金剛堂山



前金剛の賑わい(2006年10月9日)

所在地利賀村 八尾町
栃谷登山口 アプローチ八尾町から大長谷の室牧ダムをさかのぼり栃折峠を超え利賀村百瀬に至。百瀬の最上流に栃谷登山口がある。利賀村からも百瀬に入ることが出来る。
登山口標高775m
標   高1638m(前金剛)
標高差単純863m 累積登り925m 累積降り△63m
沿面距離片道5Km
登山日2006年10月9日
天 候晴れ
同行者単独
参考コースタイム
富山県の山(山と峡谷社)
栃谷登山口(2時間30分)前金剛(30分)奥金剛(1時間)東俣登山口(40分)東俣峠(2時間)栃谷登山口
コースタイム栃谷登山口(1時間45分)前金剛<休憩1時間5分>(18分)奥金剛<休憩4分>(21分)前金剛<休憩10分>(1時間4分)栃谷登山口
合計4時間47分<休憩1時間19分含む>


 今日、晴れることは分かっていた。だが剱岳北方稜線は無理だった。そんな技術は持っていないし、体力だってあやしい。
 富山市内から初冠雪は眺めたくない。どこかの山の頂上から眺めるのならそれほど悔しい思いをしなくてすむのではないかと思った。


登山口の足洗い場?
 

H鋼を渡しただけの橋
 
 9時近くに家を出て、大長谷から利賀の百瀬に入る。車を走らせていていつも思うこと。「もう少し早く家を出ていればよかった」
 栃谷の駐車場には15台ぐらいの車が停まっていた。富山ナンバーと石川ナンバーがほとんどだが、群馬や千葉ナンバーもいる。日本二百名山に名を連ねているだけの事はある。


1010m
 

1235m
 

1310m
 

1490m
 
 10時8分、百瀬川に架かるH鋼の橋を渡る。トレーニングを兼ねているので、多少の筋肉痛は覚悟してピッチを上げる。
 何回来ても1Kmごとの標識の写真を撮ってしまう。(性格の問題もあるが)後で写真を見て通過時間を記録するためである。
 最近はGPSのデーターからも時間を知ることが出来るがポイントを入力しないと正確な位置が分からない。一長一短である。


初冠雪の立山連峰(僧ケ岳から穂高連峰まで)と巻雲 左下は白木峰

 11時53分、前金剛の頂上に到着。20人ぐらいの登山者が宴会モードに入っていて、焼き肉の臭いが立ちこめていた。熊の好物に焼き肉は入っていないのか?
 臭いは別として、景色は最高だった。左の僧ケ岳から立山連峰、穂高、乗鞍、御岳、白山と真っ白に雪を戴いた峰々が連なっている。
 白山の右手前に、先週登ったばかりの三ヶ辻山と人形山が(今は)はっきり同定できる。


直径2mもある方位盤の一部(東側)


僧ケ岳、駒ケ岳、毛勝三山、白馬岳、杓子岳、白馬槍ヶ岳


白馬槍ヶ岳、剱岳、剱御前、別山、真砂岳、雄山、龍王岳、鬼岳、獅子岳、鷲岳、鳶山


獅子岳、鷲岳、鳶山、越中沢岳、薬師岳


薬師岳、北ノ俣岳


黒部五郎岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、大喰岳、双六岳、弓折岳


笠ヶ岳、奥穂高岳、西穂高岳、焼岳


乗鞍岳


南アルプス、御嶽山


白山


1週間前に登った三ケ辻山と人形山、右奥に大笠山

 GPSとカメラだけ持って奥金剛まで走る。いったん降って登れば中金剛。さらに降って降って登れば奥金剛だが意外に遠い。小休止後、前金剛に戻る。前金剛は臭いだけを残して、静かになっていた。
 13時51分、前金剛を後にする。採るキノコもなく、撮る花もなく、ひたすら降り、14時55分、登山口に戻る。


奥金剛より中金剛を振り返る
 

奥金剛の子供連れグループがコーヒータイム
 
 一昨日(7日)、池ノ平に入っていたら? 昨日は動けなかった。今日はどう出来ただろう。北方稜線は無理だし、ボロボロに切れた剣沢の雪渓は雪を被っていて危険だ。
 仙人から阿曽原に抜け、欅平に向かうしかなかっただろう。それはそれで面白そうだが、会社を5日も休むわけにはいかない。
 2回も延期して、3回目がこれだった。今年は剱岳北方稜線には縁がなかったのだろう。