大地山・初雪山



大地山から見た初雪山(2004年3月21日撮影)

所在地富山県朝日町
夢創塾登山口 アプローチ朝日ICより9Km小川ダム手前500m右岸
登山口標高210m
標   高1610m
標高差単純1400m 累積(+)1570m 累積(−)145m
沿面距離8.7Km
登山日2004年3月21日
天 候 
同行者豊本、中林
コースタイム夢想塾登山口(1時間55分)鍋倉山(1時間25分)大地山<休憩15分>(2時間10分)初雪山<休憩1時間55分>(1時間25分)大地山(1時間15分)鍋倉山(1時間20分)夢想塾登山口



一番左に針ノ木、ひときわ高く剣岳、その右下に赤谷、中央に毛勝、右へ駒、北駒、僧ケ岳と続く
 


左に白鳥山、中央に黄蓮山、その上に黒姫山、黄蓮の左下に菊石山、右に高いのが犬ヶ岳
 
 猿ヶ馬場山に続き再び豊本さんから山行きの誘いがかかる。行き先は初雪山だ。以前からネットで話題に上っていて気になっていた山だ。
 中林君にも誘いをかけたとの事だったが、当の中林君は初雪山を予定していたらしい。話はすぐまとまった
 滑川ICで待ち合わせ朝日ICを目指す。車中、何処から取り付くかを協議する。ダムから林道を利用する案と、夢創塾からの登山道を利用する案が出た。雪解けが早いので登山道が利用できる夢創塾から登る事にした。


夢創塾という怪しい部落(?)
 

その一角に車を停めて身支度
 
 夢創塾という地名?を求めて舗装されていない道路を小川の右岸に沿ってのぼる。やがて目の前に怪しい部落?が現れた。
 放し飼いのアヒルが20羽ほど出迎えてくれる。人家のような建物が1棟と納屋のような建物が数棟あるが人が住んでいる気配はない。
 とりあえず迷惑にならないような場所に車を停めて身支度をした。6時5分、杉林の急登に取り付く。いきなり虎縄のお出迎えだ。


いきなり急登の尾根を登る
 

標高600mあたりから雪道となる
 
 豊本さんは兼用靴を履き、スキーを担いでのスタート。私もプラブーツで歩きにくい。アイゼンを夏用の革靴に合わせてくるのだったと反省する。これからはスキー以外の時は皮の登山靴で十分なようだ。
 尾根沿いの急登でガンガン標高を稼ぐ。標高600mあたりから雪が付きだし、歩きやすくなる。雪が堅いのでアイゼンを装着。
 道沿いのマンサクが春を思わせた。


700mあたりの谷? 夏は池かもしれない
 

誰かデポしたまま忘れたのか?
 
 638mピークを越えたあたりからやや地形が複雑になり、ちいさな窪みを横切ってからは雪を拾いながら急斜面を登った。
 標高796mの鍋倉山に出ると初雪山がその美しい姿を見せ、登行意欲をかき立てる。
 後ろから人の声が聞こえていたが横からも人の声が聞こえた。北又ダムからの登山者のようで、見ると急登の尾根を登っている。尾根を登り切ったところで休むのかと見ていたらそのまま登っていった。元気がいい。
 木にくくられたかんじきがあったが、誰かデポしたまま忘れたようだ。届けようもないので本人が取りに来るまでそのままにしておくしかない。


元ちゃんグループと合流
 

初対面だった元ちゃん、シュンちゃん達
 
 標高950m、大地山への急登の取り付きに北又ダムからのパーティーが休憩していた。近づいてみるとネットで顔を拝見している方達だった。
 本間さん(元ちゃん)、黒部のシュンちゃん、細川さん等々6名。初対面だったが何回かメール交換もしていて初めてとは思えなかった。
 記念写真を撮ったりしながら楽しい一時を過ごし、いっしょに大地山を目指した。


大地山頂上で
 

大地山からの雪庇 上奥に高志山の会の3名
中央下雪庇の上に豊本、中林の2名

 9時25分、大地山に到着する。広い頂上は見晴らしがよく360度の展望が楽しめる。
 東に白鳥山から菊石、黄蓮、犬ヶ岳。南には初雪山から朝日岳、前朝日。さらに剣岳、毛勝、駒、北駒、僧ヶ岳と続き、手前には負釣山。北西には富山平野から富山湾と広がる。
 本間さん達一行は黒菱山から焼山を経由して大平(だいら)へ降りるそうだ。9時40分、一行と別れて初雪山を目指す。
 いったん降った後の最初の登りで雪庇の亀裂が嫌な場所がある。それを越えた後、豊本さんはスキーを履いた。


雪庇の張り出し
 

雪庇の上の中林、豊本
 
 大地山への途中で追い越していった単独の方が2名いたが初雪山の手前を登っているのが見える。
 高志山の会の方達3名と金沢から来たという単独の方とも相前後する。頂上で落ち合う事にしてそれぞれのペースで初雪山を目指した。
 11時50分、初雪山の頂上に立つ。福光町の角谷さん。地元朝日町のネヅさんが待っていた。


初雪山頂上のアンテナ?
 

頂上で三脚を使って記念撮影
6組(10名)いた頂上も我々だけになる

 山座同定が忙しい中、次々と皆が到着してくる。その中で大平から登ってきた方がいた。自己紹介しあうと「山の探求者」を主催している上田さんだった。
 豊本さんが初雪山に登ると言うので来たそうだ。ネットを通じて山の友人が増えていく。面白い世の中だ。
 全員そろったところで乾杯! 


左に朝日岳、右に前朝日、その間に小さく旭岳
 

中林君と豊本さん
 

初雪山から滑降する豊本さん
 

雪庇にあいたクレパス
 

 13時45分、我々3人だけになってしまった初雪山を後にする。ここぞとばかりに颯爽と滑っていく豊本さんを追いかける。
 中林君はかんじきを履くが、坪足で降りる事にする。足を少しずつ滑らせて距離を稼ぐ。
 斜度がある斜面ではグリセード気味に降りる。ピッケルよりストックの方が都合がいいようだ。


大地山から初雪山をバックに
 

大地山から見た富山平野と富山湾
 
 15時10分、大地山到着。振り返ると初雪山は優しい顔をして輝いていた。大地山から初雪山は雪上散歩の面白い山だ。来年も必ず訪れる事を誓い、大地山を後にする。
 西に傾きかけた太陽に映えて富山湾が浮き上がって見えた。弥陀ヶ原から見る富山湾とは角度が違い新鮮だ。
 グリセードでどんどん標高を下げ、16時25分、鍋倉山に到着。初雪山の見納めとなるので小休止を取る。
 ステップのあまりきってない最後の急降にプラブーツがよく滑った。豊本さんの兼用靴はもっと辛かっただろう。
 17時45分、夢創塾に到着する。河原の土手にはふきのとうが芽を出していた。


鍋倉山から見た初雪山
 

夢創塾登山口に帰り着く
 


本間さん(元ちゃん)のパーティーと記念撮影(地元朝日町のネヅさんに撮ってもらう)