白骨温泉 |
---|
所在地 | 松本市安曇 | |
白骨温泉 | アプローチ | 国道158号線湯川渡から白骨温泉へ |
登山口標高 | 1465m | |
標 高 | 1755m | |
標高差 | 290m 泉源探索200m △200m | |
沿面距離 | 往復9.5Km 泉源探索2.2Km | |
登山日 | 2007年11月17日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 山岸、長勢、岩城 | |
コースタイム | 白骨温泉(1時間20分)林道終点<泉源探索2時間30分><昼食1時間5分>(1時間10分)白骨温泉 合計6時間5分<休憩1時間5分含む> |
長勢から白骨温泉の源泉に行こうとの誘いが入る。岩城も来るというので久しぶりに会いたいとも思った。 槍ヶ岳を予定していたのだが日を改めることにする。この季節の足下が見えない淡い雪は歩きにくく、意外と危険でもある。それに日帰りも出来そうにない。 |
![]() |
![]() |
5時50分、神通川第二ダムの駐車場で待ち合わせ、一台に乗り合わせて41号線を南下する。 明るくなるにつれ雲が低いのに気づく。だが平湯トンネルの料金所に着く頃には青空となっていた。群馬からの山岸と白骨温泉で待ち合わせたのは8時半だ。時間的にちょっと早い。 |
![]() |
![]() |
![]() 温泉の手前のヘ凍ったアピンカーブでスリップした車がコースアウトしていた。皆でつり上げて道路に戻す。 予定より1時間ほど早く着いたので温泉街を見て回ることにする。温泉入口下の河原に廃屋のような小屋が見えた。 橋のたもとに「野天風呂の撮影はご遠慮下さい」と書かれた立て札がある。露天風呂のようだ。この季節は営業していないようで湯もはってなかった。 |
![]() |
![]() |
白骨温泉は大きく2つに別れていて湯川本流から右に別れた湯沢に多くが集まっている。集まっていても道路はそれぞれの旅館、ホテルへの通路となっているだけで、よく観光地で見かける売店などといったものは温泉の入口に1軒あるだけだった。 入口の橋を渡らずに湯川を1Kmほど登ると、こちらには3軒の温泉旅館がひっそりと建っている。さらに温泉街という雰囲気はなく、それぞれの旅館は独立して建っている。 |
![]() |
![]() |
その一番奥にある丸永旅館の駐車場を借りて山岸を待つ。8時55分、身支度を終え、出発する。 上高地乗鞍スーパー林道を500mほどたどり、湯川に沿った林道に入る。すぐに車止めのゲイトがあり、「湯川源泉への立入を禁止します」の木柱が立っていた。見るだけです。 |
![]() |
![]() |
気温は氷点下で林道は凍ったままだ。歩いていてもなかなか体が温まらない。標高1650m付近から雪道となる。 温泉から5Km近く歩いた標高1750m地点が林道の終点だった。2万5千図ではこのすぐ下に泉源があるはずだ。 ちょっと降ってみるとジグを切った道があった。見失いそうになるくらいあやうい道だ。泉源が見つからないまま河原まで下りてしまう。 |
![]() |
![]() |
この気温(氷点下)なら湯気が立っているはず。見通しが効く範囲には見あたらない。上流をたどってみる。 地図に載っている温泉マークから数百メートルも離れてしまう。いったん戻って下流を探す。池ノ沢出合の下まで降ってみるが見あたらない。 これ以上下流にはないと決めつけてまた上流に戻る。川幅も水量も大したことはないが露出しているところは全て凍っていて徒渉が難しい。雪の積もった笹藪を何度もトラバースさせられた。 |
![]() |
![]() |
600mほど上流へたどったところで諦める。丸永旅館には2時頃までには戻ると約束してある。(泊まりのお客さんが入ってくるからとの理由)林道に戻ってそれぞれ暖かいものを作った。 帰り道、水たまりの氷を割ろうと思い切り蹴り込んだのだが氷は厚く、足はそのまま前方に投げ出されてしまった。 そして左の膝を嫌と言うほど岩にぶつけてしまった。パンツの膝には穴があき、血が出ている。怪我の多くは危険なところより、こういう所で起きるものだ。 |
![]() |
![]() |
約束の1時間遅れの15時、丸永旅館に戻った。4人ならまだ大丈夫とのことで温泉に入れてもらう。 湯船は4人も入ればいっぱいで洗い場も一カ所しかない小さなお風呂だった。ガラス戸を開けて表に出たところが露天風呂になっていて、こちらはやや広い。 振り返るとガラス戸の左に同じようなガラス戸がある。誰もいないようなので覗いてみるとこちらは女湯だった。露天風呂は混浴らしい。 |
![]() |
![]() |
湯につかりながら反省する。人の企画だからとよく調べずに来たのが悪かった。地図に書かれた温泉マークの場所を信じたのも悪かった。 いや、頸城駒ケ岳の登山道もめちゃめちゃだった。地図をそのまま信じるのはよくないようだ。信じすぎると遭難さえしかねない。 長勢が持ってきていたネットの情報をちゃんと読んでいれば、たどり着けたとも思う。それも読まずに出発してしまった。全て反省。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
リベンジを誓う。来年はもう少し早い時期を選ぼう。雪がなく河原を歩ける時期がいい。雪の積もった藪こぎは意外に体力を消耗する。 それにこんな寒い日は裸になるのにも勇気が要る。湯からあがるときにはもっと勇気が要るだろう。そう思った瞬間、諦めがついた。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |