大倉山



大倉山への登山道から大倉山を望む(2005年4月29日撮影)

所在地富山県上市町、魚津市
登山口 アプローチ早月川にある岩魚料理の「はやつき」手前から林道に入る
登山口標高630m
標   高1443m
標高差単純813m 累積(+)869m 累積(−)869m
沿面距離7.0Km
登山日2005年4月29日
天 候
同行者秋元、中林
参考コースタイム
 富山県の山(山と渓谷社)
登山口(1時間40分)1200m(40分)頂上(1時間40分)登山口 合計4時間
コースタイム登山口(2時間25分)頂上(1時間42分)登山口
 合計5時間7分<休憩1時間含む>


 久しぶりのメンバーでの山行きとなった。日をずらせば天候がいいのは分かっていたが中林の休日の関係でこの日しかなかった。
 大沢野で秋元をひろい、上市へと向かう。天気予報がはずれるのを祈ったが、車の運転中にすでに雨が降り出していた。上市町役場で中林と落ち合い、伊折へと車を走らせる。


登山口駐車所より300m程下に駐車
 

ストレッチをしている(?)中林、秋元
 
 登山口の少し手前で車を停める。その先は落石が多く、無理はしない。雨なので車から出る気がしない。しばらく様子を見ていて小振りになったところで身支度を終える。
 林道を300m程登ったところが登山口だった。看板が倒れている。省エネと言うか手抜きというか、登山道は急な尾根を直登している。大猫を思い出した。


林道を少し歩く
 

登山口の看板、ここから一気に標高を稼ぐ
 
 8時35分、登山開始。風が全くなく、外からの雨、内からの汗で体中ベタベタになる。秋元を見るとメガネが汗で結露して真っ白になっている。思わず吹き出しそうになった。
 今年初めての花はイワウチワだった。その中に何株かショウジョウバカマも混じっている。イワウチワの上限あたりにミツバオウレンが小さな群落を見せていた。


登山道は尾根の直登
 

標高721.5mの標識、1/2の意味が不明
 
 昨年の夏、テントを担いでの3日目に、疲れからか何度も足を挫きかかった。その時に足首のしっかりした登山靴が欲しいと思った。そして前回の捻挫。
 シリオの712GTXを買った。今回がその履きおろしだ。買ったときはそれほど感じなかったが意外と大きい。
 ワンタッチのアイゼンやスノーシューを使えるのが選んだ理由でもある。無理をしなければロシニョールのフリートレックも履けるかもしれない。


標高800mの標識
 

標高900mの標識
 
 マンゾク(スポーツ用品店)の久保さんはワンタッチの使用はお勧め出来ないと言う。理由はソールが柔らかいので、ワンタッチがはずれやすいとの事。メーカーがそう言っているらしい。だが、ガルモントのブレンタGTXよりソールは硬い。多分、大丈夫だろう。

 途中に標高が書き込まれた石柱が5本あった。書き込まれた標高は正確ではないらしいが目印にはなる。書かれている2分の1とか4分の3とかが意味不明。


標高1000mの標識
 

標高1082mの標識、3/4が意味不明
 
 左側に東芦見尾根のコルが見えてきて、さらに標高を稼ぐとその尾根と合流する。そこに立っているのが1000mの石柱だ。
 ここからは右に90度コースを変えて東に向かう。積雪期には気をつけないと帰りに真っすぐ主尾根を降ってしまい、コルに出てから気づくことになる。左側に尾根があるようには見えないし、1000mの石柱も左に曲がらないと見えない。足跡が消えてしまうような天候では十分に気をつけたい場所だ。


南方を望む、視界が効いたのもここまで
 

雨の雪嶺を行く秋元と中林
 
 頂上近くの直登で二人はアイゼンを履く。足首のしっかりした登山靴はこんな時に威力を発揮する。11時、アイゼン無しのキックステップで登り切った。
 頂上はガスがかかり視界が効かない。何処が頂上か分からない広い雪原の杉の木の陰で雨風を避けながら昼食にする。
 ツエルトを持ち込もうとしていたのだが忘れる。中林に「ツエルト日和だったのに...」と言われてしまう。
 焼き餃子やボイルドソーセージをつまみに乾杯。風がやんでしまい、真上からの雨がラーメンスープの上で跳ねていた。


1120m地点の小ピークを越える
 

降りてから湯神子温泉で汗を流す
 
 12時、頂上を後にする。今シーズン予定している猫又谷の全景を望めなかったのが残念だ。全体像を見ているのとそうでないのとでは歩いていても違うはずだ。
 標高1000mの尾根の分岐点では足跡に助けられて登山道を辿ることが出来た。雪のない急降では足に無理がかかるのか、時々捻挫した右足に痛みが走った。


ガルモントのブレンタGTX
 

シリオの712GTX
 
 13時42分、登山口に戻る。車までの林道歩きで晩酌用にふきのとうをいくつか摘んだ。この酢味噌和えが子供時代の思い出に繋がる、私にとっての一番の春の旬なのだ。
 上市の「湯神子温泉」で汗を流す。帰ってからプールでシャワーを浴び、夕食後に又風呂に入る。 うーん、なんだか風呂好きの年寄りみたいに...