立山(雄山) |
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所在地 | 立山町 | ||
室堂 | アプローチ | 立山駅からケーブル、バスで1時間強 | |
登山口標高 | 2425m | ||
標 高 | 3003m | ||
標高差 | 単純575m 累積575m | ||
沿面距離 | 2370m | ||
登山日 | 2004年11月23日 | ||
天 候 | 快晴 | ||
同行者 | 単独 | ||
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 玉殿の湧水(10分)室堂(1時間)一ノ越(1時間)雄山 | ||
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 室堂ターミナル(1時間)一ノ越(1時間)雄山(40分)一ノ越(45分)室堂ターミナル | ||
コースタイム | 室堂ターミナル(40分)一ノ越(31分)雄山<休憩1時間19分>(20分)一ノ越(30分)室堂ターミナル |
アルペンルートの始まりと終わりに雄山に登ってみたいと思ったのは昨年からだった。昨年終了時は大雪で実現できなかった。 今シーズンのオープン時は部分開通した4月10日に弥陀ヶ原から挑戦したが時間切れとスタミナ切れで一ノ越で敗退。翌週になってしまった 営業終了日もぎりぎりだと皆さんに迷惑をかけそうなので一週間余裕をみて11月23日に決めた。 |
室堂ターミナル屋上を出発 |
想像とは違いトレースだらけ |
前日のホテル立山の情報では室堂で積雪70cmだった。浄土沢あたりの吹きだまりなどを考えるとかんじきが要るかもしれない。一ノ越から先の稜線ではアイゼンとピッケルが要るかもしれない。 ひょっとしたら誰もいなくて単独ラッセルもあり得るかと思いながら家を出た。雄山なので9時10分の高原バスに乗れば10時頃にはスタート出来る。近くの山はゆっくり出来ていい。 |
山はシュプールだらけだった |
祓い堂と浄土山 |
9時10分の高原バスは登山客とスキー客でいっぱいになった。始発でも130人ぐらい上がっていると言う。 室堂に近づくに連れ景色が白くなる。快晴の空の青さとのコントラストが素晴らしい。空の青さを深く感じるのは新雪ならではである。 室堂ターミナルの屋上に出てみると室堂山から浄土山にかけてスキー場のように人が広がっていた。 これはこれで楽しいのだが、孤独な雪山を想像していたのでちょっとがっかりする。 |
冬季休館中の「一ノ越山荘」前 |
雄山神社と右奥に鹿島槍 |
10時2分、室堂ターミナルの屋上から雄山へ向かう。一ノ越まではトレースだらけだった。多少滑るがアイゼンをつけるほどではない。 スキーを持たない人(登山者)も何人かいるが、ほとんどはスキーヤーだ。意外とボーダーが少ない。 10時42分、一ノ越に到着する。一ノ越山荘はすでに冬季休館に入っていて戸締まりがしてあった。その玄関前でスキーヤーが沢山休んでいる。 休まずそのまま頂上に向かう。ここは重太郎新道のように岩と雪のミックス状態だ。行けるところまでと、アイゼンは使わない。 |
社務所もかなり雪に埋まっている |
頂上より社務所を見下ろす |
積雪は深いところで30cm程だろうか。しっかりトレースが付いていて夏道より歩きやすい所もある。標高を稼ぐにつれ浄土山の上に五色ヶ原が見えてくる。 途中で追いついたおばさま達は立山会の人たちだった。長靴姿の土肥さんが引率している。条件がいいので室堂山の予定を雄山に変更したそうだ。 |
立山会の人達と遭遇 |
雄山の裏側を滑り降りる山スキーヤー |
11時13分、雄山頂上に到着する。社務所前は1.5m程の積雪だった。とりあえずは雄山神社に参拝する。 雄山の裏側の新雪を滑っていくスキーヤーを羨ましく眺めながら乾杯。こんな状況が分かっていればスキーを持ち込んだのに... |
雄山より室堂を見下ろす |
山全体がスキー場のようだった |
次々に上がってくる人達を迎えながら贅沢な時間を過ごす。 12時31分、立山会の人達が降りるのを機に頂上を後にする。 トレースの足跡を壊さないように新雪部分を選んで半分滑りながら降りる。雪に隠された岩に足を取られそうになりながらも両ストックでバランスを取りながら走り降りる。 |
槍平で会った岸君の友人達と遭遇 |
国見岳の裾野付近から見た剱岳 |
12時46分、一ノ越山荘を通過し13時16分、室堂ターミナルに戻る。 玉殿の湧水の前で写真を撮ってもらっている二人の女性がいた。その雰囲気から岸君から連絡のあった彼の友人だとすぐ分かった。 「すみません、金沢から来られた方ですか?」の問いに「池原さんですか?」と帰ってきた。出合いと言うほどの事でもないが知らない者同士がこんな所で挨拶を交わすなんて不思議な感覚だった。 |
天狗平への登山道を辿る獣の足跡 |
冬季休館中の天狗平山荘の前でバスを待つ |
高原バス乗り場に行くと13時20分発のバスは出たばかりだった。14時のバスまで待っているのも退屈なので天狗平まで歩くことにする。 天狗平で乗るための予約をして旧道を歩く。途中で道を失い、這松帯の上を歩いているのか何度も足を雪の中に突っ込む。 かんじきを履く距離でもないのでかまわずそのまま歩く。獣の足跡を見つけ、それについていくとそれが旧道だった。まさに動物的な勘なのだろう。 天狗平に着いてみると天狗平山荘はすでに冬季閉館に入っていた。バスを待ちながら山々を眺める。今年はこれが見納めとなるのかと思ったら帰るのが速すぎるような気がした。 |