白木峰



白木峰の浮島 あたりまえだが本当に浮いている訳ではない

所在地富山市八尾町、飛騨市宮川村
登山口 アプローチ八尾町大長谷21世紀の森から林道をたどって
登山口標高1320m
標   高1596m
標高差単純276m 累積(+)515m 累積(−)515m
沿面距離5.7Km
登山日2007年11月10日
天 候曇り
同行者単独
参考コースタイム
 富山県の山(山と渓谷社)
登山口(40分)白木峰頂上(30分)登山口
合計1時間10分
コースタイム 登山口(25分)白木峰頂上<頂上周辺探索1時間20分><頂上で休憩45分>(15分)登山口
合計2時間45分<探索1時間20分、休憩45分含む>


 文山からのメールで有峰林道がまだ開通していることを知る。初冬の薬師岳を見てみたくなり準備する。
 アイゼンとピッケルは必携だ。文山も凍った雪がツルツルで敗退したと言っていた。軽量化を図りながらもストーブはリュックに入れる。
 朝、目が覚めてみると雨。布団の中で耳を澄ませる。どれだけ経っても雨音は消えない。テンションが下がっていく。雨上がりを待っているうちに寝てしまい、薬師岳は時間切れとなる。


林道終点のトイレのある駐車場

 

林道はここから先は進入禁止 左が登山道

 
 家の近くにありながら無雪期には、足が向かないのが白木峰だ。登山口から頂上まで近すぎるのもその一因である。
 だが、気になっていることがあり、一度確かめたいと思っていた。トレーニングがてら行ってみる。
 気になっているのは草原の中に派生した道が何ヶ所かあることである。何処に通じているか、何処で行き止まりになっているのか確かめないと気が済まない。変な性格なのだ。


最初の林道との交差点

 

2番目の林道との交差点

 
 紅葉を眺めながら林道を走り、登山口に車を停める。家から約1時間。最近は車を運転しながらガソリン代の計算をするようになった。
 ちょっと前まで90円代だったのが5割以上も値上がりしている。簡単には長距離に出られない。出るときはグループでガソリン代割り勘か?


白木峰頂上

 

木道が新しい 1ヶ月以内だ

 
 11時5分、駐車場を出発する。金沢の人達3人といっしょになってしばらく歩く。が、トレーニングでもあり、先にいかせてもらう。
 11時30分、林道をふたつ横切って頂上に出る。東からの風が強い。そのまま頂上を横切る。
 100mほどで四差路となる。左へ行けば白木峰山荘で真っ直ぐ行くと浮島だ。右の木道をたどってみる。


三段の池を下から見る

 

三段の池を上から見る

 
 木道はすぐに消え、踏み跡だけの道となる。それもだんだん薄くなり、斜度が変わり草原から竹藪に変わった所で消えていた。
 四差路に戻り、先に進む。ガスで景色が見えないので全体像がつかみにくい。途中の三段の池は高さを変えて三段になった池唐のことである。立山では4段も5段も珍しくない。


浮島に到着

 

池唐の中に島が浮いて見えるから浮島(?)

 
 浮島の手前100mほどの所から右方向に分岐した道があり、これをたどる。いったんは降ったあと、またしっかりした道となって続いている。
 万波〜〜と書かれた木柱が倒れていた。前白木峰から万波に続いている登山道らしい。手入れをしているのは飛騨市の方達なのだろう。
 「白木峰は八尾だけの山じゃない」という意気込みが伝わってくるようだ。


白木峰山荘

 

白木峰山荘の1階 2階もある

 
 道は何処までも続いている。この先も同じ状態だと確信して戻った。戻って分岐から右にまがるとすぐに浮島だ。
 浮島の廻りを木道が囲んでいて一周できるようになっている。注意深く見ると浮島の北側に踏み跡がある。真川谷の支流へと降っているようだ。傾斜が急になった地点で踏み跡は消えていた。
 そこから東側に回り込んでいる踏み跡もあるのでそちらをたどると、ぐるっと回って浮島に戻っていた。
 さらに浮島の東側にもう一本の踏み跡がある。そちらもすぐに踏み跡は薄くなり、トイレットペーパーが散乱しているうんこ場となっていた。


小屋から頂上まで藪こぎで直登する 小屋の奥に見える山は仁王山

 
 今回の探索で白木峰の北側には万波に通じる道が一本残っているだけという事が分かった。南側の小白木峰から原山本谷へ降る道は周知の通りである。
 白木峰は(金剛堂山と同じく)三方から登ることが出来る山となっている。次回は万波から登ってみよう。
 時間は12時を過ぎている。浮島を跡にする。頂上手前の四差路で右の木道をたどり白木峰山荘に寄る。
 頂上を眺めているうちにここは直登しかないと思い、真っ直ぐ藪を漕ぐ。思った通り頂上は相変わらず風が強い。寒さを我慢しながらラーメンを作る。



 
 13時35分、頂上を後にする。土が流れ出してしまい、横木だけが残った階段は歩きにくい。13時50分、駐車場に戻る。
 ここでまた金沢の3人パーティーといっしょになった。大長谷温泉の宣伝をして先に降る。大長谷温泉で再会出来たのは予想通りだった。


大長谷温泉洗い場

 

大長谷温泉湯船と休止中の露天風呂

 

大長谷温泉のくつろぎの場にある囲炉裏

 
 ポンプが故障しているとのことで露天風呂には入れなかった。今冬3月に来たときも露天風呂はやっていなかった。故障したままなのだろうか?
 湯船は10人でいっぱいになり、洗い場は四つしかない小さな温泉だが、ほのぼのとしたいい温泉である。


 

 

 

 

 

 
 2週続けて中途半端な山行きだった。来週はちょっとがんばってみよう。槍ヶ岳はもう冬かもしれないが行けるところまで...


我が住む坂の町八尾

 

派生している道の全てに行ってみた 続いているのは万波への道だけ