赤祖父山〜大寺山



赤祖父山から大寺山へ向かう途中、扇山を過ぎたあたりの尾根道

所在地井波町、利賀村
砺波ロイヤルゴルフクラブ アプローチ福光インターから砺波ロイヤルゴルフ場の看板を目印に
登山口標高445m
標   高1018m
標高差単純573m
沿面距離Km
登山日2006年12月10日
天 候
同行者橋本、長勢、BOWWOW
コースタイム 登山口(1時間25分)大寺山分岐<休憩10分>(35分)赤祖父山<休憩8分>(30分)大寺山分岐(25分)大寺山<休憩1時間55分>(1時間)登山口
合計6時間5分<休憩1時間10分含む>


 長勢から「越中の百山」巡りの誘いがかかった。赤祖父山と大寺山だ。長勢の友人岩城に代わって「ロボ」こと橋本、金沢から柚木、BOWが参加する。
 天気予報は雨だが、このメンバーなら中止になることはない。1人だとためらう天候でも、仲間との約束があると悩まなくてもいい。

 2人ともホームページを持っていて 柚木は70%登山通信簿、BOWは53BOWWOW53である。長勢は今さら書くこともないが真っ黒ネコさんの散歩道


登山口は保安林の看板が目印
 

しばらくは杉林を行く
 
 6時45分に砺波インターの駐車場で待ち合わせ、1台を八乙女峠にデポする。赤祖父山から大寺山を踏んで、そのまま稜線を縦走し、八乙女山へ抜ける計画だ。
 なるほど八乙女山も「越中の百山」に入っている。山腹を走る林道は通行止めになっていたので、いったん麓まで戻り、登山口のある砺波ロイヤルゴルフ倶楽部へと車を走らせる。


杉林を過ぎた後に、こんな道もあった
 

700mあたりから雪が現れる(林道との交差点)
 
 登山口の標識はない。だが、保安林の大きな看板が分かりやすい目印となっている。しばらく急登の杉林を登ると尾根道となる。
 標高700mあたりから所々で雪を踏むようになり、林道との交差点(900m)では完全に雪道となった。つぼ足でスネぐらいだ。


扇山の標識
 

標高は赤祖父より高い1033m
 
 最初のピーク(980m)で小休止を入れる。ここから鋭角に左に降る道が大寺山への登山道である。アップダウンを繰り返して行くと扇山の標識があった。
 標高1033mは赤祖父山より高いが標識がなければ気づかない。特徴もなければ展望もきかない、単なる小ピークでしかない。


ちょっと遅れ気味の赤ずきんちゃん(BOW)
 

赤祖父山の標識
 
 アップダウンを15分ほど繰り返すと赤祖父山展望台の標識があった。その右奥にも小さな看板があり、赤祖父山と書いてある。時間は10時30分。
 「富山県山名録」によれば赤祖父山は明確な頂上がなく、扇山も含めた全体を言っているとある。5分ほどで展望台に出るらしいが視界がよくないのでそのまま引き返す。


初めてパーティーを組んだ柚木とロボ(橋本)
 

林道に合流
 
 分岐点まで戻り、右の稜線を降る。雪が少なくなっていくのが寂しい。変なようだが、そういう感じ方は、雪山が好きな人には分かってもらえると思う。
 30分ほどで八乙女山から続いている林道に合流する。林道は大寺山を巻いているので頂上へは道がない。適当に登っていくと大寺山と書かれた木製の標識があった。


林道の向こうに見えるのが大寺山
 

林道から少し藪を漕いで大寺山へ
 
 近くの刈り開けた所でターフを張って昼食とする。長勢と橋本は「好山病」のメンバーである。リゾットにトマトソースのパスタなど山とは思えないものが出てくる。だが「好山病はこんなもんじゃない」と豪語する。
 たまたま、こちらも麻婆豆腐丼を持ち込んでいたが量が足りなくて、味見程度にしかならなかった。


家で造ってきたというトマトソースを温める
 

橋本手作りのパスタの出来上がり
 

長勢手作りのリゾット
 

BOW差し入れのロールケーキ
 
 ストックをゾンデ棒代わりにしてかなり広い範囲で三角点を探したが、見つからなかった。また来る日までのお預けとして13時27分、大寺山を後にする。
 久しぶりの新雪にイニシャルを描く。上手く描けたので密かにアップした。グロなものかもしれないので興味のない方はクリックしない方がいい。


雪も激しくなり、下山開始
 

赤祖父からの合流点を左に見ながら林道を行く
 
 稜線を縦走して八乙女山へ抜ける予定だったが、デポした車のキーを忘れて来ていた。「車を回送するから縦走してくれ」と言うBOWを1人で返すわけにはいかない。
 林道を戻り、登山道との交叉点を右に降る。降りは早く、14時25分、登山口に戻る。すぐに車を回送して八乙女峠へと向かう。


下山後、閑乗寺に回り八乙女山に向う 峠には
西国三十三所巡礼の観音さんが置いてあった

八乙女峠から八乙女山への林道分岐
この林道が大寺山まで続いている

 八乙女峠から八乙女山まで歩いて10分ぐらいだろうか。頂上近くで右に赤いテープがあったのに左の青いテープの方に入ったのが失敗だった。
ここでも三角点は見つからなかった。後で元さんのサイトを調べたら道路の反対側が頂上だった。彼は簡単に三角点を見つけている。


今回も八乙女山の頂上を確認できなかった
 

赤ずきんちゃんがスノーシューマスク女に変身 
 
 最近の山行きは温泉とワンセットになることが多い。今回もBOWの勧めで庄川の湯谷温泉に寄る。
 国道156号線から471号線に分岐してすぐに湯谷温泉のバス停がある。バス停の上に駐車場があり、バス停の裏を巻くようにして坂道を下る。


湯谷温泉のバス停(国道471号線上にある)
 

バス停の裏から坂道を下る
 
 湯谷温泉は河原に近いところにひっそりと建っていた。昔はそれなりに賑わっていたようだが、今は素泊まりがせいぜいらしい。
 客室が並んだ長い廊下を渡り、窓ガラスのない長い階段を降って右に曲がったところに温泉があった。突き当たりの左右にカーテンドアがあり、カーテンドアから3段ほどコンクリートの階段を下りたところが1畳ほどの広さの脱衣所になっている。
 右側が男性用なので、当然、左側が女性用だと思う。カーテンドアを開けると中が全部見えるので運がいいと思わぬ光景に出会えるかもしれない。


河原に近いところにひっそりと建つ「湯谷温泉」
 

帳場から長い廊下を行く
 
 脱衣所からさらに階段を1mほど降るといきなり湯船となる。洗い場がなく湯船だけである。広さは1坪より少し拾い程度で深さが胸近くまである縦長の湯船。
 女湯との境の壁に直径25cmほどの穴が空いていて、直径10cmほどのパイプが両方の浴槽にまたがって水面下を走り、先端からお湯をはき出している。
 水面上に4cmほどの空間があり、顔を沈ませて目線を下げると女湯が見える。狭い浴槽なのでひょっとしたら...


廊下の突き当たりからさらに階段を下り、突き
当たりを右に曲がる。曲がるとすぐに左右に

カーテンドアがあり、右のカーテンドアのすぐ下
が男の更衣室。当然左は...無防備すぎる。

 今回は年配の先客が4人いて、あまり馬鹿な真似は出来ず、残念だった。風呂から上がって皆を待っている間に上がってきた女性は皆若かったので、なおさらだった。
 実はちょっとした楽しいこともあったが、ここでは書けない。書きたくても書けない。と、ここまで書いてしまえば半分書いてしまったようなものだが...
 なにはともあれ、楽しい温泉だった。


洗い場のない浴槽だけの温泉(これは女湯)
右上のパイプの回りは必要以上に穴が大きい

風呂上がりの階段から外を覗くと室牧ダムが
放水時は風呂は水の底になるらしい