二子山



二子山頂上の標識(2005年1月23日撮影)

標 高736m
所在地上新川郡大山町
小坂登山口 アプローチ福沢から黒川を南下して小坂部落
所要時間富山市から45分
単純標高差435m
登山日2005年1月23日
天 候曇り
同行者単独
参考コースタイム
富山山歩き(シーエーピー)
小坂(2時間)東峰(15分)西峯(1時間30分)小坂
コースタイム小坂登山口(2時間4分)双子山東峰頂上<休憩23分>(15分)西峯(39分)小坂登山口

 体力も技術もなく、気力だけがギラギラしていた2年前の1月26日、中林からその存在を教えられ、スキーを担いで出かけた山だった。。
 結果は途中で合流した新庄さん達5名に助けられながらの頂上だった。あれから2年、100回の山行きを繰り返し、どれだけ自分が変わったのかも楽しみだった。


小坂登山口には他に車はいなかった
 

二子山登山口の標識
 
 9時頃、家を出る。食料はパン1個とスルメ。飲料は缶ビールが1本とポカリスエットが1本。このポカリスエットは昨年11月の前穂〜奥穂以来何回も山に持って行っては持って帰ってきている。最近はほとんど水分を取らなくなっている。
 9時35分、小坂の駐車場(?)に車を停める。他に登山者はいないようで車は1台もいなかった。近所の犬だろうか、黒い犬が不思議そうに周りをうろついていた。
 9時44分、身支度を終え、登山口にとりつく。5〜10人ぐらいのしっかりした足跡は昨日のもののようだ。がっかりしながらもトレースを辿る
 夏場しか使われていないと思われる民家の前を30m程行ったところで右折する。トレースがないときは注意が必要だ。


この民家から30mぐらい先から山に入る
 

この標識からトレースは左に折れていた
 
 杉林の中を沢の右岸に沿って少しずつ標高を稼いで行く。杉の木に結ばれた小さな木片の二子山の標識のある所からトレースは左に90度曲がって斜面を上がっていた。西峯へ直接向かっているようだ。
 沢沿いに行く夏道の方は雪に埋もれかけたトレースがあるだけだ。迷わずこちらを選ぶ。50m程先には大きな岩があり沢を左岸に渡る。
 一昨年、5人のパーティーと合流したのがここだった。沢を渡ったところでトレースは消えていた。ここまで来たが、あきらめて引き返したようだ。
 だらけていた雰囲気が一瞬にして雪山ラッセルモードに切り替わった。


もう少し積もると雪に隠れてしまいそうな標識
 

この大きな岩のある所で沢の左岸に渡る
 
 2年前の記憶を頼りに二子山を目指す。まずは小尾根の上を辿る。所々にある黄色いビニールテープが目印となってくれる。
 小尾根がなくなったところからは沢の左岸に沿って歩く。ここにも黄色いビニールテープが随所に垂れ下がっていて心強い。
 膝ぐらいのラッセルだが全く気にならない。深さ5m程の沢に近づきすぎて落ちないように気をつけながら歩く。


杉林の中を行く
 

こんなものでも見つけると安心できる
 
 二子山と日尾双嶺の間にある小さなピークが沢を二つに分けている。一昨年は確かこの合流点の少し下流で沢を渡った。
 沢は深いので降りやすく上がりやすい場所を選ばないといけない。適当な場所を見つけて降りた。
 積雪は深そうに見えるが水の流れている沢なので踏み抜かないように慎重に渡る。踏み抜いた場合はその深い積雪が災いして埋もれてしまう可能性もある。単独行だと、こんな所でも慎重になる。


二子山頂上近くの灌木帯
 

まったく踏み跡のない二子山頂上
 
 沢を渡った後は杉林の中を登る。右岸の杉林はまだ若くて枝打ちもされていないので雪で垂れた枝が行く手を遮って歩きにくい。
右へトラバース気味に歩き、二つに分かれている左側の沢に出る。ここからは沢の右岸沿いに登る。
 そこは左側の杉林と右側の灌木林の境界線となっている。灌木林は杉林よりはずっと歩きやすい。時々小枝を踏み抜くだけだ。
 所々に黄色いビニールテープが巻いてあったがもう迷うような所はない。最後は杉林と別れ、灌木林の尾根を登り切る。
 11時48分だった。


新しい布でちょっとだけお化粧をしてあげる
 

頂上から見た西峯と奥に小佐波御前山
 
 西峯へ直登していた方達が東峰(双子山頂上)まで来ていないかと思ったのだが足跡はなかった。ピークハンターはいなかったようだ。
 晴れてはいなかったが立山連峰はよく見えた。だが雪景色のなかでは大双嶺山近くまで延びている林道の跡が醜い。
 南の戸田峰の奥に白く連なっているのは白木峰だ。ここから見ると「白き峰」(しろきみね)と名付けられた事が納得出来る。西には小佐波御前がその平たい山頂を西峯の上に少しだけ覗かせている。
 誰もいないので久しぶりに、おもいっきり雪のキャンパスにイニシャルを描く(^_^;)


西峯から見た二子山頂上(東峰)と立山連峰
 

登山口近くの民家(冬場は閉鎖?)
 
 12時11分、頂上を後にして西峯に向かう。西峯の頂上には人の足跡が残っていた。途中から西峯へ向かった人達は間違いなくここへ来ていたようだ。
 本当の頂上(東峰)まで行く気力がなかったのか、ここでよしとしたのか不明だが、この人達にも頂上に立ってもらいたかった。
 おかげさまで踏み跡のない頂上を満喫させてもらう事が出来たが、残念だ。多分、大きなお世話なのだろうが...
 東峰へは戻らず、そのトレースに沿って一気に降る。途中、かなりの急降だが距離的には東峰の半分ぐらいだろう。次回はこちらからも登ってみようと思った。
 13時5分、駐車場に戻る。赤い車が1台停まっていた。東峰へ向かっているのだろうか?