奥丸山



奥丸山から見た大喰岳と中岳(2004年9月11日撮影)

所在地岐阜県上宝村
新穂高温泉
登山口
アプローチ神岡より車で40分、新穂高温泉
登山口標高1100m
標   高2440m
標高差単純1340m
沿面距離11Km
登山日2004年9月11日
天 候曇り時々晴
同行者深雪さん、夏江さん、まさ江さん
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
新穂高温泉(2時間)白出沢出会(2時間30分)槍平(1時間30分)奥丸山(1時間)槍平(2時間)白出沢(1時間30分)新穂高温泉
コースタイム新穂高温泉(2時間)白出沢出会(1時間55分)槍平<休憩30分>(57分)奥丸山<休憩1時間23分>(1時間5分)槍平<休憩55分>(1時間35分)白出沢(1時間30分)新穂高温泉


 越中駒ヶ岳から宇奈月ダムに降りる登山道が出来たニュースが新聞に載っていた。早速登ろうと思ったのだが宇奈月ダムから僧ケ岳側の登山口まで車の回収に行く手段がない事に気づく。
 穂高方面に行くからこないかと言う深雪さんの誘いに乗ることにした。


朝6時、新穂高温泉蒲田川右又林道の入口
 

神岡の友人達と奥丸山へトレーニング登山
 
 朝6時、新穂高温泉ロープウエイ乗り場にある有料駐車場に車を停めて到着を待つ。朝駆けと待ち伏せを同時にやっているようでなんとなく気が引ける(^_^;)
 神岡の町には、夜が明ける前から登山の準備をして家の前で待ち伏せをしている方もいらっしゃるらしい。
 誘われているし、明かるくなった登山口だし、その方よりはましだろうと自分を慰めた。


滝谷をバックに深雪さん
 

夏江さんとまさ江さん
 
 夏江さんとは昨年、北ノ俣岳で知り合って以来である。その時に岐阜県久々野町の川上さんとも知り合い、真冬の西穂独標などご一緒させていただいている。
 夏江さんの友人、深雪さんとはメールでのやりとりだけで、お会いするのは初めてだった。まさ江さんとは、まったくの初対面で、びっくりされたことでしょう。


槍平小屋に到着
 

このガレ場の奥に見えるのが奥丸山
 
 何処に行くかはまだ決めていなかったようで、槍ヶ岳だとか南岳とか言っている。どちらも時間的に無理で奥丸山にする。
 滝谷で小休止後、9時25分、槍平に到着する。この三人の方々は各山小屋に顔が利くようで、槍平小屋の沖田さんともお知り合いであった。
 その沖田さんは山小屋の休館を解体中だった。解体と言っても山奥では資材が大切である。解体材料のすべてが貴重なようで、屋根のトタン板や垂木も大事そうに扱っていた。


槍平のテント場から蒲田川右又を渡る
 

登山道のとりつきにあった小さな祠
 
 コーヒーをご馳走になり、30分の休憩後、奥丸山へと向かう。テント場を横切り、蒲田川を渡る。
 しばらく灌木の間を歩くと沢が大きく崩れているガレ場に出る。ここを100m程直登した後、右側の樹林帯に入る
 まさ江さんは肩の具合がよくないようで、ゆっくり登ると言うので先行している二人を追う。
 この二人は毎週登っているだけあって、かなりの健脚で、ゆったりと登る予定が、しっかり汗をかかされてしまった。


両ストックが完全に身に付いている深雪さん
 

奥丸山分岐点 右が槍ヶ岳で左が奥丸山
 
 頂上が近づくに連れ、周りの形式はガスに隠されていき、槍沢と蒲田川の左又が時々見えるだけだった。そのわりに頭上が青空で太陽が照りつけて暑い。
 風景が見えても見えなくても、まずは乾杯! この二人も頂上での乾杯が大好きだった。趣味があってよかった(^_^;)


南沢と槍平小屋 南沢の右の尾根から南岳へ
 

左から深雪さん、夏江さん、まさ江さん
 
 しばらくして、まさ江さんも上がってくる。360度の景観が楽しめるという奧丸山もガスには勝てない。
 あちらが笠ヶ岳でこちらが槍ヶ岳、そしてここに南岳と見えない方向を指さしての山座同定だがいまいち盛り上がらない。
 1時間30分の休憩後、頂上を後にする。


飛騨沢の右奥のガスの中に飛騨乗越
 

ガスがはれないので早々に下山開始
 
 降りる途中で一瞬ガスが晴れて大喰岳、中岳、南岳が見えた。このまま晴れていくと四人で悔しい思いをしなければい。だがふたびガスの中に隠されて一同安心しての下山となった。


左が中岳で右奥が南岳(前の週に登頂)
 

槍平小屋の旧館を解体している沖田さん
 
 槍平小屋でラーメンを注文する。最近は山小屋でもラーメンを出しているところが増えたのだろうか?南岳小屋などはラーメンしかなかった。
 槍平小屋のラーメンは美味しく、インスタントではないようだ。
 小屋での乾杯も皆さん好きなようで、ここでも趣味があってよかったと思った。


先週に続いての槍平小屋の売店
 

先週は出ていなかった昼食メニュー
 
 一時間近い休憩を取って、槍平小屋を後にした。このあとはひたすら歩くだけだ。先週は雨の中を走ったが今週はゆっくりと降りる。
 ゆっくりと言っても先週に比べればゆっくりと言えるだけで、深雪さんは降りも速い。軽快に降りていく。いつの間にか紺のシャツを赤いシャツに着替えていた。


700円のラーメンはインスタントではありません
 

滝谷の橋を渡る
 
 15時50分、白出沢出合に到着する。太陽に照りつけられて暑い。彼女たちはそれを「あぶられる」と言っていた。神岡独特の言葉のようだ。
 タオルを頭から巻いて歩いている姿は質実剛健、山女そのものである。近くに男性がいないと言う事なのでしょう(^_^;)


山女にとって色気は二の次らしい
 

新穂高温泉の有料駐車場
 
 帰り道、いつものように「ウィンディー」に寄ってコーヒーを飲む。心地よい疲れの中で落ち着ける時間だ。
 神岡の「たからや」で「とんちゃん」を買って帰るつもりだと言うと、電話で予約をしてくれた。
 神岡の町で「とんちゃん」を受け取り、大坪酒造の「神代」を買う。今夜は「とんちゃん」をつまみながら「神代」で一杯。
 神岡の友人達へ、「今日はどうもありがとうございました」