金剛堂山敗退



スノーバレー利賀スキー場(2007年11月3日)

所在地富山県南砺市
スノーバレー利賀スキー場 アプローチスノーバレー利賀スキー場
登山口標高750m
標   高1325m
標高差単純575m
沿面距離周遊5.3Km
登山日2007年11月3日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム  スキーセンター(1時間5分)登山口<藪漕ぎ15分>(5分)山頂駅<休憩45分>(50分)スキーセンター
合計3時間<休憩45分含む>


 トレーニングには定番の金剛堂山。だが一般道では面白くないので、唯一残しているスノーバレー利賀スキー場から行ってみる。
 2000年国体の時に作られた登山道があるらしい。その道が残っているか不安はあったが、トレーニングだからなんとでもなる。


スノーバレー利賀の駐車場に車を停める

 

枯れた草付を行く

 
 9時50分、スキー場の駐車場を出発する。ゲレンデの草は枯れていて地面が見えているので歩きやすい。
 中央のコースを直登していく。ゴンドラ終点近くでゲレンデをバックホーで整備していたオペレーターがエンジンを止めて何処へ行くのか聞いてくる。
 金剛堂山だと答えると、国体の道はまだ残っているはずだ、山頂駅の30mぐらい下に登山道の入口がある、と教えてくれた。


ゴンドラの終点からは左の直登を行く

 

右に見える金剛堂山は遠い

 
 スキーリフト山頂駅の100m以上手前になんとなく道のようなものがあった。竹藪に覆われているが階段のようなものが掘られている。
 念のため山頂駅近くまで行ってみる。登山口らしきものは見あたらず戻った。


振り返れば彼方に駐車場

 

スキーリフトの山頂駅が近づく

 
 登山口らしき所から竹藪に入る。道はトラバース気味に尾根に向かっている。竹藪が酷く道が不明瞭で慎重にコースを選ぶ。
 尾根に出てから右方向に降る。これも道跡に笹が生えていないだけで両側からの笹で殆ど藪漕ぎ状態だ。


山頂駅手前130m付近に登山口があった

 

知らないと分からない登山口

 
 最初のコルまで倒木を乗り越えたりしているうちに嫌になってしまった。雪山をラッセルしているより時間がかかる。
 ラッセルなら撤退しても、帰りはトレースがあるから楽だ。藪こぎは帰りも同じくらい時間と体力が要る。あっさりとあきらめる。トレーニングでもあるし...(←言い訳)


スキーリフト山頂駅

 

山頂駅の運転室

 
 時間はお昼。山頂駅の板の上でランチタイムとする。長勢推薦の焼きそばを作った。そう言えば今朝もこれだった。
 とにかくスキー場であっても1人でてっぺんにいると言うのはいい。他の誰かが来ると言うわけでもない。贅沢な時間と空間だ。


右側のコースから降る ここもススキが視界を遮っていた

 
 12時ちょうど、山頂駅から降る。同じコースを降るのは面白くないので別ルートを選ぶ。
 ゲレンデに生えた枯れたススキをかき分けて降るのも面白い。どこかの遊園地にある巨大迷路のようだ。


ゲレンデのメインコースが見える

 

スキーセンターに戻る

 
 12時50分、駐車場に戻る。まだ時間があるので栃谷から金剛堂山に登ろうと思った。
 栃谷まで行ってみると駐車場は車でいっぱいだった。横浜ナンバーから滋賀、京都まである。日本200名山のに選ばれているからだろう。数えてみると30台以上あった。


栃谷登山道には30台以上の車が

 

葉が落ちたあとのナナカマドの実

 
 せっかくの贅沢な時間を過ごした後の人混みを想像すると登る気持ちが萎えてくる。金剛堂山はあきらめ、そのまま百瀬川をたどった。
 登り切った峠が金剛堂山の東俣登山口となっている。標高差は一番小さいが距離はある。この峠に車が2台停まっていた。



 
 この峠は4叉路になっていて東に向かうと水無川に降る。水無川を左に上ると国道471号線に出る。
 国道471号線は北は八尾の大長谷へ抜け、南は楢峠を越えて飛騨市の角川に抜けている。
県境から桐谷へ降る林道があり、国道360号線の杉原へも通じている道なのに、数年前から不通となっていて残念である。


金剛堂山東俣登山口

 

そこから西に向かった所にあるアンテナ

 
水無川を右に降ると利賀川ダムに出る。そこから左へ向かうと岐阜県の白川村に抜け、右へ降ると利賀村だ。
 峠から北に向かえば金剛堂山により近くまで車で入ることが出来る。
 よく分からないのが西に向かう道だ。以前、デリカで行き詰まったことがあった。これ以上降ってしまって、行き止まりになっていたら戻れないと思うような坂道だった。
 それがきっかけで、いざというときのためにアマチュア無線の資格を取った。


ススキを押し分けていく 手前はボンネット

 

遠くに見えるのは金剛堂山

 
 知らない林道に入ると行き着くところまで行かないと気が済まない。その林道がどこに通じているのか気になってしょうがない。
 どこかに通じていなくても行き止まっているのを確認出来ればそれだけで安心できる。自分でも変な性格だと思う。


金剛堂山を南西方向から見るとこうなる

 
 ボンネットを覆い尽くすススキを押し倒しながら進む。今回はGPSの軌跡が残っている。帰ってからカシミールで確かめた。地図に載っていない林道がよく分かった。
 それだけで満足出来る1日だった。


真ん中のゲレンデを行き、左から降る

 

東俣登山口から西へ林道をたどる 北電の鉄塔の補修用道路らしい