夫婦山 |
---|
標 高 | 784.1m | |
所在地 | 富山県婦負郡八尾町 | |
小井波登山口 | アプローチ | 八尾町から久婦須川に沿って南下し、桐谷に入り、村の入口近くで右折。久婦須川を渡り、松瀬峠を超え、下ったところが小井波登山口 |
所要時間 | 八尾町久婦須橋から車で約30分 | |
単純標高差 | 328m(小井波登山口〜男峰) | |
登山日 | 2006年1月1日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 小井波登山口(50分)松瀬峠(30分)男峰(20分)松瀬峠(30分)小井波登山口 合計2時間10分 | |
コースタイム | 駐車場(16分)登山口(48分)松瀬峠(52分)男峰<休憩2時間7分>(35分)駐車場 合計4時間38分<休憩2時間7分含む> |
3年連続の元旦夫婦山登山。初めて天候に恵まれた元旦登山だった。こんなことならもっとハードな山にすればよかった。と、思わないでもなかったが元旦は夫婦山である。 |
駐車場から男峰を見上げる |
雪に埋もれた豚舎 近年で一番雪が多い |
パリパリに凍った道路を慎重に走る。小井波の駐車場(?)にあったのは車がユーターンした跡だけだった。 元旦早々にトレースのない山に入れるのは気持ちがいい。車の横でスノーシューを履く。 |
豚舎を巻いての林道入り口 標識は雪の下 |
登山口は初めての人には分からないだろう |
9時57分、駐車場を出発。道路を横切り、豚舎の左側(南側)を行く。以前は豚舎の奥まで除雪されていたのが入り口で終わっていた。雪が多いからだろう。 豚舎を回り込み、林道の入り口に立つ。標識は雪に埋もれ、陰も形もない。 積雪が多いと風景が違って見え、登山口が分からない。ここだと思って入り、雪を掘り起こすと標識が出てきた。 少しぐらい登山口をはずしても大丈夫なのだが、夫婦山は知り尽くしているというプライドの問題である。 |
途中の林道 今回は夏道をはずしてしまった |
こんなものをきれいだと思う心は変? |
雪が多いと夏道も杉の枝に遮られて歩きやすいとはかぎらない。歩きやすい灌木帯に誘われて右側に振ってしまい、林道に出たときは30m程下方(北側)だった。 林道を上方向に戻って再び夏道にとりつく。谷沿いを辿り、鍋底状の平坦地に出る。(何度も言っているが)ここは鍋底に向かわず左斜面をトラバース気味に巻く。 晴れているときは問題ないが、ガスっているときに鍋底に立ってしまうと方向が分からなくなる。180度以上、全ての方向が上り坂となるからだ。 |
松瀬峠 |
峠の向こうに祖父岳 |
3年前、磁石も地図も持たずに来て、方向が分からなくなった事があった。がむしゃらに歩いたがダメだった。自分の足跡を何度も横切り、帰る方向さえ分からなくなった経験がある。 松瀬峠近くでは昨年末とは逆に杉林の中を辿る。その方が雪が締まっていて歩きやすいからだ。11時ちょうど、松瀬峠に出る。 |
爪跡が残る足跡はウサギのようだ |
温風が吹き出す風穴は2m程の穴になっていた |
峠にあるはずの標識と看板は雪の下で何処にあるのか分からない。風もない絶好のコンディションにふと思いついたのがイニシャル描画。 線が細くて見づらいが何とか読める。変なものが見たい人だけクリック! もちろん撮影後、速やかにかき消した(^_^;) |
最後の大岩は右から左に10m程横切る |
大岩の左側には2m近い雪庇があった |
峠からは、いきなりの急登。前回に懲りて輪かんを持ち込んでいたのだが、履き替えるのが面倒なのでとりあえずスノーシューのまま行く。 雪が締まっているので蹴り込みが効く。灌木につかまったりしながら腕の力も使う。大きな岩が重なり合った尾根は直進せずに右側から回り込む。そして最後の大岩の下を今度は左側へと尾根を横切る。 横切る途中に風穴が2カ所あり雪が溶けて穴になっている。のぞき込むと2m程の深さになっていた。積雪が2mと言うこと? |
大岩を左側から巻けば頂上は間近 |
頂上に出るのがもったいないと思うのは何故? |
大岩の上には2m近い雪庇が張り出していた。落ちないとは思ったが気持ちが悪いので遠巻きにして登り切った。 ここを登り切れば頂上は近い。急ぎたくなる気持ちを抑えながら一歩一歩を確かめながら歩いた。だが、頂上が近づくにつれ、もったいないという気持ちがわいてくる。今まであまり感じたことのない感覚だ。何なんだろう? |
何処が頂上だか分からないが多分このあたり |
振り返れば富山平野 地球は丸い? |
11時53分、夫婦山の頂上に立つ。頂上は細長い尾根のようで何処が頂上か分からない。とりあえず一番高いところは後から来る(かもしれない)人の撮影用に温存して、その近くでお湯を沸かす。 見下ろすと小井波の駐車場に車がもう1台停まっている。他にも登山者がいるようだ。1人乾杯しているうちに男性が1人登ってきた。 話を伺うと、立山町の地元(じもと)さんといい、スノーシューを買った報告に来たのだという。よく解らないがお土産までいただき恐縮する。 |
立山町の地元(じもと)さん |
新湊市の真由美さん(猫又谷以来の再会) |
地元さんは松瀬から登ってきたという。それじゃーあの車は?と思っているところへもう1人が到着する。今度は女性だった。 見覚えのあるサングラスの下の明るい笑顔は猫又谷で会った新湊の真由美さんだった。再会を祝って2度目の乾杯。会話を楽しみながらだらだらと過ごす。青空の下、コーヒーがうまい。 |
一気に小井波まで駆け下りる |
振り返れば男峰がシルエットに |
14時ちょうど、頂上を後にする。苦労した急登もあっというまに駆け下り、14時35分、駐車場に戻る。 真由美さんから、最近サイトの更新が遅いですね、と一言チクリ。その通りです。忙しいとは言え、申し訳ありません。 |
恒例の本法寺参拝だが(山門前) |
除雪されていなくて膝までのラッセルを強いられる |
帰りに例年のごとく本法時に参拝。山門への参道はまったく除雪されていない。長靴で歩くと膝まであった。山門から本堂までも同じ状態である。 賽銭箱の横に飾られた花は枯れているし、本堂の扉は鍵がかかって開かない。板戸の板が何ヶ所もめくれ上がったままになっている。 本堂から横へ抜ける道もなく、来た足跡を戻る。 |
花も枯れている どうしたのだ名刹「本法寺」 |
朽ちかけた板戸に菊紋(十六複弁菊)が? |
随所に菊の紋が飾ってあるのは天皇家ゆかりの寺のようであり、重要文化財の曼荼羅を所蔵している由緒正しきお寺なのにどうしたのだう? 檀家がいなくなったのか、跡を継ぐ住職がいないのか? 来年はもう来ないかもしれないと思いながら寺を後にした。 |