薬師岳 |
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所在地 | 大山町 | |
折立登山口 | アプローチ | 富山市より車で50分で亀谷料金所。有り峰ダムを超え折立まで35分 |
登山口標高 | 1355m | |
標 高 | 2926m | |
標高差 | 単純1571m 累積1679m | |
沿面距離 | 片道10Km | |
登山日 | 2004年6月13日 | |
天 候 | 曇り後晴れ | |
同行者 | 豊本 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) | 折立(2時間)三角点(2時間30分)太郎平小屋(3時間10分)薬師岳(2時間20分)太郎平小屋(2時間50分)折立 | |
参考コースタイム とやま山歩き(シーエーピー) | 折立(1時間30分)三角点(3時間30分)太郎平小屋(3時間)薬師岳(1時間30分)太郎平小屋(3時間)折立 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 折立(2時間)1934mの平(1時間)2196m標高点(1時間)太郎平小屋(1時間)薬師平(1時間)薬師岳山荘(1時間)薬師岳 | |
コースタイム | 折立(1時間7分)三角点(1時間35分)太郎平小屋<休憩11分>(1時間27分)薬師岳山荘<休憩9分>(30分)頂上<休憩1時間12分>(1時間32分)太郎小屋(2時間42分)折立 合計10時間48分<休憩1時間50分含む> |
12日の薬師岳開きの日に登る予定だったが、台風の影響で天候が悪く、13日に変更した。同行する豊本さんもその方が都合がいいとの事だった。 朝5時40分に小見で落ち合う約束だったが20分には両方とも着いていた。お互いに気合いが入っている。 車一台に乗り換え、料金所へは一番乗りだった。料金所の看板には6時から20時とある。昨年は19時までだったような気がするが思い違いだったのか、時間が延長されたのか? どちらにしても、いい事だ。 |
亀谷料金所 6時〜20時営業 |
折立登山口 |
6時開門で1800円を払う。料金所の人は会社OBの知り合いで挨拶を交わす。トンネルが増え、道がよくなったので、約半時間で折立に到着。 相前後して数台の車が停まる。身支度を終え、6時43分、折立登山口(1355m)に取り付いた。 往復20Km超の長丁場なので、かなりゆっくりの抑えめでスタートする。長距離の場合、ペース配分が大切だ。 油断して普段のペースで歩き出すと後半バテル。 その後、途中でトップを交代した豊本さんがとばし、7時50分、1時間7分で三角点(1870m)に到着してしまう。ややペースが早いようだ。 |
樹林帯を登り切った三角点広場の豊本さん |
太郎平小屋全景 |
三角点からは木道を交えたなだらかな登りとなる。景色も明るくなり、雲海の上に出そうな雰囲気になってきた。 2000mを超えた当たりから青空が見えだし、薬師岳も見えてくる。昨年は沢山残っていた雪渓も今年はほとんどない。 9時25分、太郎平小屋(2330m)に到着する。視界もよく、水晶岳、ワリモ岳、祖父岳、三俣蓮華岳、双六岳、黒部五郎岳と広がる。 北ノ俣岳が近くに見え、帰りに寄れそうな気さえする。1時間ほどで登れそうだが実際はもっと大変なのだろう。 |
左から水晶、ワリモ、祖父、三俣蓮華 |
双六、黒部五郎(太郎兵衛平にて) |
10分の休憩後、薬師岳を目指してなだらかな木道を北上する。いったん下った薬師峠のキャンプ場からは沢沿いの道となるが、まだ一部雪渓の残った道は歩きにくい。 沢を登り切ると薬師平に出る。ここからは小さな尾根を超えて東面に出るのだが雪渓のある時は迷いやすいので注意が必要だ。 高さ2mほどのケルンが積んであるので、それを目印にするといいだろう。 東面を雪渓と夏道を半々に登る。このあたりから薬師岳開きで前日から泊まり込みのお客さんとすれ違うようになる。 100名以上はいたようだ。 |
薬師峠から沢の雪渓を登る豊本さん |
