立山川敗退〜大猫山 |
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所在地 | 富山県上市町、魚津市 | |
馬場島 | アプローチ | 上市町から車で40分 |
馬場島標高 | 750m | |
立山川標高 | 1040m | |
大猫山標高 | 2070m | |
標高差 | (立山川)290m+(大猫山)1320m | |
沿面距離 | (立山川)5.6Km+(大猫山)10Km | |
登山日 | 2007年9月17日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム |
馬場島(1時間)立山川折り返し地点(1時間)馬場島(30分)ブナクラ谷取水口(2時間50分)大猫山<休憩1時間10分>(1時間55分)ブナクラ谷取水口(25分)馬場島 合計8時間50分<休憩1時間10分含む> |
立山川敗退 |
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立山川は残雪期にスキーヤーが新室堂乗越から滑降しているのをよく聞く。無雪期はどうなのか気になり偵察に向かった。 念のために8×20mザイルとスリングを数本持ち込む。7時30分、馬場島の駐車場を出発する。 馬場島近くの立山川は川幅が広い。場所によっては100mぐらいある。右岸を走っている林道は800mほどで左岸へと渡る。 橋を渡りきったところが中山への新しい登山口となっている。旧登山口から周遊できるようになって中山もさらに魅力ある山となったようだ。 |
橋から300mで林道がユーターンしている。そこから先は車両進入禁止となっていた。と言うことは、ここまでは車で入れるようだ。 菊石と呼ばれるのは大きな礫岩のことだろうか。直径1mほどの導水管が直立したような角度で立っている。下には発電所もなく奇異な感じがする。 |
白萩川の取水口で取られた水が早月尾根の下を通り立山川へと導かれる。その水が立山川の右岸から100mの落差を落ち、左岸へ70m上がる。その水が上へ向けて流れている導水管だった。その水は馬場島の発電所へとつながっている。 そこから400m入ったところが林道の終点で堰堤の中央部に橋がかかっていた。立入禁止と書いてある。 そのまま堰堤を越えて左岸を行く。次第に川幅が小さくなり両岸が迫ってくる。 |
1回は高巻いたが2回目はやめた。徒渉も出来そうだが雲行きが怪しい。雨が降り出して増水したら帰れなくなる。 沢用の装備はなし。あるのは20mのザイルが1本だけ。あっさり諦めて他の山に変更する。時間的には大猫山か。 |
大猫山 |
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馬場島に戻ったのは9時半だった。2時間のロス。途中、中山の新しい登山口があり、ちょっとそそられたが立山川敗退の後に中山はない。 テンションが低すぎる。そのうちチャンスがあるだろう。 |
馬場島から白萩川に入る。時間的に猫又山はちょっと遠いか? 2時間歩き続けた疲れもある。必用のないザイルは車に置いてくればよかったと反省。 10時、大猫山登山口。工事関係の方が沢山いたので休憩をとるタイミングを失いそのまま取り付く。 |
剱の頂上はガスに覆われて見えない。2週間後にたどる予定の大窓から池ノ平山、小窓が右手に見える。大窓の登りがきつそうだ。 12時10分、大猫平に出る。前回は雪原だったが今回は草原だ。意外にうねっていて地唐があちこちにある。 |
初めての方は急登の後の意外な展開に驚くかもしれない。 休んでいないのでここで休憩を入れようと思っていた。だが、頂上が意外に近くに見えたので休まず行く。 |
東芦見尾根に出て右に50mほど尾根をたどり、12時50分、大猫山頂上に出る。5時間20分、休まずに歩き続けた。 ビールで乾杯。大猫山は山というより尾根の中の小ピークのひとつに過ぎない。それでもなんとなく頂上にいるような気がしてくる。 頂上を目指す登山は久しぶりだ。立山温泉はスタート地点が一番標高が高かったし、北穂、前穂は頂上より途中の登攀が目的だった。 |
誰もいない頂上を独り占めする。里山は1人が似合うと思う。贅沢な時間を過ごしたあと、14時、頂上をあとにした。 |
沢歩きのつもりだったので持ち込んだ水が少なかった。うっかりそのまま大猫山に取り付いてしまい、気がついたときは手遅れだった。 ビールを飲んだ後は麓まで水がなく、白萩川の水を飲んだときは口に中がネバネバになっていた。 |
16時20分、馬場島に戻る。中途半端な山行きだった。初めから大猫山に向かっていれば猫又山を回って帰ることが出来たはずだ。ちょっと心残りである。 立山川も地図を持ってきていれば右岸の道が分かったはずだ。計画性のない山行きはこんなもんだろう。反省。 |