天蓋山 |
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所在地 | 岐阜県神岡町 | |
登山口 | アプローチ | 富山市より車で2時間 |
登山口標高 | 985m | |
標 高 | 1527m | |
標高差 | 単純542m 累積560m | |
沿面距離 | 2640m | |
登山日 | 2003年12月14日 | |
天 候 | 曇り時々晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 登山口(60分)雀平(20分)頂上(40分)登山口 | |
参考コースタイム 岐阜県の山(山と渓谷社) | 登山口(2時間15分)頂上(1時間40分)登山口(分) | |
コースタイム | 登山口(1時間5分)雀平(33分)頂上(50分)登山口 |
山吹峠。 積雪は10cmぐらいだった |
登山口の広い駐車場に車を停める |
しばらく山に行っていないので何処かに行きたいと思っていたが、天気予報はよくない。金剛堂山かキラズ山を候補に上げていたが富山県より岐阜県の方が天候が良さそうだった。山の友人である豊本さんからのメールに大辻山への林道が雪に埋まっている写真が貼付されていた。標高の高い山は、かなりの積雪が予想される。結局神岡町の天蓋山に行くことにした。登山口が1000mで頂上が1525mだからなんとかなりそうな山だ。11月7日に槍ヶ岳へ行ったとき、今年はもう最後だと思った新穂高温泉への道、国道472号線を走る。双六谷の出合いで左折して山の村へ向かう。山吹峠では積雪が10cm程だった。森茂牧場を過ぎ「夕顔の駅」から左折して天蓋山の登山口に向かう。グランドのような広い駐車場に車を停める。雪は意外に少ない。 |
いきなりの生々しい熊の足跡にビビル |
足の指もちゃんと5本ある |
登り初めてすぐ、熊の足跡に遭遇する。通り過ぎてから変な足跡だと気づき、戻ってみると足の指の跡がはっきり残っている熊の足跡だった。はっきりと分かるのは新しいからだろう。おもわずあたりを見回すが誰も(熊は)いない。登山道とは交差しているから行き先は違うはず。気を取り直して登山を続行する。いつもはなにげに見ている兔の足跡やカモシカの足跡にも緊張する。沢沿いに登って行った後、左折して尾根筋に入っていく。尖山に似ていたことを思い出す。 |
振り返ると雪の回廊 |
行き先も雪の回廊 |
東の空は真っ暗だが、西の空が明るい。頂上に着いた頃には意外に晴れているかもしれないなどと思いながら登る。空が青くなったと思った次の瞬間、太陽が現れた。木々の間に光が差し込んでくる。雪山には青空がよく似合う。振り返れば雪の回廊に足跡が続く。行き先を見れば雪の回廊に処女雪が眩しい。 |
展望台のはずの雀平 |
天蓋山頂上。 意味不明の塔 |
2週間登っていないからか、息が切れてくる。新雪の下がよく分からないので木の根などで滑ったりする。かんじきを持ってきたのだが雪が柔らかいのでリュックの背にくくられたままだ。膝下ぐらいの新雪なので必要ない。登山道の両側から雪の重さで枝を垂れている木々が邪魔だった。ストックで雪を落としながら道を開ける。いつもの事だが、いきなり頂上に出る。頂上に立っている垂木に10cm程に切られた番線が交互に刺さっている。目的が分からない。 |
頂上での1人宴会 |
唐松?に積もった雪がきれいだった |
頂上に立った時に、ふっと寂しさを感じた。めいっぱいに登った山には誰もいらない。1人がいい。今日のような山行きには誰かがいて欲しい。おでんを暖めてビールで1人乾杯。久しぶりに雪の上に??でイニシャルを書いてみる。今までで最高の出来だった。(見たい人だけここをクリック) 南方に目をやると唐松の枝に積もった雪がきれいだった。時間をかけて見ていると分かってきた。前回古川町だと思ったのは神岡町の「小萱」だった。そのすぐ右上が「吉田」で、さらにその右奥に「流葉」が見える。振り返ると生まれ育った山村(すでに廃村の大津山)近くにある池の山が見え、遠くには六谷山も見える。 |
冬期間は「夕顔の駅」も休館のようだ |
蒲田川と双六谷の合流点 |
1時間の休憩後、12時7分、頂上を後にする。
雪の積もった山道は歩きやすい。どんどん標高を下げ、13時5分に登山口に到着する。
帰ってから所要時間を見ると、春に「山の神」と登ったときの下山タイムより遅かった。なんでだろ〜♪ 山ノ村に車を走らせて見る。夏とは違った風景があった。戸締まりをして下界に降りた家。頑なに故郷を守っている家。自分ならどんなに雪が降ろうともここに残るだろう。 山ノ村を後に山吹峠を越え、双六谷出合いを目指す。今まで気づかなかったが谷沿いに村があり、民家が2〜3軒建っていた。 双六谷出合いに出る。赤い橋が印象的な場所だ。これも又、今日初めて気づいたのだがレストランがあった。眠かったのでコーヒーを飲んでくつろぐことにする。やさしさあふれる内装と美味しいコーヒーが山登りの疲れを忘れさせてくれた。きっとオーナーは女性なのだろう。窓際に置いてあった人形が可愛かった。 |
その合流点にあるレストラン&喫茶「Windy」 |
「Windy」の店内に飾ってあった人形 |