薬師岳山荘手前の標識 |
雪渓を登り切ったところは平になっていて広いのでつい休憩したくなる。だがそこに立っている標識には薬師岳山荘まで8分とあり、悩ましい。 薬師岳山荘では昨年のお姉さんに又お茶をいただいた。サービスのいい小屋だ(^_^) 今日で閉鎖して下山し、7月1日から営業再開だと言っていた。一晩だけ営業するというのも大変な事だろう。ご苦労様です。 |
薬師岳山荘 |
避難小屋の天井は抜けているので注意 |
いよいよ頂上は目の前だ。小屋の壁に頂上まで50分とある。昨年はここから強い風雨で体力的にも辛かったが今年は絶好調だ。 一気に30分で登り切り、11時42分、薬師岳頂上(2926m)に立つ。 頂上には10名ほどのグループがいて楽しそうにしている。カメラマンを頼まれ、応ずると5台ものカメラが集まって来た。 6台目の自分のカメラで皆を撮影し、ホームページに載せることを約束する。下の右側にある写真がそれ。 撮影後、缶ビールを雪渓に埋め、豊本さんを待つ。 |
薬師岳山頂の祠 |
頂上で出会った楽しそうなパーティー |
昨年はガスが濃く、頂上のイメージは薬師様を奉った祠の印象しか無かったがこうして見ると結構広い。 近くに置いてある直径30cm、長さ4m前後の4本の鉄のパイプは鳥居のようだが、錆びてしまっていて、何年も使われていないようだ。 立山連峰は北側はガスに覆われて見えないが、南側はよく見えた。左から赤牛岳、水晶岳、槍ヶ岳、祖父岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳。双六岳はガスの中で見えなかった。 |
薬師平のケルン |
薬師峠への降りの雪渓が渋滞 |
絶景の中、豊本さんと乾杯。雪渓でよく冷やしたビールは美味しい。西側からガスがわき上がったり消えたりと、刻一刻風景は変わる。 いつまでも見ていたかったがきりがない。1時間17分の休憩後、12時54分、頂上を後にした。 薬師岳山荘下の雪渓は足で滑り降りる。薬師峠手前の雪渓で先に降りていたグループと合流した。ゆっくりしたペースだが太郎平小屋泊だろうか? 14時26分、太郎平小屋に到着する。中林君によると太郎平小屋のラーメンは美味しいらしい。だが食堂の営業は終わっていた。頂上でお腹をいっぱいにせず降りてきたのに... 車の運転もあるので缶ビールを半分づつ分けて再び乾杯。14時43分、太郎平小屋を後にする。 |
有峰湖 |
富山平野と富山湾 |
太郎平からは、なだらかな道をひたすら歩く。午前中は見えなかった有峰湖が太陽の光を浴びて輝いている。正面、鉢伏山と鍬崎山の間に富山平野と富山湾も見え出す。 鍬崎山にかかっていた雲も上がり始め頂上が見え始めた。表から(富山平野から)見える形とはちょっと違うようだ。 16時20分、三角点に到着。ジャムパンをポカリスエットで流し込み、最後の下りに入る。 |
裏から見た鍬崎山と登山道 |
登山道脇の水芭蕉 |
朝、登るときに見ていた花達の写真を撮りながら降った。(豊本さんにはその都度足を止めさせて申し訳ありませんでした) マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ノウゴウイチゴ、イワカガミ、ツクバネソウなど、春の定番の花で珍しくもないのだがカメラにおさめてしまう。ミズバショウも手頃な大きさで形よくカメラにおさめる事が出来た。 いつもながら帰り道は遠い。登りとほぼ同じ時間をかけて17時25分、折立に到着する。 |
十三重之塔 |
折立の駐車場はもうひっそりとしていた |
折立は人影もなく、ひっそりとしていた。自販機でコーラを買い、豊本さんといつもの乾杯! 20Kmを歩き通した疲れが心地よい。 今夏に寺地山、北ノ俣岳から薬師岳、折立を一周する計画を温めている。有峰林道のゲイトの時間や車のデポなど、まだつめなければいけない問題が残っている。 一泊なら簡単だが日帰りでやろうとするから難しい。難しいからこそ、その計画を練るのが楽しい。アイデアをひねり出し、なんとか実行したいと思っている。 いいアイデアをお持ちの方は教えて下さい(^_^) |