夫婦山2007 |
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標 高 | 784.1m | |
所在地 | 富山県婦負郡八尾町 | |
小井波登山口 | アプローチ | 八尾町から久婦須川に沿って南下し、桐谷に入り、村の入口近くで右折。久婦須川を渡り、松瀬峠を超え、下ったところが小井波登山口 |
所要時間 | 八尾町久婦須橋から車で約30分 | |
単純標高差 | 328m(小井波登山口〜男峰) | |
登山日 | 2007年1月1日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) | 小井波登山口(50分)松瀬峠(30分)男峰(20分)松瀬峠(30分)小井波登山口 合計2時間10分 | |
コースタイム | 駐車場(10分)登山口(1時間25分)松瀬峠(45分)男峰<休憩50分>(40分)駐車場 合計3時間50分<休憩50分含む> |
ちょっと飽き気味ではあるが夫婦山へ元旦登山。2003年から5年連続である。久婦須川を遡って桐谷集落で右折し、小井波峠へと向かう。 峠を越えるとすぐに水芭蕉や猿丸太夫の墓で知られた小井波集落である。今はもう廃村に近いが豚舎が建ち並び除雪は万全だ。 |
小井波の豚舎近くの駐車場? |
豚舎横から眺める夫婦山男峰 |
何故か、豚舎手前の広場がいつも除雪されているので駐車場として利用させてもらっている。今回もここに車を停め、身支度する。 除雪されているのは豚舎の入口までの50mほどだ。そこからかんじきを履いて豚舎を200mほど巻くと林道に入口になり、さらに林道を200mほど行くと登山道となる。 |
豚舎をぐるっと回るのが意外と距離がある |
林道入口 |
毎年登っているのに登山口を間違えてしまい、少し手前で杉林に入ってしまった。見慣れない風景だが登ってしまえばいっしょと思い、強引に行く。 短いが急な壁を登り切ってみると男峰が右に見える。林道まで戻った。 |
登山口から林道を200mほど歩いて登山道へ |
「ももんが」というキノコの化け物の映画があった |
林道をもう少し行くと見間違うはずのない登山口があった。見慣れた杉林を行く。太陽の熱で杉の枝の雪が緩み、ドドドッと落ちてくる。 怪我はしないと思うが直撃されたくはない。とっさに逃げられるよう注意しながら歩く。 鍋底のような広場から松瀬峠へはピンポイントの方向感覚で登らないとたどり着けない。初めての方は地図と磁石が必携だ。もちろんGPSでもいい。 |
高さ5mもあるような岩がゴロゴロしている |
いつもながらの急登の松瀬峠 |
峠直下の急登は雪が少ないとはいえ、腰近くのラッセルになる。もう少しというところで携帯が鳴る。出ている余裕はない。登り切ってかけ直す。 深雪、夏江からの「今、西穂独標にいる」という連絡だった。素晴らしい眺めだという。「山は高きが故に尊からず」とは言うが、負けたような気がした。 |
松瀬峠から眺める祖父岳 |
大岩の左からの巻き道がいやらしい |
峠からは急登の灌木帯を(腕の力も借りながら)登り、大岩を左から巻き、ちょっと登れば夫婦山男峰の頂上である。 1人で立つ雪山の頂上というのは独特の雰囲気がある。交代する者のいない単独ラッセルで得た頂。そこから眺める独り占めの雪景色。ゆったりと流れる時間。 そして、この今の時間を誰とも共有できない寂しさ... |
カモシカと兎の足跡しかない静かな頂上 |
北には富山平野が広がる |
14時ちょうど、頂上を後にする。自分でつけたラッセルの跡をなるべく壊さないように降る。次に登る人が登りやすいようにとの思いは、余計なお世話なのだが... |
14時40分、駐車場所に戻る。スパッツをはずしてよく見ると2カ所にカギザキがあった。槍ヶ岳で引っ掻けたらしい。 小井波峠を越え、いくつかカーブをまがった先に動物が3匹いた。背丈が30cmで体長は50cmぐらいだろうか。 車を停め、慌ててフロントガラス越しに写真を撮る。向こうも慌てて道路を横切り雪の斜面を登る。ところが全然進まない。雪が苦手なようだ。簡単に捕まえられそうだった。 |
帰路、林道にいた猪の子供3匹と突然の遭遇 |
背丈は30cmぐらいで身長は50cmぐらい |
最初に見たときは猪だと思ったが、こんな所にいる訳がない。カモシカの子供だと思った。豚舎が近いから逃げた豚の子供かもしれないとも思った。 家に帰って写真を拡大してみると間違いなく猪だった。こんな所まで北上してきているのは、地球温暖化の影響かもしれない。 |
逃げていく3匹 逃げ足が遅い 雪道は苦手? |
今年は参拝するつもりのなかった本法時の山門 |
山門正面の上にある狛犬と龍の彫り物 |
山門のとびらにある鳳凰の彫り物 |
昨年の事があり、今年はもう参拝しないと思っていたが、気になって本法寺に寄る。除雪のされていない参道。やはり来るべきではなかった。 山門の立派な彫り物が栄華衰勢の歴史を感じさせる。だが、来年はもう来ない。夫婦山も今年限りにしよう。もう少し骨のある山に行く。 |
足跡もない本堂 |
本堂の賽銭箱には金色の菊の紋がある |