小佐波御前山



猿倉山の風の塔(2007年1月3日撮影)

標 高754m 登山口(174m)
所在地富山市(旧大沢野町)
猿倉スキー場 アプローチ富山市内から41号線を南下して猿倉スキー場駐車場へ
所要時間富山市内から30分
単純標高差580m
標高差累積登り630m 降り△50m 往復10Km
登山日2007年1月3日
天 候曇り
同行者単独
コースタイム猿倉スキー場駐車場<猿倉山で休憩5分>(55分)御前山(40分)小佐波御前山<休憩1時間10分>(55分)猿倉スキー場駐車場
合計3時間50分<休憩1時間15分含む>


 近くにある手頃な山は夫婦山だけではない。小佐波御前山がある。玉に瑕なのはメジャーなことだ。人が多すぎる。
 だが、今日は雨模様だ。人は少ないはず。そして、雨でも登っている人達との出合も楽しみだ。
 10時ちょうど、スキー場の駐車場を出発する。ゲレンデは雪が少ないので公園の駐車場まで林道をたどる。


猿倉山スキー場は緑の草原?
 

リフト降り場の上にある軽食喫茶(冬季休業中)
 
 さっそくその駐車場で山川さん夫妻と出会う。昨年の正月以来2回目だ。この正月6日間の休みで3回目の登頂だという。お二人とは御前山にくればまた会えそうだ。
 猿倉山へ直登し、猿倉神社に参拝する。昨年は雪に埋もれていたのに今年は間の抜けた姿だ。雪の中にある神社の方が凛々しく見える。(←もちろん偏見)


猿倉山の猿倉神社
 

猿倉山の風の塔
 
 風の塔は猿倉山の頂上にある。そこから林道を降り、東屋を右に見ながら登山道に入る。古いトレース跡に新しい足跡が沢山あった。
 誰が登っているのか?知っている人がいるかもしれないと思うと、自然と足が速くなってくるのが可笑しい。


猿倉山を降ったところにある東屋
 

昨年と比べると「雪がない」と言えるほど少ない
 
 雪が少ないので御前山へ直登(藪漕ぎ)せず。左から夏路をたどる。トイレを巻いて御前山のシェルターに寄る。足跡のほとんどはそちらへと向いていた。
 シェルターには十数名の大きなパーティーがいた。今から宴会を始めるようだ。セーターを脱いで小佐波御前を目指す。足跡から先行者は2人と判断。


御前山のシェルターにいた十数名のパーティー
 

小佐波御前山の頂上にある祠
 
 最近歩き方が変わってきた。と言うより昔に戻った感じだ。昨年の春から夏にかけて体調を崩したとき、ゆっくりした歩き方に変えた。ところがこれが意外に疲れる。
 本には後ろ足でキックするような歩き方はだめだと書いてあるが、多少はキックも使いながらリズミカルに歩いた方が疲れない。
 足の一部の筋肉を使うだけじゃなく全体を使った方が(ももだけじゃなくふくらはぎも)効率がいいと思う。邪道と言われそうだがしばらくはこの歩き方を試してみたい。


小佐波御前山の広場
 

小佐波御前山の避難小屋
 
 頂上手前で2人パーティーを追い抜き、11時40分、頂上に立つ。祠に2礼2拍1礼して広場(小屋)に向かう。
 小屋の中には長テーブルがあり、カーペットまでひいてある。天候が悪いときにはいい休憩場所となるだろう。1人で使う気分ではなく、広場に戻る。
 途中で追い越した2人も登ってきたが小屋には行かない。広場にひとつだけ頭を出していたベンチをテーブル代わりにして3人で昼食をとった。


小屋の中にはカーペットからテーブルまで
 

日本山岳会富山県山岳連盟の木戸会長さん
 
 この方達は日本山岳会富山県山岳連盟の方で1人は富山県の会長(木戸さん)だった。さかんに入会を薦められたが会に所属するのは性に合わない。
 今までも、そしてこれからも「1匹野良犬」(狼ではない)として山行きを楽しんで行くつもりでいる。
 コーヒーをご馳走になりながら、厳冬期の早月尾根の話などをうかがう。年期の入った木製のかんじきや色あせたリュックが似合った方達だった。


降りはスキー場を真っ直ぐ走り降りる
 

「12月29日から1月3日まで休業中」の張り紙
雪もないが、やる気もないと思った
 12時55分、お2人に別れを告げて下山開始。中斜面は道路脇の雪の上で足を滑らせながら駆け下りる。これが1番早い。
 猿倉山へは登らずに左からの巻き道をたどる。若干の登り返しはあるが猿倉山へ登り返すよりは早い。スキー場はゲレンデを真っ直ぐ駆け下りた。
 13時50分、スキー場の駐車場に戻る。登り1時間35分、降り55分は今までで1番早いタイムだった。歩き方を変えたせいかもしれない。


下の駐車場と公園の駐車場の間と猿倉山の巻き道で行きと帰りでコースを変えた

 人の沢山いるところは苦手なのに、時々人恋しくなる。人のいない静かな山もいいが、時にはごちゃごちゃと人のいる山にも行きたくなる。
 1人でアパートを借りていた独身時代の夜、人恋しくなって銭湯に行ったことがよくあった。あれから何十年も経つというのに、性格というのは変わらないものらしい。