唐堀山(スス竹)



唐堀山の登山道で見かけたウスバシロチョウ(2004年5月30日撮影)

所在地富山県細入村、岐阜県飛弾市
杉原登山口 アプローチ国道41号線猪谷から国道160号線を車で10分
登山口標高275m
標   高1160m
標高差単純885m 累積(+)885m 累積(−)0m
沿面距離2.5Km
登山日2004年5月30日
天 候晴れ後曇り後雨
同行者早智子(山の神)
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
登山口(2時間30分)唐堀山頂上(1時間50分)登山口
コースタイム登山口(2時間15分)第4鉄塔<休憩1時間15分>(55分)
登山口 合計4時間25分<休憩1時間15分含む>


 家族サービスとトレーニングを兼ね(山の神を騙して)唐堀山にスス竹を採りに行くことにした。
 天気予報は午後から雨なので早めに行こうと思ったのだが子供の用事が入り、9時半の出発になってしまった。
 猪谷のはずれで国道41号線を右に折れ、国道360号線に入る。蟹寺(かんでら)の集落から数年前に完成した飛越トンネルに入る。長い立派なトンネルだ。
 国道360号線は宮川沿いに走るJR高山線と平行している。次のトンネルの手前約200mほどで右に降りる道がある。これはトンネルが出来る前の旧道だ。
 その旧道を800m程行くとJRの下をくぐるようになる。JRはそのままトンネルに入っていて、その手前が登山口となっている。


登山口近くに車を停める
 

登山口はJR高山線のトンネル入り口横
 
 すでに5〜6台の車が停まっていて、空き地はいっぱいなので50m程戻って車を停めた。
 ネットのあちこちでスス竹の話が出ていたので今日は人気の山なのだろう。そういう我々もそうなのだが...
 トンネルの横が登山道の入り口で、プラスチックで出来た歩きやすい階段を上る。右に見える沢は石垣で大きな下水道のように真っ直ぐに作られている。何のために?
 途中の堰堤のようなところにあった標識には「関西電力社有地」とあった。


看板に関西電力社有地とある
 

ビニールを埋め込んだ階段を行く
 
 ハルジオン(ヒメジョオンかもしれない)のお花畑にウスバシロチョウが飛んでいた。1匹は飛び去ったがもう1匹が葉にとまって動かない。羽化したばかりでまだうまく飛べないようだ。写真におさめる。
 道の脇のシノビになったスス竹を拾いながら歩く。シノビの方が美味しいと思う。孟宗竹も出がけの三角形の短いものより、のびて節の間が数センチもあるようなものの方が美味しく感じる。
 ウドもコゴミもそうだ。出がけの短いものが珍重されるが、本当に美味しいのはある程度成長したものだ。
 などと変なところに力が入ってしまった(^_^;)


ガスの中を行く登山道
 

標高が低くても雲海は出来る?
 
 時々雨がちらつくが本降りにはならない。鉄塔が見えてくる。途中に4本の鉄塔があり、これが最初の鉄塔だ。
 唐堀山では鉄塔が登山道の標識の役割を果たしているようだ。この鉄塔を数えながら登ると励みになる。刈り空けてあるので休憩場所としても最適だ。
 尾根筋の登山道はそれなりに急でジグを切ってあるところと直登のところがある。山の神は今年初めての山行きで辛そうだった。
 多分、スス竹というおまけがなかったら、もっと手前でリタイアしていただろう。作戦成功である(^_^)


唐堀山といえば鉄塔 これは第3の鉄塔
 

目を南に向けると飛弾の山々が連なる
 
 12時40分、第4の鉄塔に到着。すでにリュックをいっぱいにした登山者(?)が何人も降りていっている。時間、体力、天候のすべてがここが限界だと言っている。迷わず昼食宴会。 今日は頂上はどうでもいいのだ。
 水は豊富に持ってきているのでボイルドソーセージやカップ麺、食後のコーヒーなど単独行の時と比べたらレストランにいるように豪華だ。
 単独行であっても時々は豪華にやらねばと反省。そのうちワイン付きでステーキでも焼こう。勿論果物のデザートとコーヒー付きで...


第4の鉄塔の下で昼食
 

暗くなって雨が降ってきた
 
 食後、第4の鉄塔の周りの竹藪に入ってみたが、たいした収穫はなかった。それでも登山中に採ったものだけで、小さなリュックは半分くらいは埋まっている。13時55分、第4の鉄塔を後にした。
 空が暗くなり雨が降り出す。雲海の中に入ってからはさらに暗くなる。ひたすら歩き、14時50分、登山口に帰り着く。
 食事中に降りていった3人組の女性達がブースターケーブルを持っていないか尋ねてきた。バッテリーをあげてしまったようだ。いつも持っているのにこの日は持っていなかった。

 閑道にこのままにしておく訳にもいかず、ブースターケーブルを用意する事にする。幸い、猪谷に叔父さんがいるのでそこで借り、戻ってエンジンをかける。
 話を聞くと、彼女たちは毎週山に行っているそうだ。毎週ほったらかしにされている旦那さんが、実は羨ましい。その身分になりたい(^_^;)
 お礼にいただいた美味しそうなスス竹はそのまま叔父さんの家に置いてきた。
 昔、お嬢様だった3人組の方達へ→「どこかの山でお会い出来たら声をかけてください」(^_^)