大辻山(敗退)



長尾峠への林道途中から見上げる大辻山(2005年1月10日撮影)

所在地立山町
自然少年の家 アプローチ富山市より車で50分
登山口標高660m
長尾峠標高920m
大辻山標高1361m
標高差長尾峠260m 大辻山700m
沿面距離長尾峠まで4Km
登山日2005年1月10日
天 候雲り時々雪
同行者単独
参考コースタイム不明
コースタイム自然少年の家(1時間50分)長尾峠<休憩50分>(58分)自然少年の家 合計3時間38分<休憩50分含む>


 雪がまだ柔らかいので夏道のない山は避けたい。夫婦山も小佐波御前山も続けて行く気がしない。ふと大辻山が頭に浮かんだ。
 この季節だと9時頃に家を出て頂上に立てる山ではないが行けるところまで行ってみようと思った。


自然少年の家横の駐車場
 

圧雪車跡がある林道へとりつく
 
 自然青少年の家の東側の駐車場に車を停める。貸し切りバスが数台停まっていて沢山の子供達が雪の中で遊んでいた。
 10時8分、かんじきを履いて林道に踏み込む。何故か林道に圧雪車が入っていて踏み固められている。
 これが長尾峠まで続いていれば大辻山の頂上まで届くかもしれない。と、ふと思ってしまう。500m程入ったところで圧雪車とすれ違う。
 しばらく行ったところから足跡が現れた。さらにスキーの跡も現れる。何処から現れたのか不思議だったが、往復した圧雪車が手前の皆の足跡を消しただけだった。


大辻山と右に美女平
 

左に美女平、右に鍬崎山、手前に粟巣野スキー場
 
 車を走らせていたときは晴れ間も見えていたのだがいつの間にか曇ってきて雪も降り出している。
 礼拝山をぐるっと回った東側の登山口のあたりでかんじきを履いた男性が1人降りてきた。帰るつもりだったらしいが、時間があまりないといいながらいっしょに歩き出す。
 圧雪車はその先の林道の分岐点までしか入っていなかった。そこからはスキーのトレース跡を辿る。
 しばらくして先行する女性を二人捕らえる。その先にさらに男性が二人いた。4人ともスキーを履いている。
 かんじきの方も遅れ出すので5人をおいて先行する。


トレース終了地点(7番標識)に二人の先行者
 

ライオンズの看板と遠くにスキー場
 
 さらに先に二人の男性がいた。7番の標識がある広場でトレースはそこまでしかなかった。この先を行くべきかどうか迷っていると言う。
 1人の方はネットでよく拝見する方だった。多分「あらちゃん」と呼ばれている方だ。その方に「赤谷はよかっただろう」と言われた。
 昨年のゴールデンウイークに赤谷山に登ったときに途中までご一緒した方がいたが、その方だった。
 あの時は帽子をかぶっていてサングラスをかけていたので顔をよく覚えていなかった。あらためて挨拶を交わす。


交代でラッセル
 

かんじきは私一人だけでした(^_^;)
 
 こんな所で引き返す訳にはいかない。新雪に踏み込む。膝ぐらいのラッセルだ。広場を通り過ぎ、林道を辿る。
 しばらく行くと後ろから音がする。振り返ってみると二人が続いていた。合流して三人でのラッセルとなる。
 さらにヘアピン近くでは後続の男性二人が追いついてきて5人となる。最後は女性二人も追いついて長尾峠で歓声を上げる。
 ぴったり12時だった。時間的にも気分的にもここが目的地になっていた。雪を踏み固め、テーブルを作り、宴会が始まる。


長尾峠の8番標識(12時)
 

図々しくも宴会に参加させていただく
 

いただいたキムチ鍋とイワシが美味しかった
 

突然、風雪におそわれたりしながらの宴
 
 誘われるままに宴会に参加。女性のいるパーティーの食事は一味違う。鰯を焼いたものやキムチ鍋などをいただいた。
 今日は誰それが赤谷の頭に行っているはずだとか、誰それが牛岳に行っているはずだとかの会話が弾む。
 山の世界のネットワークはすごい。会いたい人がいたらネットで調べてその方の予定されている山に行けばいい。


スキーで下山開始(約1名かんじき)
 

スキーが滑らなくてワックスがけ
 
 12時50分、峠を後にする。かんじきなので皆の後から続く。だが林道は斜度がなく、駐車場に戻った時間はそれほど変わらなかった。
 13時48分、自然少年の家の駐車場に戻る。先に帰っていた二人にお礼を言って別れる。
 富山市安養寺の「五右衛門」でラーメンを食べた後、プールに行って2時間泳ぐ。心地よく疲れて、夕食後は眠くてしょうがなかった。
 子供の頃は毎日がこうだったと思いながら、いつしか寝てしまっていた。


トレース跡、奥に見えるのは礼拝山
 

遅れた二人を待つ二人と礼拝山