夫婦山 |
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標 高 | 784.1m | |
所在地 | 富山県婦負郡八尾町 | |
小井波登山口 | アプローチ | 八尾町から久婦須川に沿って南下し、桐谷に入り、村の入口近くで右折。久婦須川を渡り、松瀬峠を超え、下ったところが小井波登山口 |
所要時間 | 八尾町久婦須橋から車で約30分 | |
単純標高差 | 328m(小井波登山口〜男峰) | |
登山日 | 2005年12月17日 | |
天 候 | 晴れ後雪 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 小井波登山口(50分)松瀬峠(30分)男峰(20分)松瀬峠(30分)小井波登山口 合計2時間10分 | |
コースタイム | 駐車場(10分)登山口(1時間5分)松瀬峠(50分)男峰<休憩40分>(25分)登山口(8分)駐車場 合計3時間18分<休憩40分含む> |
法事だとか会社の旅行だとかが重なって2週間山から遠ざかっていた。天気予報は冬型で雪。だが雪が降っても、多少吹雪いてもどこかを登りたかった。 昨年購入したGPS(GARMIN geko 201)の調子が悪く(すぐ電源が落ちる)買い換えたGARMIN etrex Ventureを試してみたいという思いもあった。 手頃な雪山として近くの夫婦山が頭に浮かんだ。元旦用に取っておいた山だったが元旦には又、別の夫婦山があるだろう。 |
小井波に着いた頃には思いがけず晴れてきた |
豚舎を200m程回り込んだ林道入り口 |
家から登山口のある小井波まで車で40分ほどなのがいい。小井波の豚舎の近くの広場はいつも除雪してある。 登山者のために空けてあるとは思えないが、いつもここに駐車させてもらっている。時間が遅かったので、誰か先行者がいるかと思ったが車は停まっていなかった。 |
林道からの登山口入り口は分かりにくい |
いったん林道を横切る 標識がある |
9時35分、左手にスノーシュー、右手にストックを持って橋を渡り、豚舎の端まで行く。そこまでしか除雪されていないので、スノーシューをはく。 豚舎をぐるーっと200m程巻くと林道の入り口になる。この林道を右にカーブしながらさらに200m程行くと左に登山道の入り口がある。 標識はあるのだが雪が積もっていると見落としやすいので初めての方は注意が必要。 |
谷沿いに登った後、大岩の左側を行く |
右手に女峰を望む |
以前は何処を歩いているのか分からず、見当違いの方向に向かっていたのだが、今はほぼ夏道を辿ることが出来る。 迷わず林道との交差点に出る。そこからは谷沿いに登り、盆地のような所からは左にコースを取る。盆地に入ってはいけない。 直径5m程の岩を右に見ながらやや右にトラバース気味に進むと又岩がある。さらに右に進むと杉林を抜ける。ここからは杉林を左に見ながら登れば松瀬峠だ。 ピンポイントで松瀬峠に向かわないと稜線に出るのが難しい。以前男峯側にずれたときは登れなかったし、女峰側にずれたときはオーバーハング気味の崖を登らされた。 |
松瀬峠に出ると西風をもろに受ける |
色のあるものを見ると何故かほっとする |
松瀬峠下は40度ぐらいの斜度があり、腕力も使わないと登れない。今回も胸までの積雪にストックで雪を崩し、押さえつけ、押さえつけたストックをアンカーにして登る。 まだ雪が柔らかいので踏みつけた雪が崩れてしまう。なんとか一歩を刻んで、次のステップを刻もうとしているうちに崩れてしまい元の位置に戻ってしまう。そんなことの繰り返しだ。 10時50分、ようやく松瀬峠に出る。 |
急登に手こずりながらも頂上に |
左側に小井波の盆地状の平野が見える |
松瀬峠は松瀬側から(西から)の風が強く、雪が下から吹き上げている。急登に手こずっている間に天候は変わっていた。 ここから左の尾根を辿り、男峰に向かう。いきなりの急登にスノーシューがミスマッチで滑ってしょうがない。輪かんならキックステップが効くのだが先の曲がったプラスチックスのスノーシューは45度を越えるような急登には向かないようだ。 もっとも急に積もった雪なので、まだ柔らかく、輪かんでもすべるかもしれない。灌木の枝を手がかりに少しずつ標高を稼ぐ。 |
雪山に似合うのは、やっぱりおでんでしょう |
西側には祖父岳 |
稜線の途中に岩場がある。ここは右側から登り岩場の中央を左に横切る。その後最後の大きな岩を左側から巻いて登り切る。 トラ縄は雪の下になっていて役にはたたなかった。この大岩を登り切ったあとは斜面もなだらかになり、雪に埋もれた枝に足を取られないようにするだけだ。 11時40分、頂上に立つ。頂上には雪まんじゅうのようなものが二つあった。どちらかが石版だろう。木柱の標識も雪の下で見えない。 風を避けて小井波側に腰を下ろす。おでんを温めて小さく乾杯。 |
吹雪にカップヌードルを諦めていっきに降る |
桐谷の集落横を流れる冬の久婦須川 |
雪景色を見ながらぼーっとしていると自分で登ってきたのに「何故こんな所に1人でいるんだろう?」と思ってしまう。 GPSを出してみると電源が落ちていた。ニッケル水素電池の充電が十分でなかったのか、もう寿命なのか? どちらにしてもGPSを使うときは電池には十分気をつけないといけない。 気温は零度、足が冷たい。稜線を巻いて吹き下ろしてくる風が地吹雪となり、お湯が沸きそうにもない。カップ麺を諦める。 12時20分、頂上を後にする。雪山の降りは早い。12時45分に林道入口、そして12時53分、駐車場に戻る。 npo「アイ・フィール・ファイン」が稲作を通して田舎の生活を見直そうという活動を展開している桐谷の集落も今は雪の中だった。 |
松瀬峠で電池が切れたGPSの軌跡 途中で軌跡がとぎれているのは杉林の中で電波が切れた? |