双六岳 |
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所在地 | 岐阜県上宝村 | |
新穂高温泉登山口 | アプローチ | 神岡町より車で40分 |
登山口標高 | 1100m | |
標 高 | 2860m | |
標高差 | 単純1760m 累積(+)1900m 累積(−)140m | |
沿面距離 | 往復28Km | |
登山日 | 2004年8月13日 | |
天 候 | 快晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 新穂高温泉登山口(1時間15分)わさび平小屋(4時間)鏡平(1時間)弓折岳(1時間20分)双六小屋(1時間20分)双六岳(50分)双六小屋(1時間20分)弓折岳(30分)鏡平(2時間40分)わさび平小屋(1時間15分)新穂高温泉登山口 合計15時間30分 | |
参考コースタイム 山岳鳥瞰図(株式会社ジオ) | 新穂高温泉登山口(1時間20分)わさび平小屋(4時間)鏡平(1時間)弓折岳(1時間30分)双六小屋(1時間30分)双六岳(1時間)双六小屋(1時間30分)弓折岳(40分)鏡平(2時間40分)わさび平小屋(1時間10分)新穂高温泉登山口 合計16時間20分 | |
コースタイム | 新穂高温泉登山口(58分)わさび平小屋(2時間3分)鏡平<休憩10分>(43分)弓折岳分岐(51分)双六小屋<休憩19分>(47分)双六岳<休憩32分>(30分)双六小屋<休憩7分>(55分)弓折岳(29分)鏡平<休憩20分><途中探検10分>(1時間44分)わさび平小屋<休憩20分>(42分)新穂高温泉登山口 合計11時間35分<休憩と探検1時間58分含む> |
先週に続いての新穂高温泉になった。常念岳を予定していたのだが、お盆だったので交通事情を考慮して近くの山にした。家を3時過ぎに出て、41号線、471号線を走り、新穂高温泉に5時前に到着する。 深山荘の無料駐車場はいっぱいだった。蒲田川右岸にある有料駐車場に車を停める。駐車場は3段になっているので、蒲田川の左俣を登るときは上の方に停めた方が近い。 |
新穂高温泉出発(5時5分) |
わさび平小屋の朝 |
人気のコースであり、お盆休みという事もあって、登山者は次から次へと上がっていく。身支度を終え、5時5分、駐車場(1100m)を出発する。 いきなりの林道はペースが難しい。取りあえず、速くもなく遅くもない中間のペースで歩く。それでも少しずつ登山者を追い抜いてゆくのはややペースが速いのか? 笠新道の取り付きを過ぎ、6時3分、わさび平(1410m)に到着する。朝食を終えて出て行った人達もいるようだ。 |
蒲田川左俣林道を離れる |
秩父小沢から焼岳と乗鞍岳を望む |
さらに蒲田川左俣の右岸を行くと橋が架かっているがロープで立ち入り禁止になっている。ここから林道を離れ登山道となる。 大きな石に赤いペンキで左がワサビ・穂高、右がカガミ平・双六と書いてあった。しばらくは大きな石の河原を歩いているような道である。 徐々に傾斜をつけながら秩父沢を登り秩父沢の橋を渡る。この日はここが最後の水場だった。小さな尾根を越えると秩父小沢である。 |
鏡池と穂高連峰 |
鏡平山荘と樅沢岳(2755m) |
秩父小沢からさらに東よりに小さな沢を上り詰めた所が鏡池(2290m)だった。8時6分、あっけないくらい、いきなりだった。 ここからの穂高連峰の眺めが素晴らしい。槍ヶ岳の穂先が天を突き、左に西鎌尾根を従えて、右に3000mを越える山々を連ねている。 池から50m程木道を歩いたところに鏡池山荘があった。中途半端な時間のようで、登山者もまばらで落ち着いた雰囲気だ。 水分補給と栄養補給を済ませ、8時16分、鏡池を後にする。 |
鏡池山荘売店 |
鏡池山荘フロント前 |
ややハイペースだったようで、ペースが落ちる。このあたりから下山者が目立ち始める。我慢の登りで8時59分、弓折岳分岐(2560m)に出る。 小休止を入れ、双六小屋を目指す。尾根筋のアップダウンを繰り返し花見平に出る。名前の割に花が少ない。時期が悪いのか? 鞍部に見えてきたのは鷲羽岳だった。その左に見えるのは水晶岳だ。別名黒岳と言われるように他の山に比べると黒っぽい色をしている。 |
弓折岳分岐と槍ヶ岳 |
花見平 奥に鷲羽岳(右)と水晶岳(左) |
尾根は徐々に降り始めて双六小屋へと向かう。小屋の手前がテント場になっていて、20張ほどのテントが張られていた。 いつかここでテントを張るかもしれないと思った途端に、快適にテントが張れそうな場所を探している自分が可笑しかった。 |
双六小屋テント場と鷲羽岳 |
双六小屋の広場 |
9時50分、双六小屋(2550m)に到着。頂上はすぐそこなので1回目の乾杯をする。小屋に敬意を表して(?)乾杯用のビールは売店で買った。 どの山小屋も木目調で(実際に木造だが)、こぎれいになっている。フロント兼売店というのが多いのも機能的だからだろう。 神岡の友人の1人も若いときにここでアルバイトをしていたと言っていた。当時の建物と今の建物はいっしょなのだろうか? フロントにいる若い女性にイメージをダブらせてみようと努力してみたが出来なかった(^_^;) |
双六小屋のフロント |
双六小屋の売店 |
20分の休憩後10時10分、リュックをデポして双六岳に向かう。小屋の横から這い松の間を縫って10分ほど登ると平らな場所に出る。ここに三俣蓮華への巻き道ルートの分岐点があった。 さらにその上に中道ルートの分岐点があり、双六岳へは稜線ルートを行く。ここはガラ場の急登だ。 |
双六岳への登りから降りかえる 樅沢岳 |
中央に鷲羽岳と左奥に水晶岳 |
急登を登り切ると頂上までは気持ちのいい砂漠のような広尾根だった。雪山でガスられたり吹雪かれたら怖いところだと思った。 左側には焼岳が低く見え、乗鞍岳の彼方に御嶽山がきれいに見えた。その右側に笠ヶ岳が見える。こちら側から見るのは初めてだろう。 |
急登を登り切った後の双六岳へのなだらかな道 |
焼岳、乗鞍岳の右奥に御岳山 |
10時56分、双六岳(2860m)の頂上に立つ。リュックをデポして来ているがサブザックにクーラーボックスを入れて来ている。2度目の乾杯! 双六岳はなだらかな頂上を持っているにもかかわらず360度のパノラマが楽しめる。北側には黒部五郎岳のカールがよく見え、その奥に薬師岳、さらに遠くに大日岳と続く。五色ヶ原は三俣蓮華の陰になっているが剱岳、立山、赤牛が遠くに見える。そして赤牛の右に水晶岳、鷲羽岳と続く。 |
裏から見た(?)笠ヶ岳 |
黒部五郎岳とそのカール |
東に目をやると唐沢岳、餓鬼岳、燕岳、大天井と続く。南側には西鎌尾根から槍ヶ岳そして穂高連峰。西側は焼岳。乗鞍岳、御嶽山と連なり、笠ヶ岳が目の前にそびえている。 いつまで見ていても見飽きない。 |
三俣蓮華岳の奥に大日岳、剱岳、立山、水晶岳 |
剣岳(2998m)、立山(3015m)、水晶岳 |
三俣蓮華岳がすぐそこに見える。近くにいた登山者に地図を見せてもらうと往復2時間ぐらいだ。まだ11時過ぎなので、12時半までに双六小屋まで帰れそうだ。 だが「夏山は3時半までには何処かに入らないと雷が怖い」と言う登山者の声に潔く諦める。しばらく景色を楽しんだ後、11時28分、頂上を後にした。 |
山の風景にとけ込んでいるような女性でした |
双六小屋を後にする バックは鷲羽岳(2924m) |
11時58分、双六小屋に戻り、デポしてあったリュックに荷物をまとめる。12時5分、小屋を後にする。 空身に近い状態で双六岳を往復してみると、リュックは重いものだった。「こんな重い物を持って歩いていたのか」とあらためて驚いた。 荷物の軽量化を真剣に考えた。速攻日帰りの山行きでは安全性は大事だが快適性は多少犠牲にしなければいけない場合もあるだろう。 |
槍ヶ岳(3180m)、大喰岳(3101m)、中岳(3084m) |
中岳(3084m)、南岳(3033m)、大キレット(2748m) |
双六小屋から、テント場を過ぎ、双六池を右に見ながら、しばらくは軽い登りとなる。尾根を越えてからの穂高連峰の眺めは素晴らしい。 午前中は逆光だったが、午後からは太陽の光がまともに当たっている。この方向から見ると大キレットの向こうに見える北穂高岳が目立ち、奥穂高岳は影が薄い。 |
北穂高岳(3106m)、涸沢岳(3110m)、 奥穂高岳(3190m)、ジャンダルム(3163m) |
奥穂高岳、ジャンダルム、天狗の頭(2909m)、 間ノ岳(2907m)、西穂高岳(2909m) |
涸沢岳とジャンダルムの間になだらかに見えているのが奥穂高岳のようだ。ジャンダルムから一気に下って天狗ノ頭、間ノ岳、西穂高岳と続いている。 その稜線を目で追いながら、その細部を頭に思い浮かべてみる。先週歩いたばかりなので記憶も新しい。 |
鏡池山荘の前 大ジョッキが美味しそうだった |
懐かしい手動の氷イチゴ製造器 沢山売れていた |
13時24分、鏡平に戻る。小屋の前は人で賑わっていた。ジョッキでビールを飲んでいる人、氷イチゴを食べている人、山小屋とは思えない。 山の中に忽然とオアシスが現れたようで、これも又、なかなかいい。氷イチゴの機械が手動で、子供の頃の海水浴を思い出した。 誘惑に負けてビールを注文。ジョッキは流石に気が引けて缶ビールにする。 |
鏡池の撮影台(?)と穂高連峰 |
鏡池からは秩父小沢の支流を降る |
13時44分、鏡平を後にする。秩父小沢は風も通らず太陽だけがまともに当たり暑い。この時間にすれ違う登山者達は鏡平山荘泊りだろうか? 遠くから来ているようで皆、かなりバテ気味である。 秩父沢の水場を過ぎたあたりで小休止を入れる。家から持参のノンアルコールビールで喉を潤し、エネルギーも補給する。 蒲田川左俣へ下る途中で対岸の森の中に車が何台か見えた。朝方追い越していった富山ナンバーの車も停めてあるのだろう。 |
新入禁止の蒲田川左俣林道の最後の橋 |
橋の先の空き地に停まっていた車と登山者? |
ロープが張られいる蒲田川に架かる橋を渡って駐車場(?)に行ってみる。そこには10台ぐらいの車が停まっていた。飛騨ナンバーだけじゃなく富山や名古屋、所沢など県外ナンバーも多い。 下山してきた登山者が3台の車に分乗しようといているところだった。飛騨ナンバーは許せるような気がするが県外ナンバーはいかがなものだろうか? |
わさび平山荘の夕暮れ |
さわび平山荘のフロント |
ここからは退屈な林道歩きが続く。15時38分、わさび平に到着。小屋の前の木の桶にリンゴやトマトが冷やされていて美味しそうだった。 今晩ここで停まる人達だろうか?小屋の前のテーブルでくつろいでいる。林道歩きに嫌気がさしてしばらく休憩する。 流れに浸した手が痛くなるほど、わさび平の水は冷たかった。15時58分、わさび平を後にして新穂高温泉を目指す。 |
わさび平山荘の食堂兼休憩室 |
山荘前で売られていた果物達 |
それほど急いで降りてきたつもりもなかったが、林道を歩いていて、足の裏が痛い。笠新道の登山口を横目にひたすら歩く。 穴毛谷の岩稜の上に雲が湧いて来ている。三俣蓮華岳まで行かなくて早く帰ってきてよかったと思った。 |
穴毛谷の16時過ぎ そろそろ雷様の出番か? |
対岸に1号ロープウエイが上がっていくのが見えた |
16時40分、新穂高温泉に到着する。対岸の斜面に第一ロープウエイが上がっていくのが見えた。靴を履き替え、車に乗り込む。 時間も早く、18時までしかやっていない、お気に入りの「ウインディー」に久しぶりに寄って、コーヒーを楽しんだ。 <反省> 足の裏が痛くなるのは膝をかばって、つま先から降りるからかもしれない。急降の下山時に踵から降りるとショックが膝に伝わりやすいのでつま先から降りて足首のクッションも利用する。そのときに土踏まずのあたりの筋を酷使するようだ。 ゆっくり降りるときは足の裏全体を使うのでそのような事はない。速駆けをしようとすると意外な筋肉(筋?)にも負担をかけるようだ。 |