大獅子山〜猿ケ山(敗退)



積雪で枝が垂れて登山道がよく分からない(2006年11月12日撮影)

所在地南砺市 旧旧平村、旧福光町
ブナオ峠登山口 アプローチ五箇山から
登山口標高990m
標   高
標高差単純m 累積(+)m 累積(−)m
沿面距離片道 Km
登山日2006年11月12日
天 候
同行者長勢、岩城、BOWWOW
コースタイム ブナオ峠(37分)大獅子山<休憩9分>(1時間30分)最高地点【標高1320m】<休憩10分>(50分)大獅子山分岐慰霊碑(30分)ブナオ峠
合計3時間45分<休憩20分含む>


 桂湖から大笠山に登り、ブナオ峠までの縦走を計画していた。途中、奈良岳、見越山、赤摩木古山、大門山を縦走する。
 調べてみると桂湖大畠谷に架かる吊り橋が通行できないことが分かった。今年中に撤去して来春から架け替工事を行うとの事。
 ならばとブナオ峠から反対側への縦走計画に変更する。大獅子山、猿ケ山、三方山、袴越山の4山をたどり、峰越へと抜ける。


ブナオ峠の大門山への登山口
 

猿ケ山登山口はリボンがないと分かりにくい
 
 当日の天気図はどう見ても寒波が降りてくるとしか思えない。前日、雨の中、念のためにスノータイヤに履き替えておいた。
 福光ICで5時20分に待ち合わせる。長勢、岩城の他に金沢のBOWWOWが参加。ここで2台に分乗して、標高800mの峰越に1台をデポ。すでに、うっすらと雪が積もっていた。


しばらくは左斜面のトラバースが続く
 

直径15m程の池を左に見ながら行く長勢
 
 細尾トンネルから304号線に戻り平村の下梨まで降る。峰越から直接菅沼に抜ける道は通行止めになっている。
 156号線を南下して赤尾から草谷に沿ってブナオ峠へと登る。道路上には2〜3cmの積雪があり、紅葉と新雪が相まって不思議な世界を作っていた。
 タイヤ履き替えは大正解だった。


雪に埋もれていた大獅子山頂上の標識
 

笹藪が増えてくる
 
 7時35分、ブナオ峠出発。大門山への登山口はきれいに整備されているが猿ケ山へはほとんど未整備状態である。
 赤いビニールテープがなかったら登山口は分からない。尾根を右に左下がりの斜面を行く。なだらかな登りである。
 途中、左側に小さな池があった。大獅子山への分岐を30mほど登るとなだらかな頂上付近に出る。何処が頂上か分からない。
 刈り開けてあるところで雪の中を探っていたら頂上の標識が出てきた。これを雪の上に立てて記念写真を撮る。


登山道が分からなくなってくる
 

藪こぎが好きなのか?BOWWOWと岩城
 
 大獅子山頂上は周遊できるので、そのままぐるっと回り、もとの猿ケ山への登山道に戻る。こちら側の分岐には遭難慰霊碑がある。
 標高を上げるにつれ雪が深くなってくる。同時に笹藪が雪の重みで垂れて登山道がふさがってくる。笹藪の深いところはほとんど藪漕ぎ状態だ。
 そのうち登山道も分からなくなりスピードが鈍ってくる。標高1320mあたり−大獅子山と猿ケ山の中間−で小休止。上空はかなり風が強そうだ。


引き返す時に気づいた遭難慰霊碑
 

ブナオ峠は近い
 
 縦走は既に諦めていたが猿ケ山でさえあやうい。登りはいいとしても降りは道を間違えやすい。「越中の百山」に執念を燃やす長勢に判断を任す。
 彼はやはり諦め切れないようで頂上へと向かい出す。なんの前触れもなくいきなり雷が落ちる。かなり近い。その瞬間、撤退が決まった。


ブナオ峠に無事帰る 11時20分
 

峠には思ったほどの雪は積もっていなかった
 
 11時20分、ブナオ峠に戻る。雪は思ったほど積もってはいなかった。車の中でBOWWOW差し入れのケーキと暖かい紅茶をいただく。
 野郎だけの山行きでは味わう事の出来ないものである。


チャルとオガよケーキを前に何を考えている?
 

紅葉と新雪を同時に眺める贅沢な瞬間
 
 峰越で車を回収して福光に向かう。せめて食事会だけでもと、雨宿りが出来る場所を探す。結局、桜が池の横に車を停め、プラケースを逆さまにしたテーブルを囲み、車中での食事会となった。
 焼き鳥におでんにモッツアレッラチーズをまぶしたサラダ(カプレーゼ)。 のっ、飲みたい...


桜が池自由の森管理棟
 

自由の森の温泉「桜湯」 大人500円
 

今回、特別に女湯の内風呂を撮影
 

女湯の露天風呂撮影 協力:BOWWOW
 
 そのまま「桜が池自然の森」の「桜湯」に入る。管理棟で1人500円を払い、温泉の鍵をもらって別棟へ行く。天候のせいか貸し切り状態だった。
 内湯は洗い場が2つで浴槽も2人が限度。露天風呂は5〜6人は入れそうだ。桜が池クアガーデンとは対照的なこじんまりとした湯である。


男湯の露天風呂を横から撮影
 

やっぱりこの人にはどこか怪しい雰囲気がある
 
 この山は来春、草がまだ生えていない頃にリベンジしたいと思う。頂上にまだ雪が残る頃がベストだと思う。道路が開通しているかどうかだけが心配だ。


自由の森管理棟のレストラン
 

自由の森管理棟のフロント前
 
 後日、1週間前(11月5日)に登ったという北村さんからメールをいただきました。猿ケ山は藪こぎが酷く、鼻の穴にまで突き刺ささった。道が分かりにくく、雪が降ったら絶対分からないだろう。とありました。


上空は風が強いし雷は鳴り出すし道が分からない 標高1320m地点で敗退