金剛堂山 |
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標 高 | 1650m(中金剛)1638m(前金剛)1616m(奥金剛) | |
所在地 | 利賀村 八尾町 | |
利賀スキー場 | アプローチ | 八尾町から大長谷の室牧ダムをさかのぼり栃折峠を超え利賀村百瀬に至。百瀬の最上流に栃谷登山口がある。利賀村からもトンネルを越えれば百瀬に入ることが出来る。 |
所要時間 | 八尾町からは約1時間 利賀村からは25分 | |
単純標高差 | リフト山頂駅から318m | |
登り行程 | 登り495m 降り△ 185m 距離 3.9Km | |
降り行程 | 登り168m 降り△1056m 距離 6.3Km | |
全行程 | 登り663m 降り△1241m 距離10.2Km | |
登山日 | 2005年2月12日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム | 山頂駅(1時間45分)前金剛頂上<休憩37分>(14分)中金剛頂上(14分)前金剛頂上<休憩30分>(1時間40分)スキー場 |
天気予報にやられたようだ。昨日より今日の方がよかったはずなのに朝から雪だった。明日はもっと悪そうなので出かけることにする。 金剛堂山は近くの山なのでゆっくり8時過ぎに家を出た。仁歩川から正間トンネルを越え大長谷川に出て真っ白に凍った室牧ダムを右に見ながら車を走らせる。 国道472号線から右に折れ栃折の部落を越えて栃折峠を越える。峠には利賀村のそば祭の看板が掲げられていた。 |
![]() 大長谷の室牧ダムも雪に埋もれて真っ白 |
![]() キツネかと思ったが野良犬のようだ |
突然獣が出てきてキツネかと思ったが白いのもいた。犬だったようだ。首輪がないのは野良犬だからだろうか? しばらく車を追いかけて来た。 利賀村百瀬を走っていて、そば祭に誘われる。昨日、テレビで見た雪像を実物で見たくなったのだ。会場の横を通っていて素通り出来る性格ではない。 会場はまだ準備が出来ていなかったが雪像を見る分には関係ない。雪像は数が減ったように感じたが大きいものが増えたようだ。 |
![]() 栃折峠にそば祭の看板があった |
![]() そば祭会場の臨時交番(KOBAN) |
気に入ったのは雪で出来た交番だった。中に入ってみたかったがお近づきにはなりたくない所なので写真を撮らせてもらうだけにする。 南砺市となってから初めてのお祭りなので色々大変だっただろう。余計なお世話だが福野や福光、城端の人達の協力はあったのだろうか? 入口で南砺造園業協会の「南砺市の山々を守ろう」というキャンペーンの募金をやっていたがあいにく持ち合わせがなかった。熊のためにドングリの木(楢、椚等)を植える計画らしい。 |
![]() 大黒さんの雪像に積もった雪を除いている人 |
![]() 仮設ステージ |
9時半過ぎにスキー場に到着する。身支度を終え、リフト券売り場で登山届けを出す。一回券3枚(900円)を買いリフトに乗った。 山頂駅のリフト番の人が登山か?と訊ねてくる。もうすでに10人が入っていると言う。「何人組と何人組が...」と言っていたが、よく聞き取れなかった。 |
![]() スキー場のレストハウス前 |
![]() スノーバレー利賀スキー場山頂駅 |
今日はロシニョールのフリートレックを持ち込んだ。今シーズン最初の滑りだ。10時、山頂駅を出発する。 滑り出して最初のコルに5人がいた。スキーにシールを貼ったりして、登りの準備をしているようだった。挨拶を交わしてコルを後にする。 |
![]() 最初のコルで3人パーティーと2人パーティーに |
![]() 霧氷の量がすごい |
ジグを切ったトレースがある。リフト番の言っていることが正しければこの先に5人がいるはずだ。 最初の小ピークを越え、小さなコルの先がりゅうこ峰(1384m)だ。ここからいったん110m程降る。シールを付けたまま滑り降りたが、つんのめって一回転してしまった。 話し声にコルの対岸を見ると4人が1400mピークに向かっていた。慎重に滑り降りて登りにかかる。1400mピークで4人に追いついた。 スキーヤーが3人とボーダーが1人(多分女性)だった。先行者が1人いると言う。リフト番の言っていた人数は正しかったようだ。 |
![]() 山頂駅方面を振り返る |
![]() これから行く方を望む |
早く追いついてラッセルを替わってあげようと先を急ぐ。ここからしばらくは軽いアップダウンが続く楽なコースだ。 頂上から800m手前の広尾根で先行者を視界に捕らえた。頂上まではもう少し距離があるので追いつこうとピッチを上げる。 |
![]() 栃谷からの稜線を望む |
![]() 結構アップダウンがある |
気合坂で追いつき後ろにつく。(ラッセルを)少し替わりましょうか?と言って先頭に立たせてもらった。 足跡のない雪面はやはり気持ちがいい。ここまでラッセルしてもらって先頭で頂上に立ったのでは申し訳ないので頂上手前で先頭を譲ろうと思っていた。 だが頂上に数人の人影が現れた。栃谷の方からの登山者らしい。 |
![]() 薄日も射してくる |
![]() ようやく先行者を捕らえた |
11時45分、頂上手前の雪庇を乗り越える。先ほどの方が雪庇を越えて来るのを待ち、2人いっしょに頂上に立った。「もう10分ほどの差でしたね」と言うと「しょうがない」と言う返事だった。 栃谷からの4人は滋賀からの人たちだった。軽い昼食の後、裏側の斜面が良さそうだと言って滑っていった。元気な人たちだ。 にいっしょに頂上に立った男性はツェルトをはって1人で宴会に入っているようだ。かすかに開いたチャックの部分から湯気が上がっている。 |
![]() ラッセルを交代して待望の新雪を行く(^_^) |
![]() 頂上から今来た尾根を振り返る |
こちらもせっかくなのでスノーシューに履き替えて中金剛まで行ってくる。潜る深さは踝から膝ぐらいまででショートスキーと変わらない。 中金剛には何もなく、ただ行ってきたと言うだけだった。帰ってみると頂上にはさらに5人のスキーヤーが増えていた。 |
![]() 栃谷から登った滋賀の4人パーティー |
![]() 昼食休憩の間に中金剛を往復する |
この5人の方達は最初のコルで会った人たちのようだ。2人と3人のパーティーで2人の方はすぐ栃谷へ降りていった。 りゅうこ峰で追い越してきた4人のパーティーは途中で滑って遊んでいたようだが、すでに人影はなかった。多分スキー場へ真っ直ぐ降りたのだろう。 京都から来たという3人の方達に栃谷へのコースを勧める。途中に50mほどの登り返しがあるだけでその他は全て滑降可能な斜面だ。 |
![]() スキー場から登った京都の3人パーティー |
![]() スキー場から登った不明の2人パーティー |
13時20分、3人パーティーが滑り降りて、4人パーティーが出発する前に頂上を後にした。スキーに雪が付いて滑りにくい。 別々に降りたのだが登り返しのコルで8人がいっしょになった。登り返した小ピークから見えた仁王山をスキーの山として紹介する。仁王山の話からホームページの話になる。ホームページを持っていると言う滋賀の方と改めて自己紹介しあう事になった。 |
![]() 栃谷への尾根を滑降する |
![]() 栃谷へ降りずにスキー場へ降りる |
灌木の間を尾根づたいに滑り降りる。今回は栃谷へは降りずにスキー場へ直接降りるつもりだ。途中で右側を意識しすぎて杉林に突っ込んでしまい、左に逃げる。 左側の谷に入ってしまったように感じたがいつの間にか尾根に戻っていた。木に赤いテープが下がっている尾根の先端から右に降る。 中央の沢を降るとスキー場から離れてしまうので気をつけなければいけない。いったん登り返すような感じで右の尾根に出る。 あとは尾根を忠実に辿ればレストハウス前に出る。それほど急でもなく距離もあり楽しいコースだ。 |
![]() スキー場への尾根からゲレンデを眺める |
![]() 左の尾根を降りる。沢を降りると右に行ってしま う。栃谷登山口はもう一つ右の沢になる。 |
栃谷の登山口に降りてしまうと林道歩きが辛いのでこちらのコースをお勧めする。ゲレンデ手前の沢はスノーブリッジを渡ったが、積雪が少ないときは要注意だ。下まで降りて車道から戻った方がいい。 15時、レストハウス前に到着する。京都の人たちと別れ、スキーセンターに下山を報告してスキー場を後にした。 百瀬の集落はそば祭りで賑わっていた。山に入っていたときの感性、雰囲気、余韻みたいなものとのギャップが大きく、しばらくは心の平衡感覚が保てなかった。 |
<後日談> このとき会った滋賀の方は高橋さんといい、豊本さんのメール友達で、豊本さんとは相互リンクもはりあっている間柄だった。 悔しがったのは豊本さんだった。「山は広いようで狭い」を又、実感することとなる。 |