大辻山



頂上から北方を望む 剱岳は雲の中(2007年7月日21日撮影)

所在地富山県立山町、上市町
本道登山口 アプローチ立山青少年の家から3.5Km
登山口標高910m
標   高1361m
標高差単純451m
沿面距離片道2.1Km
登山日2007年7月21日
天 候曇り
同行者単独
参考コースタイム
 富山県の山(山と渓谷社)
本道登山口(1時間35分)大辻山頂上(1時間15分)本道登山口
合計2時間50分
コースタイム 本道登山口(50分)大辻山頂上<休憩1時間>(30分)本道登山口
合計2時間20分<休憩1時間含む>


 この後、奥穂南陵と栂海新道を計画しているので2週続けて山を休むと体が鈍る。雨が降っているがトレーニングが必要だ。近くにあるのに足が遠のいていた大辻山を選ぶ。


本道登山口近くの空き地に車を停める
 

長尾峠から400m程東へ降った本道登山口
 
 芦峅寺の集落から3.5Kmで国立少年自然の家、さらに5Km走ると長尾峠である。ここにも登山口があり、長尾山を経由して本道登山道と合流する。
 峠から400mほど上市町側(東側)に降ったところが本道登山口となっている。この前後に数台ずつ車が停められる空き地がある。


青いヤマアジサイ?
 

紫のヤマアジサイ?
 
 東側の舗装された空き地に軽四が1台停まっていた。誰か登山者がいるようだ。西側の未舗装の空き地に車を停める。
 11時20分、トレーニング登山開始。距離が短いので、「歩き初めはゆっくり」のセオリーを無視して飛ばし気味に行く。


ノリウツギ
 

アカモノの実 洋梨のような味がする
 
 途中、ガクアジサイに似た花があちこちに咲いていた。葉の形と花の形からノリウツギだろうと判断。だが中にはヤマアジサイと思われる花もある。
 <ガクアジサイは房総半島とか三浦半島のあたりにしか自生していないので北陸にはないはず>
 地面に落ちている白いツバキのような花はなんだろうと思いながら登る。どうも赤いツバキの花が落ちた後に脱色したものらしい。
 後日談 白いツバキは夏ツバキだと沢山の方からメールをいただきました。ありがとうございました。


大辻山頂上にある主三角点
 

大辻山頂上にある三等三角点
 
 北尾根分岐で何処からか12時のチャイムの音が聞こえた。出発したのが11時10分頃だったと勘違いして1時間切りのタイムアタックになる。
 頂上に着いたのが腕時計で12時10分30秒。息が切れて汗だくだった。結果は1時間に30秒オーバーだった。
 途中で花の写真を撮ったりしなければよかったと思った。


称名滝とハンノキ滝
 

頂上で出会った金沢の寺本さん
 
 頂上には金沢から来たというお二人がいた。話をしている内にインターネットの話になり、「とやまさんぽき」をよく見ていると言う。
 知らない振りをするわけにも行かず「それは私です」と自己紹介する。お二人は寺本さんと名乗った。毎週のように山に登っているようだ。
 お二人を見送った後、頂上でゆったりする。焼きそばを作っても食欲がなく、ごみ袋に入れてしまう。歩き方が無理だったのかもしれない。


オカトラノオ
 

ウツボグサ
 
 13時10分、頂上を後にする。降りもトレーニングを意識して歩調を早める。
 木の根が多く露出した登山道は雨に濡れて滑りやすく、慎重に降るしかない。こういう登山道ではストックが威力を発揮する。
 13時39分30秒、本道登山口に戻った。30分を切っている。これが標準タイムと比べてどうなのか分からないが30分を切ったということだけで気分がいい。


チダケサシ(暫定)
 

ヨツバヒヨドリ
 
 鳥越峠まで様子を見に行く。鳥越峠から高峯山に向かう2人が長尾峠で熊が道を横切ったと言う。ということは時間的にもニアミスだった。危ねー!
 帰る途中、芦峅寺の集落で皆が外に出ているので、何かと思ったら祭りだった。行列の中には知っている顔も何人か見受けられる。
 この集落は立山ガイドを育てた、今なお団結力の強い、特殊な地域だという事を改めて思し知らされた。


芦峅寺の集落は祭りの最中だった
 

見覚えのある顔もちらほらと...
 
 帰ってから出発時間を調べると、GPSもデジカメも出発時間は11時20分を指していた。登りは文句なく1時間を切った、50分だった。
 無理をしたようで帰ってからプールで泳いでいたら両足のふくらはぎがつってしまう。乳酸菌が貯まって明日は筋肉痛必至だろう。


 
 ほとんどの方が「とやま山歩記」を「とやま、さんぽき」と発音しているようなのですが、実は「とやま、やまあるき」なのです(^_^;)
 「山歩記」の記は「山歩き」の「き」を記録の「記」に変えた洒落だったのですが、独りよがりだったようです。