位 山 |
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所在地 | 高山市宮村、久々野 | |
モンデウススキー場登山口 | アプローチ | 旧高山市と旧久々野町の間の刈安峠 |
登山口標高 | 895m | |
標 高 | 1529m | |
標高差 | 単純644m | |
沿面距離 | 片道4.5Km | |
登山日 | 2006年11月25日 | |
天 候 | 快晴 | |
同行者 | 秋元、中林、岩月 | |
参考コースタイム 岐阜県の山(山と渓谷社) |
登山口(30分)リフト終点(1時間30分)位山(1時間10分)リフト終点(20分)登山口 合計3時間30分 | |
コースタイム |
位山道の駅(45分)リフト終点<休憩10分>(1時間35分)位山<休憩2時間25分>(1時間35分)リフト終点<休憩15分>(30分)位山道の駅 合計7時間15分<休憩2時間50分含む> |
人形山でお会いした名古屋の岩月さんと位山に行くことになった。いつもの里山大好きの秋元、中林も参加。 6時半に笹津の第二ダムで待ち合わせて国道41号線を南下する。流葉から旧41号線の神原トンネルを通って古川に抜ける。 とばしている訳でもないのに高山には7時半に着いてしまった。岩月とはモンデウススキー場の道の駅で9時の待ち合わせなので時間が余ってしまった。 帰りに予定している温泉「飛騨高山クア・アルプ」などの下見で時間を潰す。 |
モンデウススキー場の駐車場 |
スキー場の右端が登山道 |
モンデウススキー場はリフトが横に4基に並んだ幅の広いスキー場だった。縦に乗り継ぐリフトがないのが寂しい。 ゲレンデの草刈りは終わっていた。と言うより何か動物が放牧されていて草刈りが必要ないのかもしれない。帰路、ゲレンデを横切ったとき、獣の糞が沢山落ちていた。 |
登ってみて分かったのは、この登山道での一番の急登はこのゲレンデ歩きだった。それでも北アルプスの山々から比べればなだらかではある。 リフト終点から眺める北アルプスの展望は噂に違わず素晴らしかった。標高が低いにも拘わらず東側の山々が180度の展望を見せる。 |
ゲレンデの右端を行く岩月、秋元、中林 |
リフト降り場 |
北から大日岳、剱岳、薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎と続き、その右は水晶岳、鷲羽岳だろうか。笠ヶ岳が真っ白にそびえ槍ヶ岳から穂高連峰が連なる。雪が少ない霞沢岳から乗鞍岳そしてやや離れて御嶽山へと続いている。 眼下に広がる宮村の中心街は廻りを山に囲まれた見事な盆地の中にある。不遜を覚悟で言わせてもらえれば、宮川をせき止めたら素晴らしい湖が出来上がるだろう。 その左奥に見える町並みは高山市街のようだ。 |
このスキー場の大きさは問わない。施設の少なさも問わない。展望の素晴らしさがすべてを許してくれる。 国道41号線を通るなら宮峠を避けて刈安峠にまわってみて欲しい。スキー所の斜面を少し登るだけで北アルプスから御岳までの素晴らしい山並みを堪能できるはずだ。 |
大パノラマに感激の秋元と岩月 |
乗鞍をバックに中林 |
登山道はスキー場を過ぎると樹林帯へと入っていき、展望はきかなくなる。だがこの季節は葉の散った木々の間から山並みを垣間見ることが出来る。 さくさくと踏んで歩く落ち葉もいい。このコースの標識に登山道ではなく遊歩道と書いてあった。なるほど、ほとんど上りがない。 |
樹木から落ちた樹氷を踏みながら行く |
太奈山の三等三角点 |
登山道(遊歩道)の途中に三等三角点があった。太奈山(ダナヤマ?)とあるが上り返しがほとんどない。三角点があるので山の名前も必要だという事なのだろう。 予想以上になだらかな山でゲレンデを縦にのばせなかったのもうなづける。所々にある岩に名前が付けられていたが、その由来は解らなかった。 |
馬頭様の祠の中は馬頭観音様? |
天の岩戸の祠は雪囲いされていた |
位山は深田クラブの二百名山に数えられている。また、天孫降臨の伝説があり、天の岩戸もある歴史のある山でもある。 乗鞍岳から続く山稜は日本海と太平洋を分ける分水嶺であり、41号線の宮峠の東に美女峠があり、西に刈安峠がある。モンデウススキー場はその刈安峠を基地にしている。 |
頂上近くの広場で昼食宴会 |
時間の経つのも忘れてしまい慌てて撤収 |
11時45分、広く刈り開けた広場に出る。西側に白山が白く浮かんでいる。富山の山から見るより遠く見える。(人形山はもとより、金剛堂山より遠い) 広場には木製のテーブルや椅子が沢山置いてある。頂上は後回しにして、早速乾杯。 |
位山の三等三角点 |
頂上で万歳写真を撮る秋元と岩月 |
里山の登山は時間の感覚がなくなり、のんびりしてしまう。慌てて片付けたが広場を出たのは14時10分だった。 広場から北へ100m程行ったところが位山頂上でここにも三等三角点があった。頂上と書かれた標識も沢山あり、賑やかである。 「天の泉」と呼ばれるわき水を見に行く。北側に少しくだったところに小さな東屋があり、木をくりぬいた水槽に水が注がれていた。 |
雪山用の標識?(この色合いは蝶ケ岳で見た) |
これが正しい頂上の標識 |
頂上からそれほど降っていないのに水が涸れないのは川上岳(かおれだけ)の方からサイホンのように水が押し上げられているからかもしれない。 冷たい水だったが美味しいとは思えなかった。この時期に冷たいということは夏は暖かいのかもしれない。 降った道を戻り、頂上と広場を巻くように回り込んでもとの登山道に戻る。 |
頂上より少し南側に降ると清水がある |
「天の泉」は頂上近くなのに枯れないようだ |
午前中、凍っていた湿地帯もぬかるんで歩きにくい。1300mあたりで湿地帯を抜け、歩きやすい秋の里山ハイキングとなった。 この山のビューポイントはスキー場のリフト降り場である。傾き掛けた西日に山の陰が深くなり、午前中とは違った美しさを見せていた。 |
秋の里山には独特のムードがある |
正面に乗鞍を眺めながら降る |
スキー場を降る途中からゲレンデを横切って駐車場へとショートカットする。これは動物の糞が沢山落ちていたり、草刈りが済んでいないところがあったりで失敗だった。 16時30分、駐車場に戻る。予定の時間が大幅に遅れてしまい、岩月は温泉を諦める。刈安峠で富山(日本海側)と名古屋(太平洋側)に別れて家路につく。分水嶺とは水だけではなく、人と人とを分けるところでもあるようだ。 |
モンデウススキー場の道の駅 |
駐車場に戻る |
朝方調べておいた「飛騨高山クア・アルプ」の温泉に寄る。温泉と言うよりは健康ランドのような施設でプールやレストラン、カラオケまであった。 高山ラーメンを食べる予定だったが暗くて道が分からず、安易に国道沿いのうどん屋に入る。味はともかく、「いろはにほへと」という、安易な名前の店だった。 |
温泉に浸かった後、高山でうどんを食べる |
高山ラーメンではなくトロザルうどん |