高天原 |
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所在地 | 富山県大山町 | |
折立登山口 | アプローチ | 富山市より車で50分で亀谷料金所。有り峰ダムを超え折立まで35分 |
登山口標高 | 1355m | |
高天原標高 | 2130m | |
標高差 | 単純775m 累積(+)1675m 累積(−)900m | |
沿面距離 | 17Km | |
登山日 | 2004年9月18日 | |
天 候 | 曇り後晴れ | |
同行者 | 中林、秋元 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 折立(2時間)三角点(2時間30分)太郎平(2時間15分)薬師沢小屋(4時間)薬師峠(1時間)高天原 合計11時間45分 | |
コースタイム | 折立(1時間33分)三角点(1時間50分)太郎平<休憩23分>(1時間50分)薬師沢小屋<休憩15分>(3時間23分)薬師峠(42分)高天原 合計10時間5分<休憩40分含む> |
この三連休にテン泊(テント泊り)を経験してみようと思っていた。雲の平あたりを予定していたのだが、秋元と中林が高天原に行くという。いっしょに行くことにする。 夏山でテントを利用するのは自分だけの空間が欲しいからだろう。だが冬山では山小屋が閉鎖されているのでテントを使うしかない。 |
亀谷のゲートで開門を待つ |
折立で気合いを入れている中林と秋元 |
7月にテント道具一式を買ったのにまだ使っていない。今回が初めての経験だった。自分のサイトのチェックリストを参考に必要だと思われるものを選ぶ。 要領を得なかったのが食料だが、山小屋が沢山ある山域だからと適当に詰め込む。酒のつまみが多いような気がする(^_^;) |
太郎小屋が近い |
太郎小屋の裏にあるトイレ |
5時半に二人と待ち合わせをして、亀谷温泉のゲイトに並ぶ。6時40分に折立に着き、身支度を終え、6時55分、入山。 パッキングが悪く、食料や水などを上に詰めたのでリュックの揺れに身体が引っ張られる。 初めての経験だったがテン泊道具を詰め込んだリュックはかなり重い。 |
トイレの入口に儲けられているチップ箱 |
北ノ俣岳と薬師沢の分岐点を行く秋元 |
8時28分、三角点で小休止をとる。その後の三角点から太郎平までは急なところもなく、だらだらと登る。 10時17分、太郎小屋到着。ゆっくり来たようだがコースタイムよりは速いようだ。水分補給はもちろん缶ビール。 23分の休憩後、10時40分、太郎平を出発して薬師沢を降る。分岐点を右に行けば北ノ俣岳だ。 |
橋を渡る秋元 バランスを崩している訳ではない |
薬師沢小屋に到着 意外と明るい所だった |
薬師沢は思ったより歩きやすい道だった。それまでのイメージは雲の平へは急降して急登するものだとばかり思っていた。 実際の薬師沢はいくつかの小さな沢を越えていくなだらかな道だった。小さなアップダウンを繰り返し、最後はカベッケガ原という草原に出る。そこを下ると薬師沢小屋だ。 |
薬師沢小屋の正面 |
小屋から吊り橋を渡る中林 |
12時30分、薬師沢小屋到着。小屋の前の吊り橋を渡り、垂直のはしごを下って黒部川奥の廊下に出る。 小屋で買ってきたビールでのどを潤し、お昼とする。なにげなく看板に目をやると「このあたりは落石が多いので休憩しないで下さい」とあった(^_^;) |
黒部川奥の廊下 |
明らかに人工物と思われる石垣が... |
小屋の手前ですれ違った50人近い団体は、昨夜、高天原で泊まったらしい。1日ずれてよかった。 12時55分、黒部川を下る大東新道へと向かう。石の上を歩く感じで体が上下左右に揺すられのでバランスの悪いリュックが気になった 途中で明らかに人工物と思われる石垣があった。こんな河原の中に山小屋でもあったのだろうか? |
黒部川源流右岸の岸壁を行く秋元 |
黒部川から別れてB沢の登り |
山道はすべて河原と言うわけにもいかず、所々で岩壁になっている。やがて右から崩れてきている広い沢に出る。A沢だ。 次の沢がB沢で、道はその沢沿いに登ることになる。200m近く登ったところから左に折れ、沢の壁を直登する。 この後は雲の平から派生しているC沢、D沢、E沢とアップダウンを繰り返しながら北上する。左に見えるのはガスのかかった薬師岳の裾野だ。 |
テントを担いで思ったこと 「おっ..重い」 |
D沢で写真を撮っているところ |
E沢を越えてしばらく行ったところから小尾根の直登となる。直登を終えて左へと向かい、16時18分、高天原峠に出た。 ここで小休止を取る。いつもと違うのはやはりリュックの重さだ。秋本も薬師沢の下りで少し膝をやられたようで辛そうだ。 高天原峠からの下りは、はじめは急だが徐々になだらかになり、岩苔沢を越えるとほとんど水平道に近い。 |
高天原 |
高天原山荘 |
小屋の手前の草原が高天原らしい。途中から降り出した雨に傘を差す。傘が小さいので大きなリュックがはみ出してしまっているようだ。 17時丁度、高天原山荘に到着。高天原にはテン場がないので小屋泊まりとする。 夕食が17時半からなのでお風呂は食後に入ることにする。 宿泊客は10名ほどで、部屋はゆったりと使えた。夕食時に同席した若い二人は池袋から同じバスに乗った他人同士で、別々に山に入ったのだが、偶然、今日、この小屋で一緒になったそうだ。山は広いようで狭い。 |
高天原山荘の夕食 冷奴が... |
雨の中、高天原の温泉でくつろぐ |
夕食後、温泉に向かう。真っ暗な雨の中を歩いて20分ほどだ。この日4本目となる缶ビールを持って行く。 風呂に入れば濡れるのだが雨が気になり、傘を差す。ヘッドランプとあいまって不気味な雰囲気だ。 女風呂が二つと混浴が一つの三つの湯船がある。男風呂はない。 |
高天原山荘のフロント |
高天原山荘の朝食 |
風呂から上がって温泉沢を少し下り、登山道を辿る。今度は登りだ。帰ってみるともう皆寝ていた。池袋からの二人だけが1階のストーブの前で話し込んでいた。 ウイスキーをちびりちびりやりながら明日のことを考える。天気予報は雨。雨の中のテン泊はいやだから、このまま二人と一緒に帰ろう。 |