大品山 |
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所在地 | 富山県大山町 | |
ゴンドラ山頂駅 | アプローチ | 富山市内より車で1時間 |
登山口標高 | 1172m | |
標 高 | 1404m | |
標高差 | 単純232m 累積登り310m 累積降り920m | |
沿面距離 | 6.3Km | |
登山日 | 2004年2月1日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 豊本 | |
コースタイム | ゴンドラ山頂駅(50分)瀬戸蔵山(1時間20分)大品山<休憩1時間40分>(1時間30分)粟巣野スキー場(10分)ゴンドラ山麓駅 合計5時間30分<休憩1時間40分含む> |
山頂駅から鍬崎山に登る朝日を望む |
朝日に映える大辻山 |
先週買ったロシニョールでの初登山だった。そして高岡の豊本さんとも初めてお目にかかる初物づくしの登山とだった。ゴンドラは8時半から営業開始だが、日曜日は早めに運転するらしい。8時頃にゴンドラ駅で待ち合わせる。駅に着いたのは7時35分頃だった。身支度を終え、駅に行き、登山届けを出そうとして名簿を見るともう書いてあった。豊本さんはもう来ていて記入されたようだ。周りを見渡すがそのような人はいない。 7時50分頃にゴンドラの営業開始のアナウンスがなった。うろうろしているとスノーシューを担いだ人が1人上がっていく。スキーを持っていないから豊本さんではない。そうこうしているうちに携帯電話がなる。車の中で待っていたようだ。挨拶を交わしてチケットを買う。雪山は片道料金(900円)だけで済むのがありがたい。 |
瀬戸蔵山まではしっかりしたトレースがあった |
瀬戸蔵山の反射板 |
同じロシニョールのスキーを持ってゴンドラに乗り込む。駅員にピッケルに気をつけるよう注意される。
窓ガラスを傷つける人がいるそうだ。山頂駅に着いて外に出てみると、先ほどの人が山に入って行く所だった。太陽はちょうど鍬崎山から登るところだった。大辻山が朝日に映えている。 しっかりとしたトレースがあるが、なんとなく二人ともスキーを履いてしまう。踏み固められた道は歩きにくい。やがて急登にかかるとシールが効かない。 豊本さんはスキーを脱いでスノーシューに替える。新雪にジグを切るがいかにも馬鹿らしくこちらも坪足になる。スキーを縛るバンドがなく肩に担いで歩いた。これにはかなり疲れてしまった。 |
トレースはここまで(瀬戸蔵山)だった ここからいよいよ山スキーの初体験 |
大日平と大日岳 手前はブナ平と下の小平 |
9時ちょうど、瀬戸蔵山の頂上に出る。先行していた男性が引き返そうとしていた。よくみるとトレースがない。
時間も早かったのでいっしょに行きましょうと声をかける。初めての大品山で1人だったので不安だったようだ。 いよいよ山スキーの本番となり、豊本さんに笑われないようにと気を引き締める。杉の樹林帯を左の雪庇に気をつけながら進む。最初の支尾根で左に降りていかないように右にコースを取る。 |
ロシニョールのショートスキーで直登 初めてシールを貼ったスキーを体験する |
同じくロシニョールのスキーの豊本さん |
小さなアップダウンは登りはいいのだが降りが難しい。滑るとちょっとつまっただけでもつんのめってしまう。それもそのはず、かかとが浮いた状態だからだ。テレマーク姿勢を強いられるがやったことがない。何回か転んだ後、なるべく滑らないように降りでもジグを切る。 大品山手前の細尾根の急登は小さなジグを何回も切った。山スキーの弱点は急登の細尾根だと思った。ストックを束ねてピッケルのように両手で山側に支店を取りながら登る。ちょっとバランスを崩しただけでも谷底へ落ちそうな気がした。鍬崎山まで行くときはかんじきが必携だと思った。 |
急登にジグを切る 急登はかんじきの方が歩き やすいので次回からは併用を考える |
初めてパーティーを組んだ高岡の豊本さん 山スキーの先輩 |
10時20分、大品山(1404m)の頂上に出る。ベンチもテーブルも雪の下で全体が円い丘となっている。大日岳がきれいだ。この場所で宴会をするのは気が引けるので奥の広場に移動する。こちらのほうが標高が高いはずだが、頂上ではない。 鍬崎山を望むと遠いようにも思えるし近いようにも思える。今日は挑戦する予定はないがその高さには改めて身が引き締まる。ここからいったん降ったコルからは800m近い標高差があるだろう。 3月に挑戦することを誓い、今日はあきらめる。 |
大品山頂上にて バックは毛勝三山 |
楽しい昼食宴会 |
今日はゆったり山スキーの予定だったので冬山定番のおでんやカップ麺を持ち込んだ。瀬戸蔵山で迷っていた人も登って来て鍬崎山を眺めている。宴会に誘ったが仕事があるとの事で降りていった。その後も1人、4人、1人と計6人の方が登ってきた。全員山スキーを履いていた。先に降りていった二人の跡をたどって粟巣野スキー場に降りることにする。 |
大品山からの滑り スキーが短いので、浮力を 保つために重心を後ぎみに置く |
同じくロシのショートスキーで滑る豊本さん |
12時ちょうど、大品山を出発する。大品山から真っ直ぐに北に向かうと貯水池に出てしまうので、右にトラバース気味に尾根をたどる。尾根をひとつ乗り換えるくらいのつもりでちょうどいいようだ。ガスっている時は気をつけたい。 雪が深く重いので緩斜面は歩かなければいけなかった。その分急斜面ではスピードは出ないので安心して滑ることが出来た。スキーが短いのでつっこまないように重心を後ろに置く。登山靴で重心をずらして滑るのはバランスが難しい。もっと雪が重くなればさらに難しくなるだろう。子供の頃はゲレンデなどなく、こんな所ばかり滑っていたことを思い出す。 |
粟巣野スキー場の上にある貯水池 |
粟巣野スキー場からゴンドラへ続いている クロスカントリーコースを滑る |
貯水池近くで細尾根となっていて左へ落ちたら寒中水泳となる。スキーを履いたままでは寒中水泳どころではない。慎重に滑る。貯水池横に無事降り立ったところへ4人組が降りてきた。ロシニョールのショートスキーの感想を聞かれるが登山靴で滑ったのでなんとも答えようがなかった。 登山道を滑り降り、導水管を渡ると直ぐ下がスキー場だった。 スキー場で滑るとゲレンデのショックで板の金具の停める位置がゆるんではずれてしまう。スキーがはずれて何度も転倒した。降りきってからはノルディックのコースをゴンドラの駐車場まで滑る。途中に季節を忘れたかのように栗と栗の枯れ葉が残っていた。 駐車場に着いたのは13時40分だった。やや不完全燃焼の山行きだったが、山スキーの練習と言うことで今日はよしとしよう。豊本さんと再会を約束してスキー場を後にした。 |
冬景色の中に残されていた秋を発見 |
リフト待ちをするスキー客達(粟巣野スキー場) 遠くに見えるのは瀬戸蔵山 |