片貝川東又谷三階棚滝



片貝川東又谷遡行(2005年6月18日撮影)

所在地魚津市
片貝川
 東又谷
アプローチ片貝川東又谷取水口まで車で入る
登山口標高940m
標   高1160m
標高差単純220m
沿面距離1.2Km
登山日2005年6月18日
天 候晴れ
同行者ハマ秀、真理子


 先週に続いて沢になってしまった。と言っても先週は沢に入ったと言える程のものではなく今回が初めてのようなものだ。
 前日、片貝の第四発電所に9時集合とメールが入る。早く出ればいいものをモタモタしていて、またしても高速のお世話になる。ETCの導入を真剣に考えてしまった。


はじめは雪渓もあり
 

なだらかな流れを行くハマ秀
 
 第四発電所には8時半に着いてしまい、高速を使ったことを悔やむ。しばらくぶらぶらしていると目の前に軽四が止まった。車を運転しているのは女性だがハマ秀が助手席に乗っている。
 いっしょに車を走らせ100m程上で左側の空き地に車を停めた。自己紹介し合う。この女性は○○真理子さん。
 第四発電所から堰堤の間でしばらく沢の歩き方を練習する。流れの中で深さや強さを確かめながら登ったり降りたりした。


雪解け水はまだ冷たい
 

左岸のモモアセ谷の雪渓をバックに決めるハマ秀
 
 予行練習を終えて東又谷の取水口に移動する。途中で直進せずにヘアピン気味に右折するところがある。直進する道路は非舗装なので間違えることはないと思うが注意を要する。
 取水口で身支度を終え堰堤へと向かう。右岸に獣道のような踏み後があるがとりあえず河原を歩く。
高さ10m程の堰堤は右岸側に鉄筋のハシゴが埋め込まれているのでこれを利用する。


岩と雪渓に行く手を阻まれる
 

途中の滝をバックの真理子
 
 初めは流れも緩やかで、ただ歩くだけだ。しばらくして雪渓が現れ、200m程雪上散歩となる。フェルト底の沢靴は雪渓でも滑らないし蹴り込みも出来る。意外と優れものである。
 雪渓が切れたあたりから岩が大きくなりだし川幅も狭くなってきた。何も考えず歩いていると行き詰まってしまうので、コース取りに先を読む力が必要だ。
 岩登りもいっしょだろう。途中まで簡単でもその先が難しかったら初めからそのコースはだめなのだ。


同じくハマ秀
 

同じくike
 
 沢登りでつまらないのは高巻きだろう。藪こぎがいやだと言うだけではなく、フリークライミングの途中でアブミを出すようなものだ。
 沢登りではいかに高巻きを少なくして遡行したかが問われるのかもしれない。


この淵からは右岸をへつる ちっ..ちびたい..
 

水量の少ない夏はここを行くらしい
 
大きな壁が右岸に立ちはだかっているところが三階棚滝だった。今日の目的地である。時間もちょうど12時だったので昼食休憩を取った。
 ここから先は左岸を高巻くらしく赤い残置ロープが見えた。だが岩盤の途中に細いバンドが2本走っていて、滝の上にトラバース出来そうに見える。偵察にバンド部分まで登ってみたが狭い草付きなのでスリップが怖い。
 三階棚滝は三段滝と同じ意味なのだろうが言い回しが面白い。以前は三段になっていたのだが現在は一段しかなくなってしまったとハマ秀は言う。


三階棚滝が今日の目的地
 

降りのルートを探るハマ秀と真理子
 
 降りは見る角度が違うので登ってきたルートを全て辿れる訳ではない。さらに下から見るより見通しが悪く、行き詰まることも多かった。
 流の急なところは足が流されるので登りより難しい。遡行と言うくらいだから本来は上に抜けてしまい、降ることはあまりやらないのかもしれない。


バランスを崩して流されたら滝に...
 

雪渓歩きは取りあえずホッとする
 
 釜の縁のへつりは危険ではないが落ちたら冷たい。「えーっ!こんなとこ通ってない!」と真理子。登りの時は、たいしたものだと感心していたのだが...
 ぎゃーぎゃー言っていたが、それでも何とか乗り越える。その後は難しいところは藪をこいで(と言っても草はまだ生えていなかった)降った。


ここからは降れず右岸を巻く
 

バックは岩ではなく雪渓
 
 三階棚滝の左岸下流にある谷がモモアセ谷で滝の左岸上側にある谷が桃アセ谷だと言う。ニマンゴセンズには上にある桃アセ谷しか載っていない。
 取水口の下流にある滝倉谷も滝倉山とは関係のない方向へ向かっている。どちらかと言えば駒ケ岳方向だ。滝倉山はサンナビキ山よりさらに南側にあり毛勝山に近い。
 片貝の東又谷はミステリアスな谷だ。


もう危険なところはない
 

極薄のスノーブリッジ もちろんその上は避けた
 
 距離が短く標高差もあまりないので完全に不完全燃焼だ(?) 今日は初心者が二人なのでハマ秀も楽なコースを選んでくれたのだろう。
 この不完全燃焼を帰ってからプールにぶつけてしまい、翌日は階段の上り下りも辛かった。予定していた針ノ木は又、遠のいた。

後日談
 今回の遡行は難易度としては0級(超初心者)とのこと...やっぱり...