小佐波御前山 |
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標 高 | 754m 登山口(174m) | |
所在地 | 上新川郡大山町 | |
猿倉スキー場 | アプローチ | 富山市から41号線を南下して猿倉スキー場駐車場へ |
所要時間 | 富山市内から30分 | |
単純標高差 | 580m | |
標高差 | 累積登り630m 降り△50m 往復10Km | |
登山日 | 2005年2月6日 | |
天 候 | 雪 | |
同行者 | 単独、後半富山ハイキングクラブの4人と | |
参考コースタイム 富山山歩き(シーエーピー) | 笹津駅(1時間30分)御前山(1時間)小佐波御前山(1時間30分)笹津駅 | |
コースタイム | 猿倉スキー場駐車場(1時間10分)御前山(1時間58分)小佐波御前山<休憩50分>(1時間7分)御前山(1時間)猿倉スキー場駐車場 |
西穂高岳を予定していたのだが、雪が一週間降り続き、前夜も降ったようだ。新穂高温泉までのアプローチも心配で予定を変更する。 天候がよくないのでトレーニングを兼ねて近くの小佐波御前山を選ぶ。小佐波御前山は頂上にきれいな小屋があって、この時期は人気の山だ。 猿倉からは足跡だらけだと思い、今生津(いもず)から登る事にした。ゆっくり8時半頃家を出る。 |
猿倉スキー場の食堂兼スキーセンター |
天候のせいかスキーヤーもまばら |
今生津に着いて登山口を探す。雪に埋もれて風景が変わってしまっている。集落の人に尋ねると「やめた方がいい」と言う。他に除雪をしていた人に尋ねるとやはり「無理だ」と言う。 見上げれば空は暗く、気勢をそがれてしまった。あきらめて猿倉スキー場に車を廻す。帰りに今生津に降りることも考えて距離を測ったら6.7Kmもあった。車道だけで、この距離は歩きたくない。今生津へ降りるのはあきらめた。 スキーヤーもまばらな猿倉スキー場の駐車場に車を停める。天候のせいもあるのだろうが華やかさが足りない。何故だろう? 9時35分、身支度を終え、コミュニティーセンター(レストハウス)前を出発する。 |
リフト降り場、後ろは笹津山 |
雪に埋まりかけた標識 |
林道は辿らずスキー場を直登する。スキー場を過ぎてからのトレースは猿倉山への直登を避けて右からの巻き日を辿っている。 そのトレースを辿ったが枝が垂れていたりと道が悪く、少しぐらい登りがあっても直登した方がいいようだ。帰りは猿倉山の風の塔経由で帰る事にする。 足跡から判断すると先行しているのは4人のようだ。一つのグループなのか別々なのかは分からない。 |
御前山の休憩所、4人のグループがいた |
小佐波御前山を目指す |
自分の足が長いと言うつもりはないが、トレースの歩幅が合わない。雪道のラッセルではラッセルの歩数を減らすため、どうしても歩幅が大きくなる。 今では夏道でも歩幅を大きく取って歩くようになってしまった。本に書かれている歩行技術の逆を行っているがもう身に付いてしまって直せない。 10時45分、御前山に到達する。トレースは反り返った屋根の東屋(?)に向かっている。話し声も聞こえる。 東屋には4人のパーティーがいた。「中締めと言うことでここで...」と会話が聞こえてくる。トレースはここまでだったらしい。 |
雪の廻廊、ラッセルは膝上 |
思わず火をつけたくなった(杉花粉の元) |
その方達に「途中で帽子を落としたようなので帰りに見つけたら分かりやすいところに置いておいて下さい」と頼んで、小佐波御前に向かう。 いったん横に降って林道に出る。かすかにトレースらしいものがあった。だが100m程先の林道の分岐点で左に向かっていた。 右の林道に入る。膝まで潜る重い湿雪のラッセルが始まる。小佐波御前まで体力がもつか、自信はなかった。 だが、最後の急登手前の小ピーク近くまでたどり着けば後は勢いだけで行ってしまえるだろう。 |
御前山にいた4人も頂上までやってきた |
富山ハイキングクラブの方達だった |
林道の途中で後ろから話し声が聞こえて来た。誰か追ってきているようだ。100m程後方に4人が見えた。先ほどのパーティーだった。 ラッセルが楽になるかと思ったがなかなか追いついてこない。途中で林道をショートカットして東へと歩を進める。 相変わらず賑やかな話声だけが追いかけてくる。夏道を辿っていると思っているうちに、はずしたりする。だが狭い尾根なので歩きやすい所を歩けばいい。 ようやく追いついてきた2人は女性だった。遅れている男性2人は二日酔いでヨレヨレだと言う。しょうがないのでラッセルを続ける。 |
5人揃って下山開始 |
御前山まで戻ったところで小休止 |
最後の急登は胸近くまでのラッセルだったが、ストックを束ねて雪を押えつけ、固めてから踏み込むテクニックで登り切る。 平らな頂上に出てからはベテランの女性達の指示に従い小屋を目指す。頂上の小屋は雪が多く、手すり越しに中に入る事が出来た。 今回もビールを忘れてしまいお裾分けをいただいた。この一口だけのビールが最高に美味しかった。貴重なビール、ごちそうさまでした(^_^) |
左から安部さん、盛安さん |
左から平野さん、嶋田さん |
4人のパーティーは富山ハイキングクラブの方達だった。富山ハイキングクラブの本体は笹津山に登っていると言う。 140人から150人ぐらいの会員がいて常時入れ替わっているらしい。会員どうしでも知らない人達が沢山いるのだろう。 4人の中の1人、阿部さんは昨夜の宴会中に今日の山行きに誘われたらしい。それも初めての山行きだそうだ。これに懲りて山を嫌いにならないように祈る。 13時53分、頂上を後にする。急降では新雪に飛び込んで走ったりして雪山を楽しんだ。 |
スキー場が近づき余裕の嶋田さん |
猿倉山裏の東屋 |
15時、御前山に帰り着き、小休止を取る。2ヶ月半持ち歩いていたポカリスエットの口を開けた。今日は汗をかいたらしい。 小佐波御前を往復している間に何人かが御前山まで来ていったらしい。トレース跡がしっかりとした雪道に変わっていた。 途中で落としてきた帽子も木の枝に掛けてあった。ありがとうございます。(この場を借りてお礼を言わせて頂きます) 帰りは改修中の風の塔まで登り、猿倉神社(?)にお参りする。その後、一気に猿倉山を駆け降りた。 |
ソリ用のゲレンデにはまだ人が沢山いた |
朝方は空いていた駐車場もいっぱいだった |
スキー場に戻ったときに営業終了の「蛍の光」が流れていた。本来は学業を終えて巣立つ者達の別れの歌なのだが、それほど違和感を感じない。 16時、駐車場に戻る。朝方はガラガラだった駐車場も満車になっていたようで、一番奥まで車が並んでいた。 又、何処かで会いましょうと言いながら4人と別れる。場内に流れる「蛍の光」がこの場ではなんとなくミスマッチで可笑しかった。 |