登山道であった。まだお昼前なのに4組の下山者に会った。


小さなピークは孔雀平展望台
 

孔雀平展望台から先はやや斜度が強くなる
 
 どんな山でも登る途中で下りが入るものだが、山の神には不満のようだ。もったいないと、ぼやいている。
 10時20分、雀平展望台というピークに出る。ここからは北アルプスの山々が見渡せるようだ。看板には剣岳、立山、薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳と書いてある。残念ながら霞んでいて遠くは見えなかった。
 すぐ近くに見えるのは桑崎山だろうか?1人だけだったら両方登ったかもしれない。ここからいったん下り、ややきつくなった斜面を直登する。登山入門としてはちょうどいい登りのようだ。


頂上の広場
 

二等三角点
 
 10時47分、頂上に立つ。広く刈り開けてあり展望もいい。二等三角点がありその横に頂上の標識が立っている。
 頂上では4人のパーティーが食事の真っ最中だった。我々もさっそく缶ビールで乾杯。牛タンに焼きチーズにサラミソーセージ。食事はワンタンに納豆巻きの寿司。仕上げはミニプリンにホットコーヒー。
 これでテーブルがあったらピクニックだ。


ヤマオダマキ
 

ツクバネソウ
 
 食事の後で八木式アンテナを試す。100円ショップで買った太めのアルミの線を9cm程に切ったものを3本、割り箸にくくりつけてアンテナにした。
 これを携帯のアンテナの鉄塔があると思われる方向に向ける。そして、その後ろに携帯電話を置き、電波の強さを計った。
 圏外だったものがいきなり線三本が立った。アルミ線の長さや間隔などを調整すればさらに感度がよくなるかもしれない。うまくいくと遭難したときの強力なツールになるはずだ。
 昨日の大猫山で試そうとしたのだが、線が2本立っていて(圏内で)、試す事が出来なかった。今日の電波を捕えた方角はコンパスで見ると古川町のようだった。
 11時55分、頂上を出発。この頃には新たに3パーティー8人が登ってきていた。
 花の写真を撮りながら降りる。ニガナとシロバナニガナが混生している。ベニバナイチヤクソウ、ツクバネソウが今年初めての花だった。ふもとの方でヤマオダマキの群生を見る。
 オダマキの仲間では一番清楚な感じがして好きな花である。12時50分、登山口に到着。キャンプ場の芝生では沢山の人が遊んでいた。合掌造りの建物は団体が休憩場として使っているようで、戸が開け放たれて涼しそうだった。


ミヤマザクラ
 

コナスビ
 
 帰りは寺地山、北の俣岳への登山口をチェックして、有峰湖経由で帰る。有峰林道は先週に続き2週連続である。
 有峰湖の向こうにゆったりと薬師岳が見える。そのおおらかな姿と先週の頂上での暴風雨とのギャップが大きく、気持ちの中で、なかなか一つの山にならなかった。