錫杖岳偵察 |
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所在地 | 飛騨市上宝村 | |
槍温泉登山口 | アプローチ | 神岡より車で40分 |
登山口標高 | 975m | |
標 高 | 2168m | |
標高差 | 単純1193m | |
沿面距離 | 片道3.5Km | |
登山日 | 2005年8月14日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム |
槍温泉登山口(1時間10分)錫杖谷分岐点(45分)偵察最高地点[1600m](18分)錫杖谷出合<休憩20分>(5分)錫杖谷分岐点(52分)槍温泉登山口 合計3時間30分<休憩20分含む> |
笠ヶ岳の西に際だって見える岩山がある。ロッククライマーが集う錫杖岳である。この山は岩場を登らなくても錫杖沢を遡行して最低コルから稜線を辿ると頂上に立てる。(らしい) トレーニングを兼ねて偵察に行くことにした。初めから頂上を諦めているとテンションを上げるのが難しい。 中尾温泉への入り口にある無料駐車場に運良く1台分の空きを見つける。他の車がうろうろしているところをみると空いてすぐだったようだ。さい先がいい。 |
![]() 中尾温泉への分岐するところにある駐車場 |
![]() 左へはいる山道が槍温泉登山口 |
8時12分、橋を渡り、槍温泉のホテル入り口を右に見ながら左の山道に取り付く。入り口に古い電話ボックスが置いてあり、登山届けが出せるようになっていた。だが、古ぼけていて使われているようには見えない。 赤岩尾根(鹿島槍)登山口にも郵便ポストを改造した登山届け入れがあった。中を覗いてみたら1年前の登山届けが沢山出てきて驚いたことを思い出す。 |
![]() 途中で50m程のゴーロ帯のトラバース道 |
![]() クリヤ谷徒渉点はジャンプしたが少し濡れた |
何回かジグを切った後、クリヤ谷に向かって右へトラバース気味に進む。途中50m程のゴーロ帯が歩きにくい。 10m程の崖下の通過は下に落石が溜まっていて気持ちが悪い。急いで越えようとして間違えて崖沿いに行ってしまい戻る。まったく何をやっているのか解らない。 クリヤ谷の徒渉は石伝たいには行けそうもないので途中の比較的浅い砂地を目がけてジャンプする。うまく着地出来たが、はねた水で裾を濡らしてしまった。後は石の頭を伝って左岸に渡る。 |
![]() 錫杖谷への分岐点 左下に降る |
![]() 分岐点から望む錫杖岳の前衛峰 |
錫杖谷の分岐に気をつけながら左岸を行く。前方の錫杖の岩壁が大きくいなってくる。分岐点には赤いテープが垂れていた。見晴らしもよく、地形的にも錫杖谷が同定しやすいので間違えることはないようだ。 9時22分、解りやすい踏み後を40m程降るとクリヤ谷との分岐点にでる。分岐点の河原近くにテントが5つ張ってあった。多分岩場に向かっているのだろう。 ここから錫杖谷を直登する。だがすぐに行き詰まってしまった。水通しを行けば登れるのだが靴をぬらすのが嫌で左に逃げる。 |
![]() クリヤ谷と錫杖谷の出合にテントが5張り |
![]() 錫杖谷にも1張り |
左から巻いたのが大失敗で急な竹藪を上っても上っても右に岩があり谷に戻れない。100m程登ってようやく岩が切れ、谷側に戻れそうになった。 竹藪をトラバース(?)して谷筋に戻ったが降りられそうになかった。対岸に見えた赤い花は双眼鏡で覗くと赤い布のマークだった。 そう言えば目印の岩屋は左岸にあるはずだ。かすかな踏み跡のようなものがあったのは誰か間違えた人のものだったのだろう。さらに間違った足跡を濃くしてしまった。 |
![]() 目指すは遠くのコルだが... |
![]() 水量も多くドタ靴では歩く気がしなかった |
初めから頂上に立とうと思っていなかったので闘争心も沸かない。一気に嫌になり、急な竹藪を戻る。 クリヤ谷との合流点の岩の上でビールを飲みながらまどろむ。笠ヶ岳に登っている時間もなさそうだ。偵察にもならない、とりとめのない山行きだった。 11時42分、槍温泉登山口に戻る。 |
![]() 左から高巻いたのが失敗で延々と続く藪漕ぎ |
![]() この壁の下が落石だらけで急いで通る。 |
いつも貸し切りのようだった「ウインディー」は満席だった。流石にお盆の昼時だ。一つだけ空いていたカウンター席に座ってコーヒーを注文する。 「ウインディー」に華やいだ雰囲気は似合わない。神岡の町で清水屋のラーメンを買い、富山に向かった。 早めに帰って残り半日を有効に使おう。 |