2日目 |
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所在地 | 高山市上宝村、長野県安曇村 | |
白出のコル | 穂高岳山荘 | 2983m |
新穂高温泉 | 1100m | |
標高差 | 単純(-)1883m | |
沿面距離 | 8.5Km | |
下山日 | 2005年9月19日 | |
天 候 | 雨のち曇り | |
同行者 | 平岩、深雪、夏江 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) |
白出のコル(5時間)白出沢出合(2時間30分)新穂高温泉 合計7時間30分 | |
コースタイム | 白出のコル(3時間)白出沢出合(1時間50分)新穂高温泉 |
3時頃までの月夜が4時頃には曇りだし、5時頃から雨に変わった。奥穂から前穂、上高地の予定だったが深雪の膝も心配で白出から降ることにする。 朝食後、部屋でくつろいでいると「きゃははは...着替えちゃった」と深雪の声。「えっ?」「ん?」「...?」 なんと2人(平岩、池原)の後ろで着替えをしていたのだった。ちょっと損をしたような気持ちだったが顔には出さず「じゃ~そろそろ行きますか~あ~あ~」 |
東京から来た同室の登山者二人 |
穂高岳山荘の朝食 |
8時、小屋を後にして白出沢を降る。いつ通ってもこの沢のイメージは暗い。降るにつれ、何組ものパーティーを追い越す。こんなに沢山の人が歩いている白出は初めてだ。 しばらくして雨が上がり、ガスが晴れた。蒲田川も見える。夏江が悔しがったが、それはほんの一瞬だけだった。風景は又、ガスに隠されてしまう。 |
降り初めてすぐ2組に追いつく |
イメージの中の白出はいつもこんな感じである |
途中で白出沢の右岸ぎりぎりに登山道があるが、ここを歩くのは危険である。落石があったら避けようがない。特にこの沢は音もなく石が降ってくる。 注意してみると涸れ沢の中央部に踏み跡のようなものがある。踏み跡が分からなくても中央部を歩いた方が安全である。 |
セバ谷の雪渓 この沢を詰めるとジャンダルム |
白出大滝は細い滑滝だった(知らなかった) |
セバ谷の出合には雪渓が残っていてスノーブリッジを作っていた。この沢を詰めるとジャンダルムにたどり着くらしいが、そんな技術はない。 このあたりからしばらく登山道がはっきりしない。歩きやすいところを見つけながら歩く。 灌木帯にはいると沢はちいさくなり登山道がはっきりしてくる。右岸側に入っていくと荷継小屋の石積跡があり、ここから樹林帯を一気に急降する。 |
重太郎の岩切道を降る |
岩切道でのすれ違い |
樹林帯を抜けて右側からの急な沢を降る。危険なので速やかに抜けるようにとの標識が下がっている。続いて右岸に切り開かれた重太郎の岩切道を降ると重太郎橋である。 重太郎橋で休憩を入れ、水分と栄養補給をする。角柱を束ねた橋を渡り、ハシゴを上がって樹林帯を降る。10時50分、白出沢出合の林道に降り立った。休憩を含めて2時間50分だ。この登山道のコースタイムは5時間となっていて、かなり余裕を持たせているようだ。 登りも7時間となっているが普通の人でも5時間で登ってしまう。少なく書かれているよりはましだが注意が必要だ。 |
栃尾にあるジャンダルム |
ジャンダルムのレストラン |
帰りに栃尾温泉にある旅館「ジャンダルム」に寄って風呂を借りる。「ジャンダルム」は穂高岳山荘の姉妹店だ。 支配人の宍戸さんはプロスキーヤーで昭和50年代頃からよく立山にお客さんを連れて来ていた。弥陀ヶ原ホテルにも11月の連休には必ず来ていただいていたが、今は天狗平山荘を利用しているそうだ。 昔の立山の話や登山の話に花が咲いて時間を忘れてしまい「ジャンダルム」を出たのは15時だった。 奥穂から前穂はお預けになってしまったが、又、魔女達と山に行く楽しみが残った。車に揺られながら来年の穂高に思いを馳せた。 |
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