黒部五郎岳 北ノ俣岳 |
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所在地 | 富山県大山町 岐阜県飛騨市 | |
黒部五郎小屋 | アプローチ | |
黒部五郎小屋 | 2340m | |
折立標高 | 1355m | |
標高差 | 累積(+)910m 累積(−)1895m | |
沿面距離 | 18.5Km | |
登山日 | 2004年9月20日 | |
天 候 | 曇り後晴れ | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 黒部五郎キャンプ場(2時間30分)黒部五郎岳分岐(15分)黒部五郎頂上(15分)黒部五郎岳分岐(2時間40分)北ノ俣岳(1時間45分)太郎平(2時間50分)折立 合計10時間15分 | |
コースタイム | 黒部五郎キャンプ場(1時間46分)黒部五郎岳分岐(9分)黒部五郎頂上(7分)黒部五郎岳分岐(2時間3分)北ノ俣岳(1時間5分)太郎平<休憩36分>(1時間58分)折立 合計7時間46分<休憩36分含む> |
やや二日酔い気味で目が覚める。まだ暗いが周りのテントではもう皆起きているようで、テントをたたんでいるような音も聞こえる。 テントの中を整理しようとするが要領が悪いのか片づかない。だいたいテントを撤収してリュックに詰めないとほかのものも詰められない。皆、どうしているのだろう? 雨が降ったのか夜露なのかテントはびっしょり濡れていた。地面も濡れているので雨だったのだろう。 |
黒部五郎小屋の朝(5時50分) |
黒部五郎のカールから三俣蓮華を振り返る |
昨夜の宴会仲間とは顔を合わせずに行くことにする。楽しかった昨夜の余韻を寝ぼけた顔でぶち壊したくなかった。 昨夜もらったサンドイッチとサランラップにつつんだ夕食時のご飯を食べる。おかずは酒のつまみで間に合わせる。 5時50分、黒部五郎小屋を後にする。昨日と同じようにガスがかかっていて、頂上付近はよく見えない。 振り返えると朝焼けの中にかすかに見えるのは鷲羽岳だろうか?爺ヶ岳だろうか?上空の黒い雲が気分を重くさせる。 |
黒部五郎のカールには巨大な岩が点在している |
カールを登り切って振り返る |
黒部五郎岳のカールには大きな岩が点在している。たいがいは割れてしまっていて大きなブロックを形作っている。 3日目だからだろうか、足が重い。途中で昨日の三俣山荘まで行って黒部五郎小屋に泊まると言っていた小谷村の若者が追いついてきた。 しばらく話しながら登るが先に行ってもらうことにした。雨に濡れたテントが重くピッチがあがらない。 コルに出てから稜線を左にたどり7時36分、北ノ俣岳への分岐点に出る。ここにリュックをデポして黒部五郎岳に向かう。空身は本当に軽い。 |
小谷から来たという健脚の若者 |
赤木岳の標識 頂上への道は見えなかった |
途中で下山者と話し込んでいた先ほどの若者といっしょになる。そのまま二人で頂上に向かい、7時45分、黒部五郎岳に立つ。 その若者は稜線をつたって黒部五郎小屋に戻り三俣蓮華岳から鷲羽岳を辿り水晶小屋に泊まると言う。お好きなようにして下さい。 リュックをデポした分岐点まで走って降りる。再びリュックを背負って三俣蓮華へと向かう。 |
昨年の6月以来の北ノ俣岳頂上 今日もガス |
寺地山への分岐点 |
健脚の若者といっしょに黒部五郎のカールを登ったのがいけなかったのか脚が思い。赤木岳を超えて北ノ俣岳までは大きな登り降りはなく、小さなアップダウンを繰り返す。 ガスで景色も見えない中、我慢の歩きが続く。ペースを保っていれば辛さを忘れるようだ。 先ほどの若者が追い着いてきて、同じ道を歩くのはつまらないので太郎から雲の平へ行くことにしたと言う。間に合いそうになかったら折立から車に乗せてくれと言う。 折立に降りるつもりなら太郎平小屋で待っていろと言って先に行ってもらう。 |
オフロード車なら走れそうな道だった |
木道が現れると太郎平は近い |
北ノ俣岳の標識を見てホッとする。昨年の春、久々野町の川上さんや神岡町の夏江さんと出会ったのがこの頂上だった。 寺地山への分岐点を越えて降っていくと登り返しがある。先月秋元が北ノ俣岳と勘違いしたピークのようだ。秋元ノ俣岳とでも名付けておこう。 木道を交えながらさらに降っていくと又、登りがある。太郎山だ。太郎山を降って11時2分、太郎平小屋に到着。小谷村の若者が待っていた。 |
太郎平小屋と奥に薬師岳 |
太郎平小屋(10時55分) |
その若者は雲ノ平まで行けそうなのでそちらに向かうと言う。雲ノ平に泊まれば翌日は高瀬川に降って翌々日の出社に間に合うのだそうだ。 中林が街で食べるより美味しいと言っていたラーメンを注文する。外で食べるときは窓から注文して窓から受け取るシステムになっている。 その時の中林はよほどお腹が空いていたのだろう。太郎平ラーメンは普通の味だった。 |
中林一押しの太郎平小屋名物(?)のラーメン |
太郎平からの登山道を降る高岡からの二人 |
外の同じテーブルにいた高岡から来たと言う母娘(多分)は前々日の高天原の団体のおかげで予定が狂い、3泊4日の予定が4泊5日になってしまったと言っていた。 大山町の観光課が主催した団体のようだが50人もの団体を高天原山荘に泊めるような企画は他の登山者に迷惑をかけるかもしれないとは思わなかったのだろうか? 何はともあれ、3泊4日の予定を4泊5日に変更できる環境も羨ましい。 |
折立の駐車場は路肩まで車でいっぱいだった (13時35分) |
有峰湖はまだ日が高く、後ろ髪を引かれるような 早く降りすぎたような寂しさを感じた |
11時38分、太郎平小屋をあとにする。太郎平小屋からはヘロヘロの状態だった。途中から相前後しながら降りたその母娘のペースに助けられ、13時35分折立に帰り着く。 3連休だけあって折立の駐車場は満車で、道路にまで車がはみ出していた。県外ナンバーが多いのが何故か嬉しい。 途中、有り峰ダム展望台に立ち寄り、ダムを眺める。湖のさざ波にきらめく光を眺めているとまだ日が高い事に気づく。3日間を振り返り、あまりにも駆け足で降りてきてしまったような寂しさを感じた。 |
反省? いつもと違う重さに北ノ俣から太郎の間で両足共に軽い捻挫をしてしまった。疲れが溜まってきていたからだろうと思うが、重い荷物の時は速く歩くわけではない。重くてもいいからもう少し足首のしっかりした靴を履くべきなのだろうか? |