大鼠山



森茂牧場に戻る魔女 池ノ山は頭の陰になっている(2006年5月5日撮影)

所在地岐阜県飛騨市山之村
森茂牧場登山口 アプローチ神岡町から山之村森茂牧場まで車で30〜40分
登山口標高1060m
標   高1584.7m
標高差単純525m
沿面距離片道5.1Km
登山日2006年5月5日
天 候
同行者深雪、夏江
コースタイム 森茂牧場(2時間27分)大鼠山<休憩1時間50分>(1時間51分)森茂牧場
合計6時間8分<休憩2時間含む>

 西穂高岳から急遽、山之村の大鼠山に変更になった。ゴールデンウイークの新穂高温泉は人でいっぱいで西穂高も人を見に行くようなものだと言うのがその理由である。
 山之村の山と言えば天蓋山である。桑崎山や大鼠山は雪山、残雪時の山としてそれなりに楽しめる。だが、あまり知られていない。


森茂牧場の空き地に車を停める
 

出だしから林道の雪上歩行となる
 
 天蓋山も候補に上がったが、この時期の天蓋山は富山県人でいっぱい(魔女談)だから大鼠山がいいという事になった。なにより3人とも初登である。
 魔女は早速、神岡町の友人に電話を入れる。色々アドバイスを受けているうちに、その友人は八甲田山にいる事が分かった。
 大鼠山と八甲田山。このギャップの大きさにややテンションが下がる。


急登のまったくない登山となった
 

ようやく大鼠山を視界に捕らえる
 
 山吹峠から1Km程降った森茂牧場で右に入る林道がある。入口には鉄の策があり、鍵がかかっていて車は入れない。もっとも、柵があってもなくても今の時期は雪が残っていて、歩くしかない。
 8時ちょうど、森茂牧場を出発。つぼ足で林道をたどる。


乗越からは迷いやすい地形なので帰路は注意
 

大鼠山頂上 視界はあまりよくない
 
 まったく急登のない、ひたすら歩くだけのコース。片道約5Kmの、雪上散歩としては最適な山である。
 1500mの乗越まで林道があるので、5月下旬まで登ることが出来そうだ。
 乗越から頂上までなだらかで複雑な地形なので、方向感覚に自信のない方は目印を付けて登った方がいい。


このためだけに来たようなもの?
 

穂高方面に絶大な魔力を持つ2人
 
 10時27分、大鼠山頂上に立つ。頂上の反対側には山之村の打保が見下ろせる。その先に見えるのは唐尾峠と横岳、高幡山だろう。
 東側は木立の合間に黒部五郎や北ノ俣がかろうじて確認できた。時間は早いが小宴会に突入。


ダラダラと続く雪上散歩に
 

やや飽き気味の2人
 
 天蓋山は多分、超満員だと思われるがこちらは1パーティー、3人。貸し切りの頂上宴会。のんびりと過ごす。
 こういう場合、たいがい食料は持ち込み過ぎるのが常である。重いものを持ってきて持って帰る。反省しても次回に生かされることはない。
 ソーセージも揚げも生ハムもシシャモもトンチャンも余ってしまった。このメンバーの平均年齢(もちろん私が上げている)で肉系が多いのは謎だ?


雪上に出来た蟻塚のようなものは何?
 

山之村森茂牧場に戻る
 
 12時17分、2時間近くいた頂上を後にする。頂上から乗越までは波を打ったような地形で地図と磁石がないと方向が危うくなる。
 谷に迷い込むと360度、違う方向に降りる可能性がある。山之村の打保や岩井谷方向ならまだいいが、金木戸川に降りて行くとかなり危険だ。厳冬期は気をつけないといけない。
 この季節であっても、いったん迷ってしまうと林道を見つけるまで、かなり手こずりそうだ。道迷いに慣れていない人(?)ほどパニックに陥りやすいので気をつけよう。


 
 
 14時8分、森茂牧場に戻る。山之村の三山、天蓋山、桑崎山、大鼠山を登り終えて感じたこと。これらの山はそれぞれに個性が違い、面白い。
 大鼠山を「オオネズミヤマ」と読んでいて、冴えない名前だと思っていた。桑崎山の頂上で会った飛騨神岡高校の先生に「オオネズヤマ」だと教えられた。
 少しはましな気がしたが、それでもまだ変な名前だと思うのは、ネズミに対して失礼だろうか? ちなみに富山には大猫山という名前の山がある。