小佐波御前山



日が傾きかけた小佐波御前の帰り、遠くに富山平野が広がる(2006年1月9日)

標 高754m 登山口(174m)
所在地富山市(旧大沢野町)
猿倉スキー場 アプローチ富山市内から41号線を南下して猿倉スキー場駐車場へ
所要時間富山市内から30分
単純標高差580m
標高差累積登り630m 降り△50m 往復10Km
登山日2006年1月9日
天 候
同行者単独、後混成チーム8名となる
コースタイム猿倉スキー場駐車場(1時間35分)御前山(1時間55分)小佐波御前山<休憩1時間>(45分)御前山(50分)猿倉スキー場駐車場
合計6時間5分<休憩1時間含む>


 目が覚めて外を見ると快晴だった。時間は8時。前日の屋根雪下ろしの疲れからか寝過ごしてしまった。
 この時間で届く山は...。小佐波御前山。年末と一昨日、御前山で敗退していて心にひっかかっている。時間はちょっと遅いが今日がチャンスだ。


スキーセンターからスキー場を見上げる
 

ゲレンデ上部から見下ろす
 
 10時ちょうど、GPSのスイッチを入れて駐車場を出発する。ゲレンデを直登していくと、かすかに先行者の足跡がある。だが風が強くほとんどはかき消されていた。
 スキー場の上で3人の登山者が上着を調整していた。先ほど駐車場で少し話をした方達だった。なんと年配の女性の方は神岡町大津山出身だと言う。私が生まれ育った町である。
 車のナンバーから私の素性がばれていたようだ。


風が強く防寒具をまとう
 

猿倉山を降ったところにある東屋
 
 河西さんは70代前半で娘さん夫婦が岩本さん。こちらは40代だろうか? しばらく古里の話をした後、「頂上で会いましょう」と言って猿倉山に向かった。
 だが足が重くてスピードが出ない。逆に岩本さんは大津山出身で足が速い。旅は道連れと言うことで、一緒に登ることにした。


猿倉山から同郷(大津山)の3人と一緒に歩く
河西さんと娘さん夫婦(岩本さん)

御前山で懐かしい人達と遭遇 T&Mの関本さん
夫婦と富山ハイキングクラブの盛安さん

 11時35分、トレースに助けられながら御前山に出る。いきなりシェルターから出て小佐波に向かって歩き出した人がいた。
 すぐに追いかけたい気持ちを抑えてシェルターに入ると、関本さんがいた。そして去年の1月にここで会った富山ハイキングクラブの盛安さん。富山市のアライさん(初対面)。
 飛び出していったのは関本さんの奥さんだった。総勢7名で後を追う。その勢いはもう止まらない。気持ちは全員、頂上踏破だった。


富山市のアライさんも加わって小佐波を目指す
 

8人でラッセルすれば小佐波御前山は目の先
 
 すぐに追いつき年始の挨拶をすませる(^_^) 平地は膝ぐらいのラッセルだが勾配がきつくなるとすぐに膝上のラッセルになる。
 雪は意外に重く、歩くとき、スノーシューが(かんじきが)一歩ごとに雪面に出るか出ないかで抵抗が大きく違う。今日は後者だ、こまめにラッセルを交代しながら頂上を目指す。
 先頭から最後尾に廻った人の声「舗装道路だ〜」


若干降って急登を登り切れば頂上
 

その急登が手強い
 
 最後の急登を登り切って頂上の祠を目指す。天気がよく、風もおさまっているので小屋へはいかない。
 13時30分、頂上に立つ。1人で頂上を攻め落とすのもいいが、皆で登り切るのも又、別の感激がある。今日はこの山を選んでよかったと思った。
 雪を円形に踏み固めて、小さな乾杯と遅い昼食。青い空と白い雪にサンドイッチされて広がる富山平野。言葉の要らない世界だった。


左奥から岩本、関本、盛安、手前左から岩本、
河西、関本、アライ(敬称略)

1時間の小宴会後、帰り支度をする
 

 14時30分、頂上を後にする。トレースを辿って踊るように降っていく。前のほうで誰かが頭からつんのめっている。全てが夢の中の出来事のようだ。
 「トレースや、兵(つわもの)どもが、夢の跡」「雪の細道」より(失礼!)


先頭で倒れている人は誰?
 

富山平野も立山連峰もきれいだった
 
 降りは皆早いが特に関本さん夫婦が早い。あっという間に見えなくなってしまった。御前山を迂回して右から巻いている新しいトレースは先行している関本さん達。
 どんどん標高を下げたあと、猿倉山に登り返すと関本さん達が待っていた。ここから皆でいっしょに降る。


登り返しも踏み跡があるから楽勝
 

御前山のトイレは雪団子のようになっていた
 

猿倉神社も雪に埋まりそう
 

旧大山町の河西さんと岩本夫妻
 
 日が西に傾き、陰の長くなったゲレンデだったがまだお客さんが沢山いた。そしてリフトには行列が出来ている。そんな猿倉スキー場を見るのは初めてだった。
 ゆっくりゲレンデを降り、16時5分、駐車場に戻る。


日が西に傾きかけたゲレンデを行く
 

スキーセンターに到着、駐車場で解散
 
 関本さん夫妻、盛安さん、河西さん、岩本さん夫妻、アライさん、ありがとうございました。


GPS(GARMIN eTrex Venture)の上山時の軌跡