立山(雄山) |
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所在地 | 立山町 | |
室堂 | アプローチ | 立山駅からケーブル、バスで1時間強 |
登山口標高 | 2425m | |
標 高 | 3003m | |
標高差 | 単純575m 累積575m | |
沿面距離 | 2370m | |
登山日 | 2004年4月17日 | |
天 候 | ガス・強風 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 玉殿の湧水(10分)室堂(40分)祓堂(20分)一ノ越(60分)雄山 | |
コースタイム | 室堂(38分)一ノ越(39分)雄山<休憩43分>(30分)一ノ越(35分)室堂 合計3時間5分<休憩43分含む> |
立山駅 |
本日のイベントの手伝いに向かう当社の美女2名 |
先週のリベンジで再び雄山に向かった。自覚症状はないが負けず嫌いだと言われる。どうも性格はよくないようだ。 全線開通のイベントで山は会社関係の人でいっぱいのはずだ。目立たないように行動する。が、早速立山駅で受付の人達に見つかる。お手伝いに向かう本社の女性達にも見つかってしまった。写真を撮ってあげたりしてごまかす。 |
バスの窓(最後尾)から撮った雪の大谷(16m) |
室堂ターミナルから頂上に向けて 左奥に見えるのは室堂山荘 |
8時40分のケーブルに乗り、9時のバスに乗ったのは先週と同じだが、今回は室堂までバスで入れる。室堂手前の雪の大谷では取材陣がすでにカメラをセットしていた。 バスの中にストックを忘れてしまったが、かまわず屋上に出る。天気予報は快晴だったので軽装で来たのだが様子が違う。高曇りで風もあり、気温も低い。 10時、室堂ターミナルを出発する。室堂山荘近くでアイゼンを履き、予備の手袋を重ねてはめる。それでもピッケルを握る手が冷たい。 先週歩いた浄土山の裾をトラバースする踏み跡がそのまま今年の登山道になっていた。雪が積もったら道は代わるだろうが取りあえず自分がつけたルートを歩く(^_^) 以前は少なかった山スキーヤーだが今は普通のスキーヤーが見あたらない。ほとんどが山スキーヤーかボーダーである。純粋な登山者も少ないようで、周りを見渡しても誰もいない。 |
一ノ越山荘はオープンしていた 強風のため頂上へは誰も向かわないようだ |
先週の雪辱のために来たのだから当然頂上へ 帰り道で雷鳥を発見する |
一ノ越山荘手前から風が強くなり、ガスも濃くなってきた。一ノ越山荘はオープンしているようで人が出入りしていた。 一ノ越のコルでの強風に頂上に行けるかどうか? 一瞬の迷いが出たが先週の雪辱に来た事を思い出した。とにかく頂上に向かって一歩を踏み出す。 こんな天候の中で頂上に向かう者はいないと思っていたが、途中で新しいアイゼンの跡を見つけた。物好きな人間もいるものだ。 二ノ越近くで、いきなりガスの中の登山者を発見する。スキーを担いでいるのでもろに風を受けているようだ。対風姿勢を取って固まっていた。 |
アイゼンの跡があったが、1人先行者がいた 強風の中で対風姿勢を取っていた |
頂上間近の三ノ越にある祠 |
先行者に追いつくが風が強くて会話が出来ない。目と目で挨拶を交わす。運命共同体のような親しみを感じて、いっしょに登りたかったがペースがあわない。先に行く事にする。 頂上の三角点は雪がついていず露出していた。社務所の陰にリュックを置き、雄山神社峰本社に参拝する。鳥居も上の方だけ頭を出している状態だった。 幻視と言うほどの事でもないが雄山神社の横が吹きだまりのように見えてしょうがなかった。恐る恐る足を踏み出し、ピッケルで突いてみたが空間があるだけだった。 |
雄山頂上の三角点と石版 |
雄山神社の鳥居 |
社務所の陰ではなんとか風をさける事が出来たのでビールで乾杯とする。追い越してきた登山者が遅いので風で飛ばされたのかと心配になる。だがビールを飲み終わる頃、ようやく登ってきた。 一人だけだとちょっと寂しい頂上でだったのでホッとする。サングラスを取った顔は凛々しい若者だった。こちらもサングラスを取って改めて挨拶する。 埼玉から来たそうだが、埼玉からなら簡単に頂上は諦めきれないだろう。こちらにも簡単に頂上を諦めきれない想いがあり、お互いに登頂を祝いあった。 |
雄山神社 |
雄山神社の売札所 |
気温は氷点下5度Cだが風が強いので体感温度はさらに低い。晴れいている頂上は文句なしにいいに決まっているが、ガスの中に浮かび上がる建物達もなかなかいい。 雨樋から集めた水は氷柱になっていた。横に置いた缶ビールとよく似合う。 12時ちょうど、山崎カールを滑りたかったと言っている彼をおいて頂上を後にした。こんな風の中を上がってくるガッツな奴に山崎カールは滑降禁止になっているなどと野暮な事は言えなかった。 横から吹き付ける雪が(砂が?)頬にあたると針が刺さってくるように痛い。登ってきたときの足跡はもうなくなっている。強風下では注意力も散漫になりそうで支尾根に迷い込まないように慎重に降りる。 |
寒くても強風でもまずは乾杯(^_^;) 缶ビールと氷柱のツーショット |
ガス下の降りでは支尾根に入らないように 細心の注意を払う |
右足がやけに滑ると思ったらアイゼンがなくなっていた。1万数千円が惜しくて二ノ越から登り返す。運良く三ノ越の上の雪渓で見つける事が出来た。 12時30分、一ノ越に到着。入り口にいた一ノ越山荘の従業員は驚いていた。頂上にスキーヤーがいると言ったらさらに驚いて「危ないなー」と言っていた。 一ノ越からは谷沿いなので気楽に歩いていたらトレースを見失い、ホワイトアウトの中を漂う事になった。忠実に谷を辿ると雷鳥沢に降りてしまう危険があるので左上がりの感じで浄土山の裾をトラバース気味に降りる。 時々スキーヤー達がガスの中から現れて後ろに消えていく。大きな走馬燈のようだ。斜面の傾きも分からない状態では滑れないのだろう。皆立ち止まったままだった。 |
室堂山荘前 |
散策を楽しむ観光客? |
13時5分、室堂ターミナルに到着する。頂上から降りてきた身には天国のような穏やかさだが観光客には耐えられない風と寒さなのだろう。散策する人は少なかった。 小さな山行きのはずだったが結構ハードな山行きになってしまった。下界は天気予報通りいい天気だったようなので、やはり3000m級の山は距離が短くても侮れないようだ。 |
室堂ターミナル到着 |
室堂ターミナルの混雑ぶり |
かつては我が職場だった室堂ターミナル1階売店のそば屋でキノコそばを食べようと思ったがあまりにもの混雑ぶりに諦めた。 一般改札口の最後尾に並び、観光客に混じって美女平まで降りる。なのに招待者を含めた会社関係者のバスといっしょに美女平に到着してしまい、またしても山行きがバレてしまった。 冷や汗をかきながら会う人毎に挨拶する...ついてない(^_^;) |