雨飾山



左が焼山 右が金山 中央に火打山(2004年8月21日雨飾山より撮影)

所在地新潟県糸魚川市
雨飾温泉登山口 アプローチ糸魚川市より車で40分
登山口標高870m
標   高1963m
標高差単純1093m
沿面距離片道3.5Km
登山日2004年8月21日
天 候晴れ
同行者山の神
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
雨飾温泉登山口(4時間30分)雨飾山(3時間30分)雨飾温泉登山口
コースタイム雨飾温泉登山口(3時間20分)雨飾山頂上<休憩1時間7分>(2時間23分)雨飾温泉登山口


 久しぶりに山の神との山行きとなった。山の神にも届きそうな山という事で雨飾山を選ぶ。温泉好きな山の神のために雨飾温泉側から登る事にした。
 距離的にもたいしたことがないので、それほど慌てず、4時半に家を出る。富山ICから北陸高速に入り、有磯海SAで朝食をとった。
 糸魚川ICで降りて国道148号線を南下し、根知川を渡って左折する。集落の中を走っているときにコンビニに寄るのを忘れていた事に気づいた。
 弁当も水もない。大野のセブンイレブンまで戻る。20分ほどの時間をロスしてしまった。


雨飾温泉の前の駐車場に車を停める
 

登山口の標識
 
 再び根知川で左折して東進する。駒ケ岳の岩壁とバンドを左に、シーサイドバレースキー場を右に見ながら雨飾温泉に向けて車を走らせる。
 途中で根知川を渡り、右岸の細い道に入る。集落に沿って左岸を真っ直ぐに行ってしまうと長野県側の別の登山口に行ってしまう。
 雨飾温泉の入口の駐車場に車を停める。横の富山ナンバーの中では、おばさまが二人、朝食の最中だった。富山市から来たとの事。
 7時30分、登山口(870m)を出発する。このおばさま方とは相前後しながら登る事になった。


珍しく登山者がいた 遠くは富山からの二人
 

左から頸城駒ケ岳、鬼ケ面山、鋸山
 
 標高で170mほど登ったところで尾根に出た。標識には「難所のぞき」と書かれている。尾根の名前は薬師尾根らしい。風が通って涼しい。
 ここからは尾根の直登となる。急登の部類に入るだろう。登山者が少なくて寂しい。


笹平手前の分岐点
 

左の白い帯が明星山、右上が黒姫山
 
 時々視界が開け、根知川や糸魚川市、日本海が見える。白い岩肌の見える山は明星山(みょうじさん)と黒姫山のようだ。明星山は自然が作った岩壁だが黒姫山は人間が削った岩壁らしい。
 1600m付近でしばらく水平道となり、途中に中池という池がある。
 手入れされていないという訳ではないが、総じて寂しい登山道で日本百名山という感じがしない。登山者が少ないのも、そう感じさせる要因なのだろう。


笹平を行く登山道
 

笹平から見上げた雨飾山
 
 道はなだらかになり、まわりが開けてくると目の前に大きな標識が現れる。小谷側への登山道の分岐点だ。ここからは登山者も多く、ようやく大きな山に来たような気分になる。
 笹平をなだらかに登ってなだらかに降ると一気に頂上へ向かっての急登となる。ここは道も狭く渋滞気味になる。
 ガスがかかり始めたので、一気に頂上へ駆け上がる。が、すでに時遅く後立山連峰は見る事が出来なかった。10時50分だった。


雨飾山頂上
 

品格のある頂上とは思えなかった
 
 笹平で置いてきた山の神を待ちながら頂上付近の写真を撮る。頂上の標識の前で食事を取っている二人組がいた。それも標識を背もたれにしている。
 頂上の看板や三角点の前で宴会をしているグループを時々見かけるが、気配りが足りないと思う。ほとんどの人は頂上で標識を入れて記念写真を撮りたいと思っているだろう。私もそういう一部の人達のために思ったような写真が撮れなかった事が何度かあった。


左から焼山、火打山、金山
 

雨飾温泉からの富山市の二人組
 
 雨飾温泉から抜きつ抜かれつしながら登ってきた富山の二人も頂上に上がってくる。帰り際に記念写真を撮らせてもらった。
 ガスは時々ひいて山々がその姿を見せてくれる。北の方角に頸城駒ケ岳、鬼ケ面山、鋸山と続きその上に鉢山が見える。
 東の方に向かって焼山が続き、手前に金山が大きい。その間に小さく見えるのは火打山のようだ。


尾根から急降の降りへとなる
 

雨飾温泉へ帰り着く
 
 いつものようにビールで乾杯。沢山の人で賑わっていたが、雨飾りの頂上はコブが二つあり結構広い。押し出されるような事はなかった。
 11時57分、頂上を後にする。西の方角にちょっとだけ頭を見せた山は朝日岳だろうか?ひょっとしたら犬ケ岳かもしれない。頂上だけで山を同定するのは難しい。
 途中で会った父子に登山中に眼鏡を落としたので、もし、拾ったら登山道の解りやすい所に置いておいてください、と頼まれる。
 それでは不安なので、拾ったら雨飾温泉のフロントに預ける事にした。


雨飾り温泉の廊下
 

奥が男湯で手前が女湯 正面から露天風呂へ
 
 富山の二人組が眼鏡を拾ってどうしようかと相談していたところへ追いついた。その眼鏡を預かり、雨飾温泉まで持っていく事にする。
 木の根っこが入り組んだ階段のような急登を降りきって14時20分、雨飾温泉に到着する。山の神はかなり疲れた様子だった。
 フロントに眼鏡を預けようとすると、すでに携帯電話で連絡が入っていたようで訳を話さなくてもよかった。便利な世の中だ。


男風呂の内湯
 

露天風呂
 
 疲れて風呂にも入りたくないと言う山の神をなだめ、温泉に浸かる。内湯は天井が繋がった男女別々のもので定員は10人ぐらいだろうか。
 裏に出入り口があり、ここから露天風呂に行く事が出来る。旅館から20メートルほど離れているので見られずに移動出来るかどうかは運次第だ。
 実際には露天風呂に入る寸前に見られてしまった(^_^;) タオルを巻いていたとは言え、見てしまった方にこの場を借りてお詫び申し上げます。
 露天風呂に脱衣籠があるのでそこで着替えをするのが正しい利用方法です。


親不知海岸の高速道路を見上げる
 

夕日の左側に虹のようなものが光っていた
 
 湯上がり後にフロント前の座敷でコカコーラを飲む。美味しい。だが本当に飲みたかったのは泡が出る黄色いコカコーラ(?)だった。
 経費節約のため魚津までは下道を走った。以前と違い、高速道路が出来てからは下道も結構空いている。魚津から富山までは混んでいるので高速を使う。
 富山近くになってから太陽の左側に虹のようなものが見えた。虹が出来る方向とは違うので虹ではない。
 流杉PAへ車を入れて写真を撮った。明日の新聞が楽しみだったが何も載っていなかった